November 20, 2024

バンカーではリンゴの皮を剥け

 

名人Byron Nelson(バイロン・ネルスン)のバンカーtip。

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'100 Classic Golf Tips'
edited by Christopher Obetz (Universe Publishing, 2007, $24.95)

「多くのゴルファーがバンカーで問題を抱えるが、それは間違った姿勢によるものだ…メンタル面と身体的動作両面の。

彼らはエクスプロージョン・ショットを試みるが、それはあまりにも急角度に砂に突入し、大量の砂を掘ってしまう。その結果、必要以上の強さでスウィングしなければならず、脱出出来ないかホームランになってしまう。

ごく普通のバンカー・ショットでは、私はややオープンなクラブフェースで、リンゴの皮を剥くように砂からボールを削ぎとるように考えるのを好む。もしクラブフェースがオープンなまま砂に突入出来れば、クラブのフランジ(=バウンス)が作用してボールの下の砂をスライドしてくれるのだ」

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「リンゴの皮を剥くように」というのは、私がプレイする市営ゴルフ場の固いバンカーでも使えるかも知れないと思いました。土のように重く固い砂ですからそもそも”爆発”なんて無理なのです。「削ぎとる」ことなら、なんとか可能です。

やってみました。バウンスの少ないギャップ・ウェッジを用い、ピンをスクウェアに狙いながら体重を左にかけたワイド・スタンスで足腰を安定させ、大きい弧のフラットなスウィング軌道で(急角度のスウィングではない)、ボールの後ろ5センチにクラブヘッドを入れ、そのまま砂の表面5ミリ~1センチ弱の厚みをスムーズにズズーッと削ぐようにヘッドを平行移動させると、望んだ距離に脱出出来るようになりました。

クラブを長く持って8メートル、短く持って5メートル。私のギャップ・ウェッジはロフト52°なので、他のクラブだと距離が変わるでしょう。

砂の表面を薄く削るだけなので「打つ」というより意図的に長めにダフる感じですね^^。”爆発”させる時のようなパワーも不要。これで雨の後の重くて固い砂のバンカーも心配なくなりました。

【参考】https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=NHBc0S6tm5c【右のアニメのオリジナル・ヴィデオ】


(November 20, 2024)

シャカリキになって打つべからず

 

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クラブが飛ばせる距離を目一杯飛ばそうという意識は、手・腕にスウィングの全権を委任します。責任を負わされた手・腕は緊張して強張ります。この時点で運動の焦点は上半身(肩・腕・手)となり、下半身(腰・膝)のことは忘れ去られて完全な手打ちになります。

上半身主導のスウィングが最悪なのは、頭と背骨を水平移動するため、アドレスで構えたクラブフェースのスウィートスポットでボールを打てず、シャンク、プル、スライスなどありとあらゆるミスの原因を作ります。

偶然スウィートスポットで打てたとしても、手・腕のか細い筋肉で打たれたボールは、下半身(脚・腰)の大きな筋肉で打たれた場合に較べて飛びません。50~100ヤード違ったりすることもあります。

手打ちはクラブに備わった飛距離を不足なく打とうと思った時に出現します。なぜなら、7番アイアンで130ヤード飛ばせるゴルファーが130ヤード打とうとすると、力一杯打たないといけないという強迫観念に支配されるからです。そうではなく、6番アイアンを選んでクラブをやや短く持って、穏やかなスウィングをすれば力一杯打とうという気は起こりません。LPGAプロのLydia Ko(リディア・コゥ)などは、ウッドもアイアンも常に短く持って打っています。

ツァー・プロたちは滅多に100%の力で打たず、通常は80%だそうです。彼らは目一杯の力で打ってラフに行くことを恐れ、穏やかにスウィングします。彼らは上半身の力でなく下半身主導でスウィングした時に完璧な方向性が得られることを知っています。

繊細に小器用に動く手・腕は絵画・彫刻・工芸・音楽などには向いているのですが、ゴルフのためにはよくありません。その典型はパッティングで、パターを肩でコントロールしないで手でストロークすると方向性は滅茶苦茶になります。長い距離を打つ場合も方向を重視するなら手に自由を与えない方がいいのです。

(November 20, 2024)

遠近両用メガネ

 

最近、懇切丁寧な眼鏡屋と知り合い、本年の処方箋によるメガネを作りました。その後、大分前に失くしたと思った眼鏡がゴルフ・バッグから見つかったので、万一のためにスペアを作っておこうと考えました。ふと、同じメガネを持つのも馬鹿馬鹿しいので、あとの方は遠近両用メガネにすることにしました。

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「この遠近両用メガネをゴルフに使おうかと思っている」と私が云うと、眼鏡屋は言下に「それはお勧め出来ない」と云いました。実は彼もゴルファーなので説得力があります。

彼の話を要約すると次のようです。「遠近両用メガネで本を読む時には本を臍の方に近づけ顎を引いた角度で読むべきなのだが、ゴルフ・ボールを打つ時に顎を引いたりしては、窮屈なバックスウィングになってしまい、自由な捻転が出来なくなる。ゴルフには遠近両用メガネを使うべきではない」

うーむ。Ernie Els(アーニィ・エルス)もその著書'How to build a Classic Golf Swing'で、「充分な捻転をするためには顎を胸に埋めてはいけない」と云っていました。

インストラクターTodd Sones(トッド・ソーンズ)も、「パットする際、顎は誇らしく上げるべきである」と説いています。ゴルフでは顎は胸から離すべきなのです。

私は素直にゴルフには遠近両用メガネを使わないことにしました。

【おことわり】画像はhttps://www.megavisionbrooklyn.com/にリンクして掲載させて頂いています。

(November 20, 2024)



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