November 01, 2024
●パー3にワン・オンさせてスコアを減らす
ワン・オンさせたとしてもパー確実とは云い切れませんが、バーディ・チャンスが得られるわけですから、ツー・オンでパー・チャンス(ボギーの可能性もあり得る)より断然有利なのは間違いありません。
私のパー3の傾向を分析すると、ある一つのホールを除いて、三つのパー3は多くの場合、日によって右に行ったり左に行ったりで一定していませんでした。ホールによってスウィングがころころ変わるとは思えないので、変わるのはグリップ圧に違いないと推定しました。
【おことわり】ここでは方向性についてだけ考えます。距離とクラブ選択は個人の問題ですから触れても仕方がありません。
パー3ではメンタル面が大きく影響します。「乗せなきゃ!」と強い意志が働くときつめのグリップになり、「ボールを自在に曲げてスコアを減らす」(11/23)や「グリップ圧で軌道コントロール」(tips_201.html)に書いたように、これはプッシュし易い。それを警戒して「いや、リラックスして打とう!」と考えると、今度はゆる過ぎるグリップになってプルし易い。
適度なグリップ圧は上図の左端(クラブシャフトが45°)とされています。しかし、このグリップ圧を維持してスウィングするのは結構難しい。45°のグリップ圧を確認しても、アドレスでボールに近く立てばシャフトは30°に、遠く立てば50°になってしまい、グリップ圧も変わってしまいます。また、適切なグリップ圧をトップまでは維持出来ても、ダウンスウィング開始と同時にきついグリップにしてはぶち壊しです。
インストラクターDavid Leadbetter(デイヴィッド・レッドベター)は「伝統的オーヴァラップ・グリップとインターロッキング・グリップをするにしても、一本の指だけ他方に絡ませるのでなく、二本に増やせばグリップ中心部のプレッシャーが軽減させられることを発見した」と述べています。 指一本をシャフトから遠ざけるだけで、グリップ圧がゆるめになるという説です。プロのJim Furyk(ジム・フューリク)は、左手の人差し指の下に右手の薬指を掛け、右手の小指は中指の上に乗せたダブル・オーヴァラップ・グリップを愛用しています(左図)。
【参照 】「ダブル・グリップの勧め」(tips_175.html)
ダブル・オーヴァラップ・グリップはPadraig Harrington(パドレイグ・ハリントン)の愛用のグリップでもあります。彼はドライヴァーでだけこのグリップを採用し、平均302.6ヤード飛ばしているそうです。
ですから、普段オーヴァラップかインターロックを用いている人は、それをダブル(二本指)に変更すれば自然にゆるめのグリップになるわけです。これだと感覚的なグリップ圧に神経を尖らすより簡単です。逆にダブル・グリップを採用している人は、シングル(一本指)に変えれば自然にきつめのグリップになります。
私は通常ダブル・インターロッキング・グリップなので、左へ行くのを防ぎたい時にはシングルにし、さらにフェードに役立つコツである両手を高めに構えるようにしています。
どんなグリップをしても、クラブフェースがターゲットにスクウェアでなければ真っ直ぐ飛びません。打つ前にグリップしたシャフトを45°に立て、リーディングエッジが垂直かどうかをチェックします。一時的に垂直でも、二、三度右肩まで後退させてから正面に戻すという動きを繰り返すと垂直でなくなってしまう場合があります。こういう時はグリップを再点検し、握り直します。
スウィング軌道にも一考の余地があります。素人考えではターゲット・ラインに沿ってバックスウィングし、ターゲット・ラインでダウンスウィングすれば真っ直ぐ飛ぶように思えますが、私の研究ではそうではありません。その方法で真っ直ぐ飛ぶこともありますが、私の場合はバックスウィングで両手が右足の脛(すね)の上を通過するインサイドなバック・スウィングをするのが一番いい結果を生みます。
もう一つ最近の私の発見ですが、上のようにインサイドに引いた後、インパクトからフォロースルーにかけて左肩がターゲットを指すようにします。左肩がターゲットの右や左を向くと真っ直ぐ飛びません。全体をまとめると《インサイド→スクウェア》のスウィングということになります。こうすればボールは真っ直ぐピン方向に向かいます。当然ですがこれはパー3に限ったことではなく、パー4やパー5でピンを狙うショットにも効き目があります。
Lee Trevino(リー・トリヴィノ)が云った《低いボールは曲がらない》という有名な格言があります。Johnny Miller(ジョニィ・ミラー)がその正しさを実際にトーナメントで経験したそうです。ですから、曲がるのが嫌であれば低いティーにしてみるのも一案です。失敗してゴロになっても運良くピン傍に寄ったりすることがあります。《低いボールは曲がらない》ので、ゴロも曲がらないからです^^。
【参照】
・「パー3に乗せる法・解決篇」(tips_197.html)
・「方向性を良くする秘訣」(tips_199.html)
(November 01, 2024)
●筋力鍛錬の効果
《飛距離増はジム通いの頻度に比例する》と考えてから、一日おき・二日おきにジムに通っています。といっても、私の場合フィットネスが目的ではなく、飛距離増のための腕(上腕三頭筋)と脚の鍛錬だけなので、滞在時間は20分ぐらいでしかありませんが。
No.16(200ヤード)パー4で、ある日のティー・ショットはグリーン横に達し、別のある日にはガード・バンカーに入りました。
さらに、ある日のNo.3(227ヤード)パー4のティー・ショットは左のガード・バンカーに入りました。こんなことはここ数年なかったことです。
このNo.3を詳述しますと、縦長のグリーンは左右二つのバンカーで守られています。正面の花道は狭く2メートル以下でしかありません。私のボールはその花道を過ぎた辺りの左のバンカーに入っていました。もし、…あくまでも「もし」ですが、花道を転がっていたらグリーンにワン・オンしていたところでした。このホールでワン・オンなんて、かなりのロング・ヒッターにしか望めないことです
ある友人が私のことを"Eiji is the longest hitter in this group."(エイジはこのグループの最高の長距離ヒッターだ)と云ったことがあります。私より飛ぶ人を何人も知っているので、私は"No way."(とんでもない)と云いました。するとその男は、"You are the longest hitter per pound."と云い直しました。大柄なアメリカ人たちに較べれば痩せっぽちの私が【飛距離全体を体重で割った数値】では一番である…という意味です。彼らの多くは200ポンド前後も体重がありますから、たった110ポンドの私は確かに"per pound"(体重比較)では一番だったでしょう。
No.16(パー4)には花道はなく、バンカーが完全に前面をガードしており、しかも顎が反り返っているのでボールが転がり上がるということは望めません。しかし、No.3(パー4)は超狭いながらも花道があります。ラッキーであればイーグル・チャンス!これからはNo.3ではピンを狙って打つことにします^^。
(November 01, 2024)
●飛距離・その後
ドライヴァー・ヘッドを、ロフト12°から10.5°に替えたことと、頻繁にジムで鍛錬しているせいで、間違いなく飛距離は伸びています。
ある日のラウンドのNo.8辺りで意識的にトップでコックしてみました。すぐには効果は出ませんでしたが、No.9のティー・ショットは私としてはよく飛んだ方でした。No.10でもボールはよく伸びました。 No.11(232ヤード)パー4。このホールはピンまで残り130ヤード付近でも3ウッドが必要なほど急な上りで、グリーンに乗せるのが難しい。坂に着地してもジャンプして坂を登り切れれば後は平坦なのでピンは見えるし格段に楽になります。 ティー・ショット打つ前、「よし、意図的にコックしてみよう!」と考えました。手首を変に曲げないように左の親指を反り返す(親指の先端の関節にプレッシャーがかかる)ようにコック。打球は真っ直ぐ飛び、着地点は坂の手前でしたが何度も跳ねるようにジャンプして前進するのが見えました。「まあまあかな」と思いながらカートを走らせると、なんとピンまで40ヤードの地点まで転がっていました。「まあまあ」どころではなく、このホールでの私の最長記録でした。お粗末な寄せでボールはエッジで止まってしまいましたが、長いパットを沈めてバーディ!。 意識的にコックすると、コックを解(ほど)くのが遅れるのかも知れません。レイト・アンコックは飛距離に繋がります。あるいはダウンスウィングの開始でリコック(再度コック)して自然にレイト・アンコックになったのかも知れません。この点については研究の余地ありです。 最近、ティー・ショットがじわじわとグリーンに近づいているNo.16(200ヤード)パー4。狙い通りにバンカーを避けてピン・ハイ(ピンの真横)につけることが出来ました。ただし、ピンまで40ヤードのチップは難しいラインを残してしまい、パーという結果。 |
同じ日、ティー・ショットの飛距離とは無関係にNo.17(211ヤード)パー4の二打目はピンの横1メートルにつきバーディ!ワン・ラウンドで2バーディは久々で、チームに貢献出来て嬉しかったのですが、相手チームがいいスコアで上がったため負けてしまいました¯\_(ツ)_/¯。
(November 01, 2024)
Copyright © 1998−2024 Eiji Takano 高野英二 |