January 20, 2024
●練習マットの活用
アメリカ南部の一月、二月は例年雨が多かったり寒かったりなのですが、今冬は未曾有の寒波に見舞われゴルフどころではありません。しかしゴルフに上達したい私はじっとしておられず、室内での練習を欠かしておりません。
練習用の重いクラブは重宝です(写真下方)。これは短いので家の中でも振り廻せます。また、私の持っている練習マットにはゴムのティーを刺す穴が四つ開いており、真ん中に白線があります。これらを有効に使っています。室内での練習なので、ボールは無しです。
・スウィング
現在の私の課題は四つ。
1. 充分コックすること
私のこれまでのスウィングは控え目なコックだったのですが、それだと飛距離も控え目になり(^^;;、方向の正確さも不十分になることが判りました。これまではスウィングのトップでコックしていたのですが、テイクアウェイ直後から確実にコックすることにしました(アーリィ・コック)。過激ですが、これまでの穏やかなスウィングを変更するには少し過激にしないと駄目だと思っています。
さらに、高く上げるバックスウィングのトップではなくBobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)のようにフラットなトップを志向しています。あくまでも手首は折らずフラットにし、フルにコックします。
2. 頭を動かさないこと
今さらですが、ミスの元凶は頭が不動でないことです。Bobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)も「頭は絶対に肩と一緒に(左右に)動いてはならない」と云っています。で、スウィングする時はマットに開いた穴の一つをボールに見立て、インパクト直後まで自分の顎をその穴に向け続けようと努力しています。【註参照】 驚いたことに、これを遂行するとフィニッシュも大きくなります。これまでフィニッシュが小さくてとてもプロ風とは云えず劣等感を抱いていたのですが、これが身につけば最高です。
【註】アメリカのインストラクションの草分けAlex Morrison(アレックス・モリスン、1896〜1986)は「顎をボールの後部の一点に向け、ボールが打たれたかなり後までそのまま向け続けよ」と教えましたが、これは解りやすく実行しやすい方法です。
3. 穏やかなテンポでダウンスウィングを開始すること
これもBobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)が力説していることの一つですが、結構実行するのが難しいし、忘れがちにもなることです。ダウンスウィングの最初ではなくインパクトで最速のヘッドスピードになるように、緩やかにダウンスウィングを始めなくてはいけないのです。
4. 左腰が先行するダウンスウィングをすること
右に廻した左腰をターゲット方向に送り、次いで左膝を逆転させ、右ポケットに追いつかずに動く右肘でセーターの右裾を擦る。Ben Hogan(ベン・ホーガン)の真似ですが、これが正確な方向性の秘訣であることは間違いありません。Ben Hoganのセーターのように右裾が綻(ほころ)びる結果を見たいものです。
・パッティング
「完璧なストロークの探求」(tips_193.html)は床や地面に置いたクラブシャフトの上でストレートなストロークをするものでした。
クラブシャフトの代わりにマットの白線を利用し、白線の上でストレートなストロークをします。これだとシャフトを擦る耳障りなカシャカシャという金属音がなく静かです。
やり方は同じで、目をつぶってストロークし、フィニッシュで目を開けてパターフェースの中央が白線の上に留まっているかどうかを調べます。常時成功するようになれば正しいストロークがマスルメモリに記憶されていると云っていいでしょう。
春よ来い、早く来い!
【参考】
・「新・頭の研究」(tips_207.html)
・「新・コックの研究」(tips_207.html)
(January 20, 2024)
●松ぼっくりを打つ練習法
何か新しいスウィングを練習しようとする時、練習ボールを使うのはもったいない。多くの場合トップしてゴロになったりするのが落ちだからです。
Bobby Clampett(ボビィ・クランペット)は若い頃に松ぼっくりを集めて、それを打ちました。松ぼっくりを使うと安上がりなのは当然ですが、それだけでなく心理的にリラックス出来るのが利点だそうです。
スポンジ・ボールを打っても同じことですが、松ぼっくりのいいところは行方を探す必要がなく、失くなっても気にならないことです。スポンジ・ボールは失くしたくありません^^。
アメリカ南部はブラック・ベルト(黒人が多い地域)であり、バイブル・ベルト(熱心なクリスチャンの多い地域)でもありパイン・ベルト(松の木が多い地域)でもあります。日本と変わらないほど松の木が多いので、松ぼっくりはどこにでも落ちています。ゴルフ場にも沢山落ちているので、 好きなだけ集めることが出来ます。ちゃんと打てばちゃんと真っ直ぐ、しかもいい軌道で飛びます(距離が超短いだけ)。松ぼっくりも馬鹿に出来ません。
(January 20, 2024)
●ヒットダウンの研究・その4
私のヒットダウンの研究は狙ったところへ真っ直ぐ飛べばいいというものであって、グリーンに着地後ピンに向かってころころ戻って来るショットを追求しているわけではありません。ヒットダウンで得られるバックスピンの特徴は知っておくべきだとは思いますが、ボールが着地して数バウンドで停止してくれれば御の字であり、グリーン奥から外へ転げ出てしまったりしなければありがたいという程度の期待です。真っ直ぐ飛べば充分とも云えます。
一ヶ月に及ぶ風邪との闘いにやっと終止符を打てたので、珍しく晴れて暖かい日にコースに出向いて練習してみました。
先ずは「ヒットダウンへの近道」(01/01/2024、右図)の練習。今回は雑草を抉(えぐ)るのではなく、Bobby Clampet(ボビィ・クランペット)推奨の松ぼっくりを打つ練習です。松ぼっくりを集めて練習場で打ってみました。
松ぼっくりをボールに見立て、その10センチ前方にクラブヘッドを置き、そこに胸骨が来るようにスタンスを調整します。クラブヘッドをボールの後ろに移して構えますが、目は先程のボール前方10センチ(ディヴォットを取る予定地)を見据えたままスウィングします。いけます。松ぼっくりはゴルフ・ボールと同じような軌道で上がり、10メートル以上飛ばないだけで方向性も悪くありません。
松ぼっくりを打つのはさして面白くないので、本当のボールが打ちたくなり、コースへ出ることにしました。最初のパー4、二打目は左足下がりで、三打目は爪先上がりのライだったりしてヒットダウンはうまく行きませんでしたが、四打目の60°ウェッジの40ヤードのピッチ・ショットは正確にピンハイ1.5メートルについたので驚きました。「近道」の正しさが証明された気がしました。
パー3で6番アイアンをティー無しで打ってみました。引っ掛けてバンカーへ。バンカー・ショットはピン傍25センチにつきました。仮想ボールを打つのに慣れて来たせいかも知れません。
パー5。3番ウッドの二打目はプッシュしてしまいましたが、三打目残り70ヤードをピッチング・ウェッジで打ったところ、ピンハイ2メートルにつきました。
病み上がりなのでこれくらいにしましたが、「ヒットダウンへの近道」の正しさが実感出来、今後への展望が拓けた思いでした。
(January 20, 2024)
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