February 20, 2024
●完璧なドライヴのためにパワー角度をキープせよ
ゴルフ・チャネルで活躍したインストラクターMichael Breed(マイケル・ブリード)の画期的なtip。
'Golf Magazine's Play Like A Pro'
edited by David DeNunzio (TimeHome Entertainment Inc, 2013, $32.95)
「あなたが飛距離不足を感じているとしたら、スウィングの間に可能性充分なパワーを蓄積していないのが理由の一つである。これは通常コックをあまりにも早くほどいてしまうことの結果であり、パワー角度が失われてしまう。
これを防ぐにはダウンスウィング後半におけるパワー角度(前腕とクラブシャフトの間の角度)を保つ感覚を知らねばならない。これを達成するには私が考案したタオル・ドリルが最高である。ごく普通のタオルか手拭いをドライヴァーのシャフトに絡める。いつものように左手でドライヴァーを握り、右手はタオルを掴む(写真の赤い線がクラブシャフト、青がタオル)。
タオルを充分に引き締めながらスウィングする。左手首のコックと、左前腕とクラブシャフトとの角度を維持しながらインパクト・ゾーンへと進む。
誰でもこの動作を学ぶことが出来る。このドリルを行いつつ身体が感じ取る感覚に集中すること。タオルでの練習を繰り返したあと、同じ感覚を作り出しながらボールを打つ。必ずや、これまでよりパワフルな感じのインパクトになっていることに気づくことだろう」
やってみると、タオルの抵抗を押しのけてダウンスウィングするには左手の薬指と小指、そして親指にかなりの圧がかかることが解ります。私のこれまでのスウィングでは全く感じなかった感覚です。この感覚を学べるだけでも、これは素晴らしい練習法です。
私は年齢のせいで飛距離が落ちて来て焦っているのですが、この練習をしてラウンドでも実践し薬指と小指、そして親指を引き締めながらスウィングして、いくつかのホールで結構満足出来る飛距離を得ることが出来ています。このtip、お薦めです。
【ご注意】スウィングする時、心がこの「パワー角度」のことだけに集中しているとシャンクしたりします。あくまでも下半身の動きでダウンスウィングを開始し、それに追随して「パワー角度」を実施すべきです。
【ヴィデオ】
・https://www.youtube.com/watch?v=HL2db0wqFT4
・https://fb.watch/q9lh0CQbUX/(5分20秒以降がタオル・ドリル)
(February 20, 2024)
●グリップエンドを引き下ろせ
インストラクターJohn Elliott, Jr.(ジョン・エリオット二世)のダウンスウィングのtip。ここでhandle(ハンドル)と呼ばれているのは、クラブを握るべき場所のことです。grip(グリップ)と云うと「握り方」なのか「クラブの握る部分」なのか不明瞭なので、「握る部分」のことはhandle(ハンドル)と云います。
'The Best Instruction Book Ever!'
by Golf Magazine's Top 100 Teachers (Time Home Entertainment Inc., 2012, $29.95)
「あなたの目標は、どのクラブでもスウィートスポットでむらなく打つことであるべきだ。そのためのダウンスウィングの最もよい順序は次のような四つのHである。
四つのH: hips(腰)⇒handle(ハンドル)⇒hands(両手)⇒head(クラブヘッド)
パワフルでムラのないインパクトを達成するためには、ハンドルはクラブヘッドに先行しなくてはならない。5番アイアンのグリップエンドにティーを刺し、ダウンスウィングの最初はそのティーが地面を指すようにスウィングする。これが成功への最高の方法である」
【おことわり:画像はhttps://golf.com/にリンクして表示させて頂いています】
(February 20, 2024)
●レイト・ヒットの秘訣
インストラクターChuck Evans(チャック・エヴァンズ)のtip。
'Golf Magazine's Play Like A Pro'
edited by David DeNunzio (TimeHome Entertainment Inc, 2013, $32.95)
「もしアイアンの不正確さがあなたのスコアを乱しているとしたら、恐らく左前腕とクラブシャフトとの間の角度を維持することに失敗しているのだ。あなたはトップから直ちにクラブを投げ出して、あまりにも早期にエネルギーを放出してしまい、地面を先に打ってからボールを打つ(ダフリ)。本当はその反対であるべきなのに…。
バックスウィングで手首をコックした時に左前腕とクラブシャフトとの間の角度が形成される。ゴルファーによってはバックスウィングの初期にコックするが、スウィングのトップに達する直前にコックする人もいる。どちらにしても、いいゴルファーは全てコックし、さらに重要なことには、それをダウンスウィングの最後の最後まで維持する。いいゴルファーがドライヴァーを打つ時、バチンという音がするが、それはインパクトでクラブシャフトがターゲット側にしなってボールを打つ結果なのだ。
選り抜きのゴルファーのようにラグ(クラブが手よりも遅れること)を保って地面より先にボールと接触するには、次のようなスロー・モーションの練習が必要だ。
・ステップ1
スウィングのトップからダウンスウィングに移る際、右手首がクラブヘッドを押そうとする衝動と闘うこと。クラブシャフトが依然として両手の後方にあるのが正しい姿である。
・ステップ2
左腰をターゲット側に突進させ、両手・両腕・クラブをインパクト・ゾーンに送り込む。左手首を弓なりにする。【註参照】これがインパクトで両手をボールに先行させ、プロ風にカッチリとボールを捉える秘訣である」
【編註】左手首を弓なりにするというのはBen Hogan(ベン・ホーガン)が云うsupination(スーピネーション)と同じものです。左手首を甲側に(凸型に)盛り上げる動作で、Hoganは「上手いゴルファーは誰しもこの形のインパクトをしている」と云っています。逆に凹型にするとスウィング弧を変えてしまい、トップその他いろんなミスを生むそうです。写真のMinjee Lee(ミンジー・リー)の場合、クラブシャフトが左手首に遅れてインパクトに到達していることが明瞭に判ります。
(February 20, 2024)
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