December 20, 2024
●ダウンスウィングは右足で地面を蹴れ
David Leadbetter(デイヴィッド・レッドベター)による、ダウンスウィング開始の爆発力。
'100 Classic Golf Tips'
edited by Christopher Obetz (Universe Publishing, 2007, $24.95)
「多くのゴルファーが両脚のパワーの活用に失敗する。インパクト・ゾーンで右足が地面にくっついたままで、右膝がターゲット方向へ突進しない現象を見ることは稀ではない。
この下半身の動きの欠如は、欠くべからざる体重移動が起こるのを妨げてしまう。
アドレスで両膝の間に大きな風船が挟まれていると視覚化してほしい。バックスウィングでは、その風船をしっかり膝で押し挟む。最大の捻転をする間、両脚で風船の抵抗に対処しなければならない。クラブがインパクト・ゾーンに近づくにつれ、左膝に向かって突進する右膝によって風船をパチン!と割るのだ」
ジムの鏡の前でゴルフ・スウィングの動きをしてみたところ、私の右足はダウンスイングで床を蹴っていませんでした。普段、左膝をターゲット方向に送ることに一生懸命になっているので、右足のことなど考えていなかったせいもあります。
右足を蹴ってもそれが身体を左にスライドさせるのではパワーは生まれず、方向も損なってしまいますが、頭さえ動かさなければ右足の左への突進はパワーを生むエンジンとなります。この動きを長い間意識してしていなかった私は、パワフルにボールを打っていなかったことになります。今後は力強く右足を蹴ることしようと思いました。
(December 20, 2024)
’Swing Like a Pro'
by Dr. Ralph Mann and Fred Griffin (Broadway Books, 1998)
「ダウンスイングで重要なのは、下半身がどれだけパワーを生み出しているか…である。
先ず第一に注目すべきなのは右足の踵だ。右踵は地面を離れ、体重の90%は右脚と右足に移る。もし、この段階であなたの右踵が地面に着いたままだとすれば、あなたはスウィングに身体部品の全てを動員しておらず、飛距離と望んだボール軌道が得られないはずだ。
次に、左右双方の膝は下半身をターゲット側に向けるためにいささか誇張された移動をする。ターゲットライン後方から見ると、腰をインパクトでオープンにすべく左膝は右膝より内側になる。
このダイナミックな下半身の動きは、腰をターゲット方向にオープンにするだけでなく、腰を上半身よりも前方(ターゲット側)に押しやる。
フィニッシュで右足を浮かしてみてほしい。左足一本でバランスよく立てれば合格。でなければ、右足で蹴って体重を左に移していないことになる」
(December 20, 2024)
Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)による、スライド厳禁の注意。
'100 Classic Golf Tips'
edited by Christopher Obetz (Universe Publishing, 2007, $24.95)
「ゴルファーがバックスウィングで腰を右に水平移動させると、ダウンスウィングでかなりの確率で右腰・右踵の上で回転し始めるものだ。彼は右足に体重を乗せたまま、明治の大砲となってアウトサイド・インの手打ちを挙行する。
これの治療は実に簡単で通常は効果的である。バックスウィングで、背骨の下の方を回転軸と考え、右足の外側に体重を移すことなくその軸の周りで腰を回せばよい」
もちろん英語の原文では「明治の大砲」ではなく、"fire and fall back"(撃ったら下がれ)という単発銃時代の軍隊用語になっています。奇しくもどちらも軍隊のイメージですね。
私もターゲット方向に逆転させる左膝始動のダウンスウィングに失敗すると、体重移動が出来ず、右足を回転軸とした(左脚が浮くような)醜いフィニッシュをすることがあります。お恥ずかしい。
私にとっての解決策。バックスウィングで左踵を浮かし、トップに達したらその踵を地面に下ろすことをダウンスウィングへのキュー(合図)とします。古めかしいスウィングですが、最も確かな方法です。伝説的インストラクターのハーヴィ・ピーニックは愛弟子の一人ベン・クレンショーに「バックスウィングのトップに達したら《ターゲット方向に向かう左膝に連動して、右肘を右胸郭に引き下ろす》これを一挙動でやれ」と教えました。
(December 20, 2024)
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