April 01, 2024

スローな切り返し、最速のインパクト

 

インストラクターCharlie King(チャーリィ・キング)のtip。

'Golf Magazine's Play Like A Pro'
edited by David DeNunzio (TimeHome Entertainment Inc, 2013, $32.95)

「エクストラのパワーを生み出したい時(特にドライヴァーを打つ時に)、急速なバックスウィングをし、慌てふためいたギクシャクした切り返しでダウンスウィングをしたりしがちだ。その結果はコントロール不能となって方向も飛距離もめちゃくちゃなショットとなる。

格段に安定した打法の開発とドライヴィング全体の質を高めるには、毎回スムーズな切り返しを行うことだ。スムーズな切り返しは単にボールとのよいコンタクトを助けてくれるだけでなく、さらなるパワーをも生み出してくれる。なぜなら、過度に急速な切り返しはパワーをあまりにも早期にパワーを使い果たしてしまうからだ。

クラブを中庸の速度で(早くではない)トップへと上げ、同じ速度で切り返してダウンスウィングを始める。ダウンスウィングの半ばまでフル・スピードにしてはならない。

どのスウィングにおいてもゴールはインパクトで最高速度に達することであり、その遥か以前ではない。ダウンスウィングの初めで速度を早めるのはエネルギーの無駄遣いであり、徐々に勢いを増すべきである。

《上では遅く、下で速く》と考えるのが正しい」

 

【参考】「のろのろダウン・スウィングの原典」(tips_01.html)

(April 01, 2024)

先行捻転でアプローチした成果

 

先日のラウンドで3W、ハイブリッド、そしてアイアンなどによるアプローチでも先行捻転を試みました。

全く期待していなかったのですが、No.6(396ヤード)パー5 での三打目に5番アイアンを使って、ショートするかと思っていたのにピン傍に寄ってしまい、パットに成功してバーディ。

No.8(260ヤード)パー4の7番アイアンによる二打目もピンの奥10ヤードにつきました。真っ直ぐ打てたものの、ちと飛び過ぎでした。3パットしてボギーorz。

No. 11(232ヤード)パー4。8番アイアンによる二打目は、6ヤードほどピンをオーヴァーしましたがからくも2オン。パー。

No.17(271ヤード)パー4での21°ハイブリッドによる二打目も距離・方向が申し分なく2オン。2パットのパー。

もちろん、これらは下半身主導のダウンスウィングを伴った成果です。私の場合、古臭いと云われようとも左踵を上げてバックスウィング、その踵を下げるのを切っ掛けに腰を回転させてダウンスウィングします。上に挙げてないホールのアプローチが失敗したのは、先行捻転と下半身主導のダウンスウィングが共に働かなかったからと思われます。

先行捻転によるアプローチは初めての試みだったので半信半疑でしたが、これで自信がつきました。今後は迷わず先行捻転による寄せを実行します。

【参考】
・「先行捻転の素晴らしさに改めて驚嘆」(03/20, 2024)
・「先行捻転セオリーの利用」(tips_201.html)

(April 01, 2024)

トップの原因と対策

 

ある日、二つのホールでピッチングを二回ずつトップし、行ったり来たりでダボにしてしまいました。「なぜ?」原因の見当はつきませんでした。帰宅して次の本を読んで解りました。

[Nelly]

'Golf Magazine's Complete Book of Golf Instruction'
edited by George Peper et al. (Harry N. Abrams Inc., 1997, $45.00)

「トップ

【結果】これは想定したより低い軌道で飛び、通常地面でバウンドする。

【原因】クラブがボールの赤道の上で接触する。トップはスライスを伴い、初心者に多く見られる。しかし、熟練したゴルファーも時々トップする。

さほど深刻でないトップは、クラブが地面とボールの赤道の間を打つ接触の弱いショットである。これはプロ・ツァーでも見られるミスであるが、彼らはあまり気にしない。なぜならこのショットは多くの場合、少なくとも正しく打たれたボールと同じくらい遠くへ飛ぶからだ。事実、ツァーではチョロよりはトップの方がずっと好まれている。

トップは以下のような様々な原因で出現する。
1) ボールからあまりにも遠く立っている。
2) ボール位置が過度にスタンスのターゲット方向のため、クラブが上昇軌道になった時にボールと接触する。
3) 右手のグリップをフィンガーでなくパームで握っているため、インパクトで左腕が縮み、クラブヘッドが上がってしまうため。
4) ストロング・グリップ(Vの字が右に廻っている)が過剰なため、インパクトでクラブフェースが甚だしくクローズになってしまう。
5) ダウンスウィングで頭を上げてしまうため、スウィング弧も上がってしまう。
6) バックスウィングで身体を右か左に水平移動してしまい、ダウンスウィングで逆方向にスライドさせてしまう。これは多くの場合クラブヘッドが余りにも早期に地面を打ち、地面で跳ねたクラブヘッドがボールの上部を打ってしまうため。

【処方】

1) ボールから過度に遠く立っている場合:アドレスで両手を肩から垂らす。これはアップライトなスウィングを作り出し、ソリッドなインパクトを得るチャンスを増やす。

2) ボール位置:ウッドの場合は左足踵、アイアンでは少なくとも左足踵よりも内側にする。

3) グリップ:右手はフィンガーでクラブ・ハンドルを握り、親指と人差指の間に出来るVの字が顎と右肩の間を指すようにする。このグリップはクラブフェースが時期尚早にクローズになるのを防ぎ、クラブに備わったロフトをインパクトまで保持する。

4) 頭と身体の動き;アドレスで直立気味に立ち、単に僅かに膝を曲げるだけ。バックスウィングで右脚に体重が移っても右膝を曲げ続けること。これが頭を動かさずスウェイを最小限にする。

【トップを無くす練習法】

a) ダウンスウィングの間に身体がターゲット方向に過剰にスライドすると、トップする結果になることが多い。これを防ぐ練習をするには、目の前に立った人にクラブシャフトをプレイヤーの左の耳に当てて貰う。もしゴルファーがターゲット側にスライドしようとすれば、かなり強い圧力を感じることになる。

b) 身体を伸び上がらせないためには、お尻にクラブを寄りかからせてボールを打つ。グリップエンドがズボンのポケットに終始もたれていなければならない。背後のクラブが倒れずにスウィングを完結出来るようになったら、もうトップとはおさらばである」

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私のグリップを点検したら、完全なフィンガーではなくパーム気味にクラブを握っていました。いつの間にか、こういう悪癖が忍び寄って来るんですね。恐ろしい。

なお、上の練習法はしごくおとなしいものです。Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)のコーチだったJack Grout(ジャック・グラウト)は、助手にニクラスの髪の毛を握らせて頭を動かさない躾けをしました。髪の毛が引っ張られると痛いので、否応なく頭を静止させるスウィングが身についたそうです。

【参考】
・「トップする原因」(tips_122.html)
・「トップの原因と治療」(tips_124.html)
・「トップを根絶する練習法」(tips_193.html)
・「トップショットの大きな誤解」(tips_197.html)

(April 01, 2024)



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