March 23, 2023
●バンカーの砂への突入位置の決め方
バンカーでのクラブの突入位置は「2.5~5センチ」(Annika Sorenstam)、「7.6センチ」(Tiger Woods)、「10~10.5センチ」(Hank Haney)などと様々に云われ、われわれトーシロはどうしたらいいのか迷ってしまいます。このtipはその疑問に明快に答えてくれます。
これはツァー88勝を挙げたLPGAプロKathy Whitworth(キャスィ・ウィットワース)のtip。
'100 Classic Golf Tips'【LPGA version】
edited by Christopher Obetz (Universe Publishing, 2008, $24.95)
「バンカーショットがなぜエクスプロージョン・ショットと呼ばれるかと云うと、先ず砂を打ってからボールを打つからだ。ボールはあなたのサンドウェッジの爆発によって作られた砂の座布団に乗ってバンカーを去って行く。
問題は常にボール後方何センチにクラブを突入させるかである。これについて人々はいろんなことを云う。
ベストな決定法は《あなたのスウィング弧の最低点がどこになるかを見定め、その2.5センチ前方にボールが位置するようにアドレスする》ことだ。
スウィング弧の最低点は、ショート・アイアンでは通常スタンスのほぼ中央だろう。だから、その2.5センチ前方にボールがあるようにすれば、その後方で打つことが出来る。
これはボールの2.5センチ後ろにクラブを突入させようなどと試みるより、ずっといい方法である」 上のtipは従来の「ボール後方2.5センチが突入ポイント」ではなく、「スタンス中央の2.5センチ前にボールを位置させる」というコペルニクス的転回ですが、これが正しいことはやってみれば判ります。クラブ選択による距離調節さえ正しければ、ピタピタ寄ることが期待出来ます。 私がプレイするゴルフ場のバンカーは、砂というより土をふるった貧弱なものなので、雨の後数日は湿って固くなってしまいます。こういうバンカーでのコツは以下の通り。 ・バウンスの少ないクラブを用いる【重要】。 |
(March 23, 2023)
●バンカー・ショットは長く、スムーズに
これはLPGAツァーで26勝を挙げ、後にTV中継解説者となったJudy Rankin(ジュディ・ランキン)のtip。 '100 Classic Golf Tips'【LPGA version】 「ある種のゴルファーにとっては、バンカー・ショットは医師から注射を受けるように嫌なものらしい。だが、そんなひどい思いをする必要はない。 まあまあのライからボールを弾き出す鍵はいいテンポなのだ。テンポに集中すると、より完全に、より流麗なスウィングが可能になる。 ゴルフにおいてテンポとは、のったり、ゆっくりしたものでなく、ムラのない速度を維持することを意味する。だから、バンカーでは爆発という短く荒っぽいスウィングではなく、長くスムーズなスウィングを心掛けることだ。LPGAのバンカーの達人たちの多くは¾スウィングをしている。 この方法ならクラブヘッドはボール後方に突入し、ボールの下の砂を潜り抜けることが期待出来る」 |
(March 23, 2023)
●ダウンヒルのバンカー・ショット
これはTom Watson(トム・ワトスン)のtip。 '100 Classic Golf Tips' 「ダウンヒルのバンカー・ショットでありがちなのは、砂より前にボールを打つか砂でバウンドしたクラブでボールを打つかによって、ボールをトップすることだ。 ダウンヒル・ライではセットアップ(体勢)が成否を分ける。私は砂の傾斜に逆らわずに立つ。左肩は右肩より下になる(肩のラインと足のラインは平行)。体重は左足の内側にかかる。ボール位置はスタンス中央で、身体もクラブフェースもややオープン。。 バックスウィングでは、通常より早めにコックし、腕で急速に振り上げる。平らなライの バンカー・ショットと同じようにボールの手前にクラブを突入させる。傾斜に沿ってフォロースルーを行い、可能な限りクラブフェースをオープンにかつ低く保つ。 このショットではボールは低く出て、いつもよりランが多い」 |
(March 23, 2023)
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