July 20, 2023
●ショートパット成功の鍵【方向篇】
1.5メートルのパットは「入れ頃外し頃」ですが、私はこの距離を外したくありません。この距離はしばしばバーディ・チャンスやパー・チャンスでもあるからです。 ある日のラウンド、1.5メートルぐらいのパットが成功したのはたった一回でした。7メートルぐらいのパットを一度入れましたが、これはまぐれ^^。 ラウンド終了後、あるグリーンで1.5メートルのパットを数十分練習しました。そして、ついに秘訣を発見しました。私は三個のボールを使ったのですが、最後にはどの方向からでも三個全部がカップインしました。で、その秘訣とは…? 1) パターヘッドのソールを地面と平行にしてアドレス(トゥを上げたり、ヒールを上げたりしない)。 1)について ソールを地面に平行に置いてアドレスすればパターのスウィートスポットでボールの真ん中を打てる確率が高くなり、プルやプッシュを防ぐことが出来ます。スウィートスポットでボールの真ん中を打つことは、口惜しいリップアウト(微かにカット打ちしたことによって、ボールがカップの縁をくるっと廻って出て行ってしまうミス)を防止する手段でもあります。 2)について |
ストローク開始前に左肘が捩じれないようにロックします。大袈裟にやると手・腕を強張らせてしまうので、左前腕をほんの僅か左側に廻す程度にします。この手順を抜かすと肘が捩じれてしまうので方向性は保証されません。【参照】「パットの方向性を良くする裏技」(tips_195.html)
3)について
三角形を崩さないというのは「チッピングをマスターする」(05/10)で学んだ秘訣です。チッピングでアドレス時の三角形を維持すると方向性が理想的に保たれます。チッピングに有効なテクニックはパッティングにも効果がある筈だと思いました。ビンゴ! ロングパットでは三角形を崩さないわけには行きませんが、数メートルなら余裕で三角形を崩さずにストローク出来ます。
しかし、ともすると三角形を崩さないことを忘れがちになるので、パター・カヴァーに三角形の赤い布を貼り付けました。パター・カヴァーを外す時に否応なく目に入る仕掛けです。
4)について
さらに方向性を良くするためには左手首の自由を束縛する必要があります。また、右手が主導権を握るとプルする可能性大です。ですから、左手首を(ギプスで包まれたように)固定し、右手はその左手にくっついて動くだけで、主導権は握らない。左手甲のみでストロークする感じが最も理想的です。
鏡を見ながら《三角形を崩さないストローク》を研究すると、「パットでも'One Move'(ワン・ムーヴ)」(tips_70.html)で紹介したように左肩でバックストロークを始動し、右手・腕は終始日陰者として左腕に追随するだけ…というのがベストであるとの結論に達しました。
ある日のラウンド、《三角形を崩さない》を徹底してストロークしたところ、5メートルと3メートルのバーディ・パットを成功させることが出来ました。《三角形を崩さない》バックストロークというのは結構不自然に思えるのですが、結果が良いので努力せざるを得ません。
【参考】「パットの方向性を良くする裏技」(tips_195.html)
(July 20, 2023)
●プレッシャーに抗する練習をせよ
スポーツ心理学者Dr. Joe Parent(ジョー・ペアレント博士)執筆のメンタルtips集より。
'Golf: The Art of the Mental Game'
by Dr. Joseph Parent (Universe, 2009, $24.95)
「練習時間の何分の一かはコンペに強くなるために費やすべきだ。
練習グリーンで友人と競争するのもいいし、目標を作って一人で挑戦することも出来る。グリーン周りで練習する際、寄せワンの目標回数を設定しておき、それを達成するという方法もある。バンカーから一定回数2メートルに寄せる練習をするというのもある。
Gary Player(ゲアリ・プレイヤー、写真)は一人で練習する際に自分に凄いプレッシャーをかけていた。ある時彼は自宅でパーティを開いたのだが、お客たちが集まっているのに自分は帰宅出来なかった。なぜなら、彼は《1.5メートルのパットを20回連続で沈める》という目標を達成出来なかったからだ」
【おことわり】写真はhttps://www.golfchannel.com/にリンクして表示させて頂いています
(July 20, 2023)
●パターは軽く持たねばならない
スポーツ心理学者Dr. Joe Parent(ジョー・ペアレント博士)執筆のメンタルtips集より。 'Golf: The Art of the Mental Game' 「あなたがパターを軽く持ち、ストロークの間じゅうその圧力を維持するならば、あなたがそのパットの舵をとっていないことを示唆している。しっかりしたポスチャーで肩を廻すだけなら、プッシュしたりプルしたりする余地はない。 以上が練習グリーンでストロークする方法である。もし注意深くあるなら、あなたがパターヘッドのストローク軌道を変えようとすると、グリップが締まるのに気づくだろう。 Sam Snead(サム・スニード)は小鳥を逃さない程度の強さで握るべきだと云っていた。 Jack Nicklaus(ジャック・二クラス)はパターシャフトがワイングラスで、ストロークの間にぎゅっと握りしめると折れてしまうような華奢なグラスの脚であると想像して扱った。 これらはストロークの間パターを軽く握るためのフィーリングを与えてくれるよいイメージである」 |
(July 20, 2023)
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