December 01, 2023
●パームでパットせよ
スウィングやストロークのポスチャー、スタンスについて信頼出来る一家言を持つDr. David Wright(デイヴィッド・ライト博士)のパッティングtip。これはストレート・ストロークに役立つ方法です。
'Push your putter with your palm'
from 'The Best Instruction Book Ever!--Expanded Edition'
edited by David DeNunzio (Time Home Entertainment Inc., 2012, $29.95)
「パット数を減らすには掌を使うことだ。右掌で握るようにすると安定した、繰り返し可能なストロークが可能になる。これは練習場でボールを沢山打つより役立つものだ。【註】筆者のライト博士は"palm"(掌)と云っているのですが、日本人には「生命線で握る」の方が解りやすいと思います。
《ステップ1》ボールの後ろでパターを構え、左手を添える前に右手の生命線でグリップする。このグリップは右前腕を貫通し、パターが腕の延長のように感じられなくてはならない(図)。右手の指で握るのは間違いなので避けること。
《ステップ2》あなたのアライメントが正しければ、右掌はターゲットを向く筈だ。フォロースルーは、ボールを右掌でターゲットラインに沿って押しやる感じになる。このストロークはパターフェースをカップに向かわせるので、安定した転がりでパターヘッドをリリースすることが容易になる」
【参考】
・「パッティング・スタンス幅の決め方・ヴィデオ篇」(tips_173.html)
・「ハンドルの太さがパット軌道を変える」(tips_173.html)
【おことわり:図は"https://www.best-putter.comにリンクして表示させていただいています】
(December 01, 2023)
●ストレートにカップ目掛けて打つ方法
ここ一ヶ月の間に何度かあったミス。1~1.5メートルのやさしいパットなのに、なぜかフォーワード・ストロークで急に左手首を捻ってしまい、プルしたりプッシュしたり。手首をギプスで包んだように固定しているつもりなのに、インパクトの瞬間に痙攣するように手首が方向を変えてしまうのです。これはいつも起こるわけではなく、突発的に出るビョーキなので防ぎようがありませんでした。 Jack Nicklaus(ジャック・二クラス)の本を読んでいて、その解決法が得られました。 ’Golf My Way' 「私は通常は”スポット・パッティング”ではなくパッティング・ライン全体のイメージを心の中で視覚化する。だが、ボールのターゲット側の芝の一点を目印としてそこを通過するように打つ”スポット・パッティング”は役に立つものである。 あなたが短いパットをミスするようなら、ボールのターゲット側の5~8センチのところに目印を見つけ、ボールがその場所を通過するように打てばいい。 |
そういう目標は直径11センチのカップより小さいので、より正確なストロークを自分に強いることになる」
スポット・パッティングという手法は知っていましたが、実際にやってみたことがありませんでした。
試してみると、これはいいです。初めのうちは中間目標にやっと届くような超ショートのミスを犯しましたが^^、慣れるとパターヘッドを長く中間目標に押し出すことが出来るようになり、突発性プルやプッシュを防げるようになりました。
(December 01, 2023)
●三角形パッティングのコツ
三角形を保つには右手を楽に構え、右肘を伸ばさないようにバックストロークします。こうすれば手首が捩れることなく狙った方角にボールを放てます。
この方法は「右腕チキン・ウィング」とでも呼ぶべきものですね。フル・スウィングで左肘をターゲット側に突き出すのがチキン・ウィングで、これは忌み嫌われます。しかし、パットの場合に右肘を後方に折るチキン・ウィングは三角形を保つためのいい方法です。
私の場合、「右腕チキン・ウィング」にプラスして、次のようなことを実行しています。
1) 左膝を右に捻る。
【私の体型は自然に構えると左肩がオープンになってしまい、ターゲット(カップ)を指しません(左右の脚の長さの違いが原因)。それを矯正するために膝を中に押し込みます。これで左肩がターゲットにスクウェアになります】
2) 左腕・手は最初から最後まで伸ばしたまま。
【ボールを真っ直ぐ転がすには、ボールの真ん中をパターフェースの真ん中で打つ必要があります。腕を伸ばしてもパターのスウィート・スポットでボールを打てるとは限りませんが、腕を曲げているよりは確率が高いと思います】
3) 手の力で打つというより、重力との共同作業で打つ。
【中・短距離のパットで手の力を使うと、ボールの軌道を曲げてしまいがち。重力におんぶすれば方向は捩じれません】
ある日のラウンド、「右腕チキン・ウィング」によってパット総数27でした。出来が良かった前半はパット数12で、六つのホールをワン・パットで済ませることが出来ました。
よくよく考えると、これは左腕一本でストロークしているのと同じことだと気づきました。右肘を折って右手に力を篭めないのですから、右のパワーはゼロに近い。右サイドは左サイドをソフトにサポートしているに過ぎません。この方法で、その次のラウンドでは8メートルを捩じ込むことに成功しました。
だったら、パンタグラフ型の構えで最初から両肘を折っていればいいか…というと、そうは思えません。それで成功しているプロもいますが、左肘を折ってしまうとボールをスウィート・スポットを打てる確率が低くなると思います。
(December 01, 2023)
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