August 20, 2023

目玉を撃破する

 

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これは女性インストラクターCarol Preisinger(キャロル・プライシンガー)のtip。

'100 Classic Golf Tips' 【LPGA version】
edited by Christopher Obetz (Universe Publishing, 2008, $24.95)

「 オープン・フェースでなくスクウェア・フェースで、通常のバンカー・ショットとしてプレイする。

こうするとクラブヘッドは砂のクレーターの中に座っているボールの下に突入することが出来る。

クレーターの後方の端を打ち、普通より大きいディヴォットを取るように。スピードが重要なので、クラブヘッドを加速させながら砂を潜り抜かせ、フル・フィニッシュすること」


【おことわり:画像はhttps://static1.straitstimes.com.sg/にリンクして表示させて頂いています】

(August 20, 2023)

埋まったボールはアイスクリームを掬うように出す

 

ゴルフの百科全書ともいうべき本の一節。

'Golf Magazine's Complete Book of Golf Instruction'
edited by George Peper et.al. (Harry N. Abrams, Inc., 1997)

「インストラクターPhil Ritson(フィル・リットスン、南ア)のメソッド。これはボールの下をオープンフェースで掬うだけでなく、若干のバックスピンもかかる。

急角度のスウィングをするため、スタンスをいつものバンカー・ショットより7センチほど狭める。ボール位置はスタンスのかなり後方(スタンス中央と右踵の中間)。ハンドファーストで構え(フェースはクローズ)、体重の多くは左足にかける。

急速に手首をコックしクラブを上げる、

ダウンスウィングの最初は腰をターゲット方向に向かわせながら、左腕をハードに引っ張り下ろす。

ボールの数センチ後ろを目掛けてクラブが突入する際、左肘を身体から離す。クラブはアイスクリームのように砂を短く深く掬う(長く浅いえぐり方ではない)。

 

クラブフェースはクローズからオープンになり、埋まったボールの下でフランジを廻すので、ボールはソフトに弾き出される」

(August 20, 2023)

湿ったバンカーのコツ

 

イギリスのインストラクターRoger Hyder(ロジャー・ハイダー)のtip。彼は長くDavid Leadbetter(デイヴィッド・レッドベター)の元で働いていました。

’Golf Skills: The Players Guide'
by Roger Hyder(Firefly Books, 2000)edited by George Peper et.al. (Harry N. Abrams, Inc., 1997)

「あまりにも多くのゴルファーが、湿った砂の上のボールをエクスプロージョン(爆発型)やスプラッシュ(水切り型)で出そうとする。これらはいずれもクラブヘッドのバウンスが湿った砂と早期に接触し、跳ね返されてトップ・ショットとなる結果(=ホームラン)を招く。

これを防ぐには、もっと急角度のスウィングをし、バウンスが剥き出しになる前にクラブヘッドで砂を掘るべきなのだ。そのためにはボールをスタンスの少し後方にし、クラブフェースはスクウェアにする。通常のバンカーショットではボールの5~7センチ後ろを狙うのだが、湿ったバンカーの場合には僅か1~2センチ後ろを狙う

手と腕でかなりアップライトな(縦の)スウィングでヒットダウンし、大きく打ち抜く。砂が比較的平らでバンカーの顎が低ければ、ピッチングウェッジか9番アイアンでチップショットすることも出来る。顎がほとんどなければ、パットで出せるかも知れない。

 

いつの場合も、足をもぞもぞさせて砂の質と深さをテストすること。湿った砂やザラザラした砂はクラブのバウンスを増す働きをするので、アドレス時のクラブフェースはスクウェアにしておくべきだ。砂がふわふわ、さらさらで乾いていると、クラブは深く突入するので、バウンスを増すためにクラブフェースをオープンにする。クラブフェースをオープンにし続けるには、クラブフェースに水の入ったコップを載せていると想像し、その水をこぼさずにフォロースルーすることだ」

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私がプレイするコースの砂はいいコースのような上質の砂ではなく、土を篩(ふる)ってキメ細かくしただけのものなので、雨が降るとその後数日間固まってしまいます(足も潜らない)。こういうバンカーではクラブヘッドのバウンスは害になるだけです。

私のバンカーショット、20ヤードの距離にはギャップウェッジを使うのですが、この時だけいつもうまく行くので不思議に思っていました。このギャップウェッジ(ロフト52°)はバウンスが9°となっているものの、よく見るリーディングエッジから下に盛り上がるようなバウンスではなく、ソールは真っ平らなのです(写真)。これがこのコースのバンカーに向いているデザインなのではないかと思われました。

今後は他のウェッジは使わず、このウェッジ一本でバンカーショットすることにします。普通に握れば20ヤードですが、1.25センチずつ短く持てば15ヤード、10ヤード…と打ち分けられます。

なお、上のtipの《フェースに載せたコップの水をこぼすな》は、フェースをオープンにし続ける良いイメージです。Youtubeのあるインストラクターは、「ボールでなく砂を運べ」と云い、クラブフェースに砂を乗せて、「その砂をインパクト後もこぼさないようにスウィングせよ」と云っていました。これもフェースをオープンにし続けるいいtipです。

(August 20, 2023)



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