December 01, 2022
●Bobby Jones(ボビィ・ジョ-ンズ)のバックスウィングのトップ
'Bobby Jones on The Basic Golf Swing' by Robert Tyre (Bobby) Jones, illustrated by Anthony Ravielli (Doubleday, 1969)
「後方への捻転が完了すると、左サイド(左腰と手)に緊張を感じるはずだ。トップの頂点ではクラブヘッドの重さと勢いが手をぐいと引っ張るため、手首の充分なコックを促す。それがこの時点で真っ直ぐな左腕とシャフトの角度が最も鋭角になる理由であり、左手のグリップは最高の緊張を強いられる。
・バックスウィングはスウェイや水平移動を伴ってはならない。【編註:頭を横に動かしてはいけない】
・頭は終始最初の位置に留まるべきである。
・胴は背骨を軸として回転する。
・アドレスで両足に均等に掛かっていた体重は、トップでは左足の拇指球と右足踵の外側に掛かる。
長いクラブでは、トップでのシャフトはほぼ水平で、ターゲットのやや右を指す。これはクラブを持ち上げるのではなくスウィングによってトップに達した結果である。
トップでは、真っ直ぐ伸ばした左腕と手の上昇によって右肘が身体から離れる。しかし、右肘の突端は地面を指していなければならない。
真っ直ぐ伸びた左腕はいいフォームにとって必須のものである。それはクラブヘッド・スピードを増し、ボールとの正確なコンタクトを約束し、パフォーマンスの一貫性に貢献する。
もし身体条件的に左腕を伸ばせない場合は、トップでやや折るのも止むを得ないが、インパクトで折れてはいけない。ゴルファーがある程度伸ばそうと努力し続ければ、ダウンスウィング開始とともに完全に真っ直ぐになるであろう」
写真のBobby Jonesのトップは、シャフトが飛行線と平行ではなくやや内側(ターゲットの右)であり、しかも地面と平行より下がっています。これは彼がスコットランド生まれの師匠Stewart Maiden(スチュアート・メイデン)のスウィングをそっくり真似したからです。彼ら二人のスウィングは瓜二つだったそうです。
このスタイルは現在のインストラクションでは主流ではありませんが、彼はこのトップから素晴らしいショットを放っていたのですから、文句はつけられません。
(December 01, 2022)
●左踵を上げるのがフル・スウィングの秘訣
驚くなかれ、これはインストラクターButch Harmon(ブッチ・ハーモン)のtip。
'100 Classic Golf Tips'
edited by Christopher Obetz (Universe Publishing, 2007, $24.95)
「私の教え子Tiger Woods(タイガー・ウッズ)もNatalie Gulbis(ナタリィ・ガルビス)も、身体に柔軟性があり過ぎるのが問題で、しばしば捻転し過ぎを抑制させねばならなかった。
しかし、われわれはそのような贅沢な問題は抱えていない。特に齢をとるにつれ、われわれは柔軟性を失い、スウィングがあまりにも短くなる。
スウィングを長くするために町のジムに通って汗を流す必要のない、手っ取り早い方法を伝授しよう。左踵を上げることが充分にバックスウィングする助けとなるなら、それを押さえつけてはならない。ここで重要なのは左踵を意識的に上げるのではなく、自然に上がろうとするなら上がるままにせよ…ということだ。左踵を浮かすことによってフル・ターン出来るのなら、そうすべきだ。
誰かが『踵を上げるようなバックスウィングではいいプレイは出来ない』などと云っても 耳を貸さないように。偉大なJack Nicklaus(ジャック・ニクラス、写真)やTom Watson(トム・ワトスン)でさえ左踵を浮かしていたのだから」
世界中の多くの若手プロが若い時のTiger Woodsの真似をして両足を地面にべったりつけたスウィングをしています。20代のうちは問題ないとしても、柔軟な身体を誇っていたTiger Woodsでさえ腰の手術を五回、膝の手術を六回、首の障害も何度か繰り返していることを忘れてはならないでしょう。末長くゴルフを楽しもうと思ったら、ブッチ・ハーモンの助言に従って左踵を上げるべきです。それが身体を労わりながらの捻転というものです。
【おことわり:写真はhttps://golfdigest.sports.sndimg.com/にリンクして表示させて頂いています】
(December 01, 2022)
●トップでは忍耐が必要
28歳で引退するまでに30勝を挙げ、LPGAのトップだったLorena Ochoa(ロレナ・オチョア)のtip。
'100 Classic Golf Tips'【LPGA version】
edited by Christopher Obetz (Universe Publishing, 2008, $24.95)
「私のコーチが常に私に説いていたことの一つは『切り返し』での忍耐であった。私のバックスウィング開始の時やスウィングのトップで、彼は私の集中力を試すために"paciencia”(=patience、忍耐)と言葉をかけて来た。
私が辛抱強い時、私のバックスウィングはトップでゆったりした一時停止がある。クラブを振り下ろすのに慌てる必要はないし、一時停止は下半身からのダウンスウィング開始と、体重を左サイドに移す時間を与えてくれる。
私の切り返しは一つの長くスローな動きに感じられる。それは部分部分に分けられるものではなく、ゆっくりで早いか、早くてもっと速いという感じだ。クラブは振り下ろされる瞬間からフィニッシュまで同じ速度である」
(December 01, 2022)
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