November 09, 2021

Bobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)の 長いクラブを短く振るか、短いクラブを長く振るか

 

[Bobby]

'Secret of the Master'
edited by Sidney L. Matthew (Sleeping Bear Press, 1996, $22.00)

「ゴルフで興味深いことの一つは、グリーンに近づけば近づくほどショットが難しくなるというものだ。特にバンカー越えで、固いグリーンでボールを止められない場合にそれが云える。

覚えておくべきことは、アイアンで歯切れ良く打たれたボールは止まりやすいということだ。7番アイアンのピッチングをする多くのプレイヤーが、上のような事実を考慮しない。彼らにとって短い距離でビシッと打つことは不可能なのだ。

グリーンでピタと止まるボールを打つには、長いクラブを控え目に打つより、短いクラブを精一杯打つのが上策である。私は長いクラブの穏やかなショットでなく、よく9番のフル・ショットをする。その方法だとボールを止めるために非常に精確に打つ必要がないからだ」

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この記事はBobby Jonesシリーズの最終回です。昔の人とはいえ、さすが名人、いいことを云っています。どれもこれもすべて名言で、勉強になりました。


画像はhttps://www.gpb.org/にリンクして表示させて頂いています。

(November 09, 2021)

ティーアップの高さとドライヴァーのアドレス位置

 

現在、私は7センチのティーを用いてティーアップし、その遥か後方でドライヴァーをアドレス、上昇軌道でボールを打って距離を稼いでいます。

[teeup_15cm]

ほぼ四年前、私は8.3センチのティーを目一杯高くして地面に刺し、その後方15センチにドライヴァーのフェースを置いてアドレスして(右図)満足出来る飛距離を得ていました。ボールを見つめながらスウィングするのでなく、あくまでもドライヴァーの真ん前(図の青丸)の地点を見つめながらスウィングします。そこがスウィング弧の最低点となり、15センチ前方のボールを上昇軌道で打つ…という仕掛けです。超長い滞空時間によって飛距離も伸びます。当時、227ヤード(パー4)でのティー・ショットをグリーン横に放ったりして、“当社比”の飛距離は最高でした。

しかし、ワン・ラウンドに多くて二回ほどテンプラが出るのが玉に瑕でした。高ぁ〜〜く上がるだけ上がったボールが約50ヤード先にポトンと落ちるのを見るのは恥ずかしい限りです。これはティーアップの高さが悪いのではなく、「かっ飛ばそう!」という強い意識がインパクト・ゾーンで身体をターゲット方向にスライドさせるため、ドライヴァーのクラウンでボール下端を打ってしまうのが原因でした。

そう分っていてもたまさかのテンプラが恐い私は、その後7センチのティーに変えました。当然ボールとクラブヘッドの位置も変わりました。

[teeup_27cm]

ところが不思議なことに7センチのティーにしてから、ナイス・ショットが出るのはクラブヘッドをハンドル(=グリップ、約27センチ)の長さだけ後方にした時であることに気づきました。8.3センチのティーで打っていた時より12センチも後方です。ボールの27センチ後方を仮想のボール位置(図の青丸)として身体の中心に合わせると、実際のボール位置は自然に左爪先の前になります。実際のボールではなく、身体の中心の前にある仮想のボール位置を見つめながらスウィングするのは以前と同じです。

問題は正式のラウンドではハンドルを尺度としてアドレスしたり出来ないことでした(ルール違反)。

あれこれ脳味噌を働かせた末、妙案を得ました。立ったまま右腕を伸ばし、人差し指をボールに重ね、中指と薬指を折って小指が指す位置にドライヴァーのフェースを置けばハンドルの代わりになるのです【図では判らないでしょうが、身長164センチの私が伸ばした手とボールは上下に約94センチ離れています】。この際、人差し指と小指を突っ張らずに自然に広げます。でないと距離が2センチも増えてしまいます。

[teeup_27cm]

この方法でドライヴァーをアドレスするようにしたら、大袈裟に云えば快打の連続でほくほくさせられています。まこと「窮すれば通ず」で、ちゃんと名案が浮かぶものです。

なお、左肩の捻転も実際のボールではなく、仮想ボールの位置まで廻します。私の場合、それ以上でも以下でもボールは正確に飛ばないことが判っています(練習による結論)。また、ボールを上げようとせず、水平軌道でスウィングします。後方に配置したヘッドで自然に打ち上げるセッティングを既にしてあるわけですから、それ以上空中に上げる努力は不要なのです。

頻繁にラウンドしている時は、どれだけボール後方でドライヴァーをアドレスするか…など迷うことはなく、「近過ぎるか?」「遠過ぎないか?」…なんて思うこともありません。ボールとドライヴァー間の距離は本能的に適切に決められます。しかし、悪天候が続いたりしてラウンドが間遠になると、ボールとドライヴァーの距離が曖昧になったりします。あまりに近過ぎるとプッシュしますし、あまりに遠いとプルになります。どちらもスコアの大敵です。

ボールの後方にドライヴァーをセットし、「これでいい!」と思ったらそのまま打ちますが「待てよ?」といささか不安になった時だけ、右手を伸ばして幅をチェックします。


(November 09, 2021)

20年に一度の大掃除・予告

 

最近更新数を減らしていますが、それでも画像などのデータ量が増える一方です。また、紹介はしたもののあまり役に立たないtip、当時の花形プロのテクニックだからいいのではないか…と含めてみたtip(そのプロは凋落して名前も聞かなくなったりしている)、私が実際試したけどペケだったtip、こういうものを削除しようと思っています。

その構想は数年前からあったのですが、あるtipを削除すると三つの索引からもそのtipのアドレスを削除せねばならないので、結構複雑で大変なのです。ちょっとうっかりするとデッド・リンクを作ってしまいます。

しかし、枯れ木も山の賑わいのような記事を掲載し続けるのも忍びないので、思い切って大掃除することにしました。皆さんのお気に入りのtipが消えてしまうということもあるかも知れませんが、何卒御容赦下さい。

(November 09, 2021)



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