May 01, 2021

「置き去り」成功への条件

 

私にしても毎ショットで置き去りに成功しているわけではありません。手打ちになって「いけね!」ということも少なからずあります。どうかしてその回数を減らせないかと悩んだ末、以下のような結論に達しました。

[Okizari]

バックスウィングのトップに達したら、先ず《左膝の逆転(ターゲット方向への移動)を確認する》のです。左膝が動いたのを確認出来た後、普通にダウンスウィングします。左膝の逆転を確認しているその瞬間、両手と手首はトップで(左膝の動きに連動せず)置き去りになっています。これで充分なのです。

確認したかしないか分らないうちに手とクラブが動いてはいけません。つまり、左膝の逆転と同時に手が動くのはフライング・スタートです。プロや上級アマは手とクラブがトップに達する前に下半身を逆転させ始めます。云い替えると、彼らは上半身のバックスウィングが終わらないうちに下半身でダウンスウィングを始めます。彼らは練習量、ラウンド数がわれわれと桁違いなのでそれが出来ます。そんな名人芸が不可能な私などは、バックスウィングの完了→左膝の逆転→上体によるダウンスウィングの開始…という順序で遂行する方が間違いありません。これは「Tommy Armour(トミィ・アーマー)のトップの間(ま)」(tips_4.html)で、彼が「バックスウィングをきちんと終わらせろ」と云っているのに呼応することであり、別に悪いことではありません。

ごく僅かな瞬間であっても、手とクラブが左膝と腰の逆転に遅れることが大事です。これで手打ちが防げ、手とクラブは下半身に引っ張られながら"passive"(受け身)になります。そうなると、アドレス時の手とクラブフェースの角度は保たれたままインパクトを迎えることが出来(方向性が良い)、おまけにコックも長く保たれますし下半身の大きなパワーで打つことになるので距離も出る可能性大です。良いこと尽くめです。

《左膝の逆転を確認する》を、ダウンスウィング開始前に行うことが必須だと考えます。

私はこの方法で「置き去り」達成率を上昇させました。【御注意】これを実行する際、慌ててはいけません。「手とクラブが、先行する下半身に追いつかなきゃ!」などと思っては駄目です。手とクラブの動きを遅らすのが「置き去り」の目的なのですから、手とクラブは遅れなければいけません。


(May 01, 2021)

【初体験】ハーフでアンダー・パー

 

前半は7オーヴァーとふるいませんでしたが、後半、のっけにNo.10でグリーンエッジ(ピンまで20ヤード)からチップインさせてバーディ。続くNo.11でもピンまで15ヤードのエッジからチップインさせてバーディ。

チップインはプロでさえ大喜びするラッキーな出来事なので、あまり実力とは関係ないものと云えます。ですから、私も鼻高々というわけではありません。しかし、この後半はNo.12をボギーにしただけで、後は全部パーでハーフを1(ワン)アンダーで上がったのは生まれて初めての快挙でした。

二つの連続チップインには共通点があります。いつもだと、私はカップの周りのブレイクを読み、カップの上側を狙ってカップに転げ込むことを期待するチップをします。しかし、何故かこの日は「入らなくてもいい、カップを狙って真っ直ぐ打とう」と考えたのです。それが入ってしまった。私ごときのレヴェルで、パットのようにブレイクを読んだチッピングなどすべきではないという、ゴルフの神様のお告げかも知れません。そう云えば、カップの上側を狙ってチップインした記憶はないような気がします。今後は常にピンを狙って真っ直ぐ打つようにするつもりです。

18ホール総計は25パットで、6(シックス)オーヴァーでした。悪くありません。

(May 01, 2021)

パー3でドライヴァーを使う

 

パー3というのは、ショート・ヒッターでもワン・オンさせられる距離に設計されているのが普通です。パー5がロングヒッターにバーディ・チャンスを与えるように、パー3はショート・ヒッターにもチャンスを与えてくれる。機会均等という趣旨でしょう。

素人にとってドライヴァーというのは扱いにくいクラブの代表ですから、パー3でドライヴァーを使わねばならないとしたら、機会均等とは云えません。距離が長過ぎます。

あるいは、距離的にドライヴァーを使わないといけないとしても、ゴルファーの頭には《パー3では、アイアンもしくはハイブリッド》と刷り込まれており、短いパー3だと3番ウッドを取り出すのでさえ気が引けるものです。ましてドライヴァーを使うなんて周囲から「本気かよ?」と思われることを恐れてしまいます。

しかし、パー3ではどのクラブを使おうが「乗れば官軍」なのであり、ドライヴァーを使ってはいけないというルールはありません。それに私の場合、14本のクラブの中でウェッジ四本に次いでコントロールし易いのがドライヴァーでもあります。

私のコースのNo.13はレギュラー・ティーから204ヤード(パー3)なのですが、われわれシニア・グループは特別ルールで75歳以上はレディース・ティーから打てるので、ティーからグリーン中央までは約180ヤードです。それでも、結構な上りのレイアウトなので、私にとっては3番ウッドのフル・スィングの距離。しかし、私の3番ウッドは「地面から上がり易く出来ているものの、同時にフックし易い」という欠点があるため、バッグから追放しています。数ヶ月前からこのホールではドライヴァーを5センチほど短く持って打つということを始めました。必ず乗るわけではなく、ショートすることもあるのですが、絶対届かないハイブリッドよりは可能性を秘めていると考えています。《早くも遅くも、強くも弱くもない中庸の速度でスウィング》をすれば、オーヴァーすることはありません。

 

No.7もレギュラー・ティーからなら172ヤードのパー3ですが、レディース・ティーからは約150ヤード。途中までかなりの下りなのに、最後にグリーン近くになってから急な上りになるせいでショートする人が多い。さらに左右に松林があり、大きく右にうねって下るグリーンなのでグリーン左端を狙わないと乗せられないという難物。ここ一年、いつも18°ハイブリッドを使っていましたが、乗せるのは難しく多くの場合ショートで、ほとほと手を焼いていました。

ある日の練習ラウンドのNo.7のティーで「ここでもドライヴァーで打ったらどうか?」というアイデアが閃きました。たかが150ヤードにドライヴァーというのは気違い染みていますが、No.13(184ヤード)で既にドライヴァーを使ってるんですから、もう恥ずかしがる必要もありません。「毒食わば皿まで」です。試みにNo.7のティーからドライヴァーを7センチ短く持って打ってみたら見事にオン、それもワン・ピンの距離に寄りました。「なーんだ!もっと早く気がつきゃよかった」

No.4(134ヤード)も滅多に乗らないホール。《早くも遅くも、強くも弱くもない中庸の速度でスウィング》だと18°ハイブリッドでも届かないことが判り、ここでもドライヴァーで打ってみることにしました。たった134ヤードにドライヴァーというのはクレージーです。しかし、試してみると、5センチ短く持って打てば三発に一回は乗ることが判りました。これは18°ハイブリッドよりいい成績です。

かくして私はパー3の三ホール、すなわちNo.4(134ヤード)、No.7(150ヤード)そしてNo.13(184ヤード)でドライヴァーを使うことになりました。普通、ドライヴァーはストロング・グリップで握るのですが、パー3では方向性を重視してウィーク・グリップにしています。

最近のシニアのゲーム、私はドライヴァーで三つのパー3にワンオンさせることが出来ました。No.4ではピンの左横3メートル、No.7ではピンの上2メートル、No.13もピンの上2.5メートル。唯一ワンオン出来なかったのはアイアンを使ったNo.12だけでした^^。何たる皮肉。

(May 01, 2021)



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