March 15, 2021

Butch Harmon(ブッチ・ハーモン)のチッピング

 

[Butch]

'Chipping 101'
by Butch Harmon ('Golf Digest,' Issue 7, 2020)

「グリーン近くからのチッピングにアマチュアが自信を持てないのは、以下の二つの理由からだと考える。その二つを解消しようではないか。

1) ボール位置
チップ・ショットをする多くのゴルファーのボール位置はあまりにもターゲット側に寄り過ぎている。チップ・ショットはヒット・ダウンすべきなのだから、ボールはスタンス後方であるべきだ。私は右爪先の前のボール位置を推奨する。それを定めてから、左足を開く。体重は左足に乗せる。

2) ボールとの距離
一般的ミスは、フル・スウィングのように長くクラブを握り、腕を伸ばすことだ。そういうアドレスでは、バックスウィングはインサイドに引かれ、クラブフェースがオープンになってしまう。インパクトでこの辻褄を合わせるのは容易なことではない。クラブを数センチ短く持ち、ボールに近く立ってクラブシャフトをもっと立てるべきだ。こうすれば、ストレートに引き、ストレートに打ち抜くスウィングが可能になる。クラブフェースは終始ターゲットに向いているから、望んだ通りの結果が得られる」

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Butch Harmon(ブッチ・ハーモン)はどのクラブを使ってのチッピングしているのか明らかにしていません。写真で見る限り8番アイアンぐらいのロフトのクラブを使っているようで、ボール軌道も低く出ています。

試してみましたが、私がボールを右爪先前におくと60°ウェッジでさえ低く出てランが多く、私にとっては飛び過ぎました。これからチッピングを学ぼうというゴルファー、あるいは低い軌道のランニング・アプローチの習得にはいいかも知れませんが、そうでなければ一考すべきです。

(March 15, 2021)

Bobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)のチッピング

 

'Bobby Jones: How I Play Golf'
performed by Bobby Jones (DVD compilation (c)2012 TCM, distributed by Warner Home Video, 2012)

Bobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)のヴィデオを見ると、一本のクラブで色んな距離を処理するのでなく、先ず宙を飛んでグリーンに届かせ、そこからカップまで転がす度合いに応じて4番アイアンから9番アイアンのどれかを選択します。グリーンに近く、カップが遠ければ4番アイアンでピッチ・アンド・ランをします。

短い距離ではあるが、屈んだ姿勢でなく、ロング・パットする時のように楽に伸び上がったポスチャー。ボール位置は右爪先の前方(これはブッチ・ハーモンと同じです)。

グリーンまで12メートルなら5番アイアンを選びます。

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私は50ヤード以内は60°ウェッジ一本槍なので、Bobby Jonesから叱られそうです。グリーンまでの距離+ランの距離でクラブを変えるというメソッドは理解出来るのですが、砲台グリーンが多い私のコースではそう簡単に計算出来ません。バンカーに守られたグリーンも九つもあるので、転がしは使えません。ボールを上げるとなると、どうしてもウェッジです。

(Mach 15, 2021)

突発性筋萎縮チョロ症候群

 

私のゴルフはショート・ゲームでなんとか辻褄を合わせ、寄せワンで凌ぐという感じです。出来はピッチングとチッピングにかかるのですが、その頼みの綱が切れると目も当てられないことになります。

ある日のシニアのベスト・ボール、私は30ヤード以内のチッピングで三回、いや多分四回ぐらいチョロしました(こっ恥ずかしくて、よく覚えていない)。30ヤード、20ヤード、15ヤードなどは私の最も得意とするところで、寄せワンの成功率が高い距離です。「ピッチングとチッピングの距離調節」(tips_195.html)のメソッドで素振りします。普通は二回。多くて三回。ビシッという地面を打つ。問題ありません。いざ本番。ボールをアドレスし、素振り通りのスウィングをしたつもりなのに…、あれれ?急にインパクトで力が抜けてビシッと打てず、ボールはへろへろと千鳥足の酔っぱらいのようにしか進まない。

それが一度なら許せますが、三回も四回もだと許せません。この日、私はチーム・キャプテンではなかったのですが、この体たらくは自分自身で許せない。一体、何が原因なのか?

その前夜早く床に就いたせいで、3時頃目が覚め、一時間ほどコンピュータに向かいました。それがいけなかったのかも知れません。4時から7時までまた寝たのですが、完全な睡眠になってなかったということは云えます。

あるいは30ヤード以内のチッピングが得意であるという自負が裏目に出たのかも知れません。ショットを実行する前に、「頂きだ、ウシシ」とほくそ笑む「穫らぬ狸症候群」あるいは「超早期ニンマリ症候群」に天罰が下ったとも考えられます。

[eye-point]

数日後、チッピングだけのためにコースへ行きました。相変わらずチョロ、ザックリは出ます。最近Bobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)が書いた本を読んでいるのですが、その中のショート・ゲームに関するいくつかの教えを思い出しました。
・短いショットでも充分肩を廻し、脚も使え。
・左腕を伸ばせ。
・ボールの足元を摘まむように打て。

私の「ピッチングとチッピングの距離調節」はコックもせず、肩も廻さない方式なので、肩を廻すと飛び過ぎてコントロールが悪くなります。しかし、脚を使ってメリハリのある打ち方をすることは出来ます。左腕を伸ばし、ボールの天辺ではなく地面との接地点(図のB)を見つめて打つことにしました。チョロとザックリは消え失せました。


(Mach 15, 2021)



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