September 16, 2020

グリーンを制すれば80を切れる

 

その日、私のパットは好調でした。5メートルの長いパー・パットが入ったりして、最初のハーフは11パットでした(ただし、そのハーフのスコアは5オーヴァー)。後半は1ホールで3パットしちゃいましたが14パット。総数25パットで済み、このハーフのスコアは2オーヴァー。トータル7オーヴァーで私の目標を達成出来ました。

[two fingers]

チームの仲間が「今日は凄いね」と羨ましがるほどの出来でした。パットがいいということは、読みとストローク技法どちらも甲乙無く良かったということです。どちらかが劣っていれば、パットは成功しません。

この日の好調の要因の一つは、カラカラに乾いたグリーンの速度に感覚を合わせられたことです。転がり過ぎを警戒し、ブレイクを少なく見積もりました。素振りで、カップのかなり手前で止めるように距離感を構築し、その感覚を維持しながらストローク。

私もこの好調が2ラウンド、3ラウンドと続くとは思っていません。もう何度も、「お、俺も上達したな」なーんて思って、次のラウンドでがっかりさせられています。ゴルフは一日、一日違うのです。

その次のラウンド、前夜の雨でグリーンは重く、スピード・コントロールがうまく行きませんでした。ブレイクも読み切れなかった。最初のハーフは13パットの3オーヴァー、後半は16パットの4オーヴァーで、パット総数29、トータル・スコア7オーヴァーでした。三つのバーディを得たのと、前回に続き連続7オーヴァーだったのだけが取り柄。

この「日記」でまだ公開していませんでしたが、ここのところ私のパッティング・グリップは以前とほんの少し違っています。右の写真では解りにくいかも知れませんが、右手の人差し指と中指はパター・ハンドルを握らず、左前腕部に接触させています。その理由は…
1) 右利きの右手は強く働き過ぎるので、過度にぎゅっと握らないようにするため。
2) 二本の指を左手に添え、両手を一体化するため。

このグリップでもスランプの期間は駄目ですが、いい時は5〜6メートルのパットを沈めたり出来ます。

(September 16, 2020)

ストレート・ストロークの練習

 

[pen]

「ストレートにストロークする練習器具」(tips_197.html)で紹介した自作練習器具の上から見た写真は判りにくかったかも知れません。で、新たに写真を撮りました。

これはスタイロフォームにテープでペンを装着し、私のパター上部にすっぽり嵌めるのですが、もっと簡単には鉛筆や古いボールペンをパターに直接テープで貼り付けても同じことです。私のは、ペンの長い方をターゲット側にして練習し、引っくり返せばそのままボールを打てるので便利です。

[pointing tool]

パターにこの器具を装着し、「完璧なストロークの探究」(tips_193.html)で説明したように、寝せた金属シャフトのクラブの上で往復させます。フォロースルーでペンの先端がターゲットを指していなければなりません。そうなっていなければ、全身が映る鏡の前でストローク動作をチェックする必要があります。肩はターゲット・ラインに平行に動いているでしょうか?もし平行でなければ、両爪先か両膝がスクウェアでない恐れがあります。

左脚が1センチほど短い私の場合、左膝を内側に押し込まないと両肩が平行になりません。

[square stroke]

フォロースルーでペンの先端がターゲットを指さない場合、ボール(この練習法では金属シャフト)と両足との間隔に問題があるかも知れません。その間隔を縮めてみたり、広げてみたり、少しずつ変えて確認します。巷間、《ボールは目の真下》と云われていますが、それはゴルファーの体型やポスチャー、ストローク動作によって変化すべきものです。プロでも目の真下にボールを置かない人は沢山います。パット名人Ben Crenshaw(ベン・クレンショー)の場合、目の下より少し遠くにボールを置いています。

同じように、ボール位置をスタンス中央でなく、ややターゲット側に置くといい場合もあります。とにかく、色々試して、自分に合ったスタイルを発見すべきです。

身体が正しい動作を忘れないようにこの練習を毎日行えば理想的ですが、二日おき、三日おきでも実行することをお勧めします。「そうすぐ忘れるもんか」と思って油断すると、簡単に忘れてしまうものです。

(September 16, 2020)

短いパットの秘訣

 

[red dot]

これは私のアイデアではなく、プロやコーチの誰もが云うことですが、最近その正しさを実感しています。 《1メートル以内のパットは、短いバックストロークをし、しっかり(毅然と)狙った地点めがけてボールを転がす》 短いからとソフトに打つとへろへろ球になり、芝の影響を受けて思わぬ方向へ曲がったりします。しっかり(毅然と)打てば芝や小砂利の影響を受けることはありません。

プロやコーチの多くは「短いパットではブレイク(曲がり、切れ具合)を読む必要はない。カップを外すな」と云いますが、私の経験では傾斜がきつい場合、カップの右端や左端を狙わないとカップを逸れる場合もあります。もちろん、打つ強さによるので、強ければ切れず、弱ければ切れるわけですが。

短いパットで大切なのは、頭を動かさないこと。私はボールに描いた直線の端の一つのディンプルに、赤マジックで印をつけています。その一点を凝視し、そこをパターフェースの中心で打つことに集中します。これだと、ヘッドアップすることもなく、正確にパターを動かせます。

もう一つ重要なのは、左手首を曲げないようにしつつも、腕と手を強ばらせないこと。緊張していると、ボールに勢いがつけられず転がりが伸びません。真剣に取り組みながら、なおかつリラックスしている…という難しい境地が望まれます。

(September 16, 2020)



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