March 04, 2020

スクウェアなグリップの秘訣 “[Ernie]”

この本はインストラクターの組織であるPGAの中の、GolfTec(ゴルフテック)というグループが'Golf Magazine'誌と提携して出版したものです。グリップは基本中の基本ですが、私のようにパー3でワン・オンしない、アプローチが寄らない…というゴルファーは再点検すべきでしょう。

'Golf Magazine's The Par Plan'
powered by GolfTec edited by David Denunzio (Time Home Entertainment Inc., 2013, $29.95)

「グリップがストロングであれウィークであれ、両手は一体となって働かなくてはならない。それがクラブをコントロールし、充分なスピードを作り出す素だからだ。

次に重要なのはグリップ圧である。圧の強さを1〜10という段階にした場合、強靭な手と手首を持っている多くのツァー・プロは、軽めの圧(3)を用いる。手と手首がそう強くない多くのアマチュアは、しっかり握る。手の中でクラブがぐらつかない強さでハンドルを締めつけること。覚えておくべきことは、最高のスピードでスウィングするには、前腕と手首をリラックスさせ続けることだ。《指は締め、手首はゆるゆる》と考えるべきである。

1) チェックポイントNo. 1

左手の中指・薬指・小指でハンドルを包み、掌の底部に向かって締めつける。これを正しく行えば、これら三本の指だけで、身体の前にクラブを突き出した時、45°の角度で保持することが出来る。

2) チェックポイントNo. 2

下方へのグリップ圧によって右の掌の生命線は、左の親指の上にぴったり被さらなくてはいけない。もし、そこに隙間があると、大きな問題を生じる。

3) チェックポイントNo. 3

あなたがオーヴァラッピング・グリップを採用しているのであれインターロッキングであれ、右手の小指が単に左手の上に乗っかっているだけでなく、圧をかけなければいけない。その小さな圧が両手を一体化させるのである。

4) チェックポイントNo. 4

右掌はハンドルの右側に面しているべきである。バックスウィングに入る前に、そこに圧をかけること。

5) チェックポイントNo. 5

“[trigger]”

右手の親指と人差し指との間に隙間があるようなら、それら二つの指を共に引き締めること。ここの圧力がグリップのコネクションを確実にし、コントロールを最高に良くする。

6) チェックポイントNo. 6

右手の親指と人差し指の谷間の皺が、右肩を指すようにする(顎ではない)。

7) チェックポイントNo. 7

良いグリップには隙間はゼロでなくてはならない。右手の親指と人差し指の股にティーを挟んで、何回か素振りをし、ティーが落ちないかどうか確認する。

8) チェックポイントNo. 8

右手のグリップが正しければ、右手はフィンガーと掌の下方で握っている筈だ。フィンガーで握るとスピードが増す」

[icon]

私の場合、3、4、6のチェックポイントが満足に行われていませんでした。なお、この記事では触れられていませんが、名人たちの多くは右手人差し指を銃の引き金を引くように曲げており、私もそうしています。(右図)

【おことわり】Ernie Elsのグリップの画像はhttp://perfectgolfswingreview.net/にリンクして表示させて頂いています。

(March 04, 2020)

神様とのゲーム

 

その日、私はアウトで三度、インに入って二度もバーディ・チャンスに恵まれながら、全部失敗していました。長いのばかりでなく、入れ頃の距離のパットも外しました。私自身も、私のバーディを期待しているチームメイトもガックリです。

“[God]”

ふとキャプテンのRichard(リチャード)のことを考えました。彼はわれわれグループの中でも類のない飛ばし屋なので、バーディ・チャンス、イーグル・チャンスに恵まれ易い。しかし、私はここ三回ほど彼のチームでプレイしていますが、彼はどのラウンドでもバーディを得ていません(私は毎回一度か二度は達成)。私には彼の気持ちが痛いほどよく分ります。キャプテンとしてバーディは得たい。是が非でも…。前回のラウンドでは、その意志が災いしてか、パットをとてつもなくオーヴァーしたり、慎重に打ち過ぎてショートしたり…の繰り返しでした。

私は彼のその「バーディを得たい!」、「パットを沈めたい!」という意志が邪魔をしているのではないかと思ったものです。私は「チップインさせよう!」と思うとチョロッたりオーヴァーしたり、「このロングパットを入れよう!」としゃかりきになると絶対入らないことを知っています。そうではなく、「ピン傍に寄せよう」とか「ワンパット圏内に寄せよう」と思うとボールがカップに転げ込むことが多い。

これはゴルフの神様がわれわれの心を読み、「チップインさせようだと?何て高慢ちきな!チップインはわしが手伝ってやって入るんだということを知らんのか!」と立腹し、生意気なゴルファーにお灸を据えるからなのです。かと思うと、「ふむ!こいつは『出来ればピン傍に寄せたい』だと?何て殊勝な奴よ!こいつのボールは入れてやろうじゃないの」と機嫌を良くすることもあるわけです。

云ってみれば、バーディ・パットに臨むわれわれは、神様とポーカー・ゲームをしていると思うべきなのです。「バーディを得たい!」という欲望・野望を神様に読まれてはいけない。かと云って、「入らなくてもいい」と思うのは嘘になります。ここではポーカー・フェース、いやポーカー・マインドで神様がわれわれの心を読めなくするのです。音は出さずに好きなメロディをハミングする、般若心経を唱える、「心を無にしてストローク」のようなプレストローク・ルーティーンに集中して心を閉ざす。そうした何らかの方法で神様にこちらの思惑を気取られないようにする。

その日のNo.14(360ヤード、パー5)で又もやバーディ・チャンス(六つ目のチャンス)。バンカーから寄せた三打目はピンを3メートル近くオーヴァー。このラインをよく知っていた私は、カップの数センチ左を狙えばいいと読みました。そして、バーディだのゲームの勝ち負けなど忘れ、ひたすらボールにつけた赤い点をパターのスウィート・スポットで打つことに集中しました。するすると穏やかに転がったボールは、読み通りカップの直前で右に切れ、ぽとんとカップイン。サンディ・バーディ!神様の邪魔も入らず、無心にストロークした成果でした。

【参考】「心を無にしてストローク」(tips_179.html)

【おことわり】画像はhttps://jeremyberg.files.wordpress.com/にリンクして表示させて頂いています。

(March 04, 2020)

ダフり撲滅の方策【改良版】

 

ダフりを防ごうと右足を踏ん張って体重移動を控え目にすると、肩が充分に廻らないことに気づきました。背中をターゲットに向けないと方向性が完全でなくなります。

教科書的バックスウィングは、左膝をボール方向に(斜めに)突き出すのですが、この時右膝が緩かったり背骨を右に横移動させると体重が右足に移ってしまい、ダフりの原因を作ります。体重が元のように両足の中間に戻ればいいのですが、うまく戻らないとボールの手前6インチの地面を打ったりしかねません。

ある日の練習ラウンドで何度かダフった後、試験的に左膝を(ボール方向ではなく)身体の前方に押し出してみました。これは悪くするとリヴァース・ピヴォット(左に反っくり返るミス)になる恐れがあるのですが、幸いそうはならずいいショットが出ました。

No.17でツー・オンし、そのスウィングの効果に自信をつけました。No.18の二打目に7番アイアンも同じように打ったのですが、これは完璧にピンにまっしぐらに飛び、うっとりさせられました。

(March 04, 2020)



[Anim

 Copyright © 1998−2020   Eiji Takano    高野英二
[Mail]
 Address: Eiji Takano, 421 Willow Ridge Drive #26, Meridian, MS 39301, U.S.A.