July 25, 2020

クラブを変えてバンカーの距離調節

以下の記事はインストラクターの組織であるPGA of Americaの中の、GolfTec(ゴルフテック)というグループが'Golf Magazine'誌と提携して出版した本より。

'Golf Magazine's The Par Plan'
powered by GolfTec edited by David Denunzio (Time Home Entertainment Inc., 2013, $29.95)

「ピンが直近にあるというのに、急速にフルスウィングするというのは心理的に難しいことだ。しかし、それこそバンカーであなたがやるべき使命なのだ。あなたはフェアウェイの50ヤード付近からのウェッジ・ショットをするかのように、バックスウィングよりも長いフィニッシュをし、トップからインパクトにかけて加速し続けなくてはならない。アドレスでクラブフェースをオープンにし、ホームランを恐れず、ハードに砂にクラブヘッドを打ち込めれば問題はない筈だ。

ピンまで様々な距離と色々なライに遭遇しても、常に同じ速度でスウィングすべきだ。スウィングを早くしたり遅くしたりして距離のコントロールをしようとすると問題が生じる。遅くしようとする瞬間は、ちょうどクラブが砂に突入する瞬間であり、クラブを砂の下で滑らすことに失敗してしまうし、また、スウィングを早くしようとする瞬間は、ちょうど身体を持ち上げようとする瞬間であり、ボールをトップしホームランを放ってしまう。

距離をコントロールする良い方法は、スウィングは変えずにクラブを変えることだ。アドレスでクラブフェースをオープンにし、スタンスラインに沿ってスウィングする限り、どのクラブを使ってもバンカーからでは通常の飛距離のほぼ1/3飛ぶことに変わりはないからだ。飛行距離を増やしたければ、スウィング速度と幅は同じにして長いクラブを選べばよい。距離が短ければ、スウィングは変えずに短いクラブを選ぶ。サンドウェッジだけにしがみついていてはいけない。他のウェッジや9番アイアン、8番アイアンだってバンカーから寄せるのに役立つ。スウィングを変えてミスする危険を犯すよりずっとスマートである」

 

 

クラブ通常の飛距離 バンカーでの飛距離
ロブ・ウェッジ60ヤード 15ヤード以内
サンドウェッジ75ヤード 15〜20ヤード
ギャップウェッジ90ヤード 20〜25ヤード
ピッチングウェッジ115ヤード 25〜35ヤード
9番アイアン130ヤード 35〜45ヤード
8番アイアン145ヤード 45ヤード以上

 

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私の場合、ピンまで10ヤードだとロブ・ウェッジ、固い砂のバンカーで15ヤードから20ヤードは、シャフトを持つ長さを変えてギャップ・ウェッジを使い、25ヤード以上はピッチング・ウェッジを使います。砂がさらさらのバンカーではサンドウェッジのバックスウィングの長さを変えることで15〜20ヤードを打ち分けています。ボールが顎に近くフォローが出せない時は、9番アイアンを打ち下ろすことにしています。

【参考】「バンカーの研究」(06/ 01, 2020)

(July 25, 2020)

スランプは突如やって来る

 

「80を切れる日は突如やって来る」と云った人がいましたが、スランプも突如やって来ます。体験談ですから間違いありません(^^;;。

その日、私はチームのキャプテンだというのに、No.1のティーショットを平行するNo.18のフェアウェイに打ったりしてトリプル。次のホールはダブル。No.3はボギーでしたが、No.4はダブル…という具合で、パーは二つしか取れませんでした。

インも殆どボギー。チーム仲間も冴えないプレイでした、キャプテンが牽引車になれないのでは、全く勝ち目はありません。私の責任です。実は私の冴えないプレイには予告篇がありました。個人的にワン・ラウンドを6オーヴァーで廻っても、チームとして負けたりして、ここのところ負けが続いていました。3バーディの6オーヴァーは悪くなく、実は秘かに自信を構築していたのです。その自信が裏目に出て、この日ガラガラと音を立てて崩れたのです。

私の敵は慢心(自信過剰)です。慢心は気のゆるみをもたらします。気のゆるみは馬鹿げたミスを誘発します。もう一つ、惰性でゴルフしているということも原因かと思われました。月一ゴルファーの方には怒られそうですが、週三回もプレイすると一打一打の真剣味が薄れてしまいます。私は二週間ほどゴルフを止めることにしました。

しかし、雨天が続いたりして、どっちみち二週間はゴルフ出来ませんでした。この間に、私がゴルフしたくってたまらない…という気になったかというと、ノーです。あの最悪の日のショックが強烈で、ゴルフしたいという気になれませんでした。

Sam Snead(サム・スニード)は、かつてスランプに陥った人にこう助言したそうです。"Lay off for three weeks and then quit for good."(三週間、プレイするな。でもって、その後一生ゴルフと縁を切れ) 三週間ゴルフから遠ざかって初心に返れという真面目な助言かと思うと、「三週間経ってからやめろ」という冗談です。

私の場合、ゴルフを止めるつもりはななかったので、三週間経った後、やっと練習ラウンドをする気になって神輿を上げました。練習ラウンドの最初の一打はチョロでした。No.1はダボだったものの、尻上がりに良くなり、後半はバーディ一つもあってハーフを3オーヴァー。本当は二回か三回練習ラウンドをする心づもりでしたが、「この程度なら悪くないか?」と思い、翌日のシニアのベストボールのゲームに復帰することにしました。もし、結果が悪ければ、また自主トレに戻ればいいので…。

実は練習不足が露呈し、前半はダボを三つも叩いて目も当てられませんでしたが、チーム仲間に支えられました。後半の私の二つのバーディが役に立ち、チームは1ストローク差で辛勝しました。私個人のスコアとしてはひどかったのですが、チームのためには役立ったのです。三週間のブランクが惰性から脱却させ、「真面目にやろう!」という気にさせてくれました。虚心に、そして細心にプレイすること、これを念仏として唱えるべきだと思いました。

一日置いた次のラウンド、またもや前半はよくありませんでしたが、後半のNo.10〜14までパーだったので、安心してちょっと“細心さ”を欠いたら二ホール連続でボギーにしてしまいました。しかし、このハーフのパット数12、計2オーヴァーは近来にない出来映えでした。
虚心に、細心に。
虚心に、細心に。
虚心に、細心に。
虚心に、細心に。
虚心に、細心に。
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(July 25, 2020)

R11sドライヴァーの弾道の調整

 

私のドライヴァーはTaylorMade R11sで、ヘッドのトゥ部分とヒール部分の二ヶ所に装填出来る錘(おもり)の重さを変えることで、スライス系、フック系などに弾道を変えられます。

「ゴルファーに振り切れる範囲で(ヘッドが)重ければ重いほど飛ぶ」そうなので、私は最も重い20gの錘をヒール側に装填しています。トゥ側も20gにすると、私には重過ぎるらしくプッシュが出るので、トゥ側は18gにしていました。

この「トゥ18g+ヒール20g」の組み合わせが、私にとって一番飛距離が出るので、ここ数年これで打っていました。しかし、一つだけ妙なことがありました。着地予定地点の20ヤードほど左を狙わないと真っ直ぐ飛ばないのです。そういう風に狙うことに慣れてしまって、別に不便とも思っていなかったのですが、やはり時々プッシュが出るので考え直しました。

プッシュするということは、ヘッドのトゥがインパクトでスクウェアに戻り切れず、フェースがオープンのインパクトを迎えてしまうからです。やはり、多少私にとって重過ぎたのかも知れません。さて飛距離か正確さか、どちらを取るか迷いました。「しばらく正確さでやってみよう!」そう決断し、トゥ側の18gの錘を16gに減らしました。無理に左を狙う必要がなくなり、真っ直ぐ狙ったところへ打てるようになりました。気分的にはとてもスッキリ。飛距離はちょっと減ったような気もしますが、18gでも打ち損なえば飛ばない時もあるので、それに較べればフェアウェイの真ん中にぽこんぽこん打てる方が安心ということは云えます。

ある日、パー5のホールでいくつかの錘の組み合わせによる飛距離のテストをしてみました。雨の翌日で地面が湿っていたため、飛距離自体は参考記録に過ぎませんが、順位はつけられます。今回のテストでは「トゥ16g+ヒール20g」の組み合わせが最も飛びました。私の方針は間違っていなかったようです。

(July 25, 2020)



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