July 15, 2020

方向コントロールのアイデア

「ドライヴァーでストレートに飛ばす秘訣」(toips_??.html)で、私はカナダの異才Moe Norman(モゥ・ノーマン)風にボールの後方約15センチにドライヴァーをアドレスし、そのフェースの直前の地面(写真の青丸)を凝視しながら打つ…という手法を書きました。これは上昇軌道でボールを打つため、滞空時間を伸ばすことで飛距離増を得ることが出来ます。また、両腕を伸ばしてMoe Norman流でフラット目なスウィングをすることによって、クラブフェースの真芯でボールを捉えるので、安定した結果を得ることに繋がっています。

ラウンドを重ねるにつれ、その15センチを増減することによってボールの方向をコントロール出来ることに気づきました。例えば、私がプレイする市営ゴルフ場のNo.18はフェアウェイの右側20ヤードほどはほぼ平らなので、グリーンをヤーデージ通りに狙えます。しかし、その20ヤードの範囲から左は崖が崩れたかのように谷になっていて、そこからはかなりの打ち上げになります。距離のコントロールも難しい。

ですから、フェアウェイの右サイドを狙ってティーショットを打つのが至上命題です。これまでは幸運にも右に打てたという時しか、そうした好結果は得られなかったのですが、このところ、毎回その理想的地点に打てています。右サイドは高いせいで地面が乾き易いためランも多く、私よりも強打者たちを遥かにアウトドライヴ出来たり、寄せの距離が短くなって正確に打てる…などいいこと尽くめです。

[tee up]

どうやってそれを可能にしたか?簡単です。図の青丸とクラブヘッドを5センチ左側に移す(ボールに近づける)のです。すると、クラブヘッドは(青丸が15センチ離れていた通常の時より)早めにインパクトを迎えますから、フェースがややオープンの状態でボールを打つことになり、絶対に左の崖の方には行かないのです。

逆もまた真です。フェアウェイ右側に林がある時は、青丸とクラブヘッドを3〜5センチほど右側に移します(ボールから遠ざける)。これだと、ボールとクラブヘッドの距離は18〜20センチになります。この場合、通常よりクラブフェースがクローズ目のインパクトになるため、絶対に右には飛びません。

いずれの場合も青丸を凝視して、アイ=ハンド・コーディネーションによって青丸地点をスウィング弧の最低点にしなければなりません。ボールを見てしまうと、そこがスウィング弧の最低点になるので、上の方法は全く無意味になってしまいます。

僅か数センチの調節で安全かつ理想的な場所へ着地させられるのです。これは重宝です。

(July 15, 2020)

過ぎたるは及ばざるが如し

 

その日、私のパットはとてもいい感じでした。転がりも良く、カップを僅かに越える理想的な強さの距離感。ところが入らないのです。ほんの少し右に逸れてしまいます。アウトは計14パットでしたが、あるホールでのチップイン込みですから、全然褒められません。

No.13で1メートルのパットを外した時、不調の原因に気づいた私は「ガビーン!」となりました。ちと長くなりますが、それはこういうことです。

最近、ゴルフ仲間の一人がゴルフ・シューズをくれたのです。ほんの数回しか履いていない綺麗な靴です。私の足のサイズより少し大きいので、インナーソール(中敷き)を買って入れました。その時、あるアイデアが閃いたのです。

私の左脚は右より1センチほど短いので、それを相殺するため、パットのアドレス時に左膝をグイッと右に寄せるようにしています。こうしないと、普通に構えたのでは肩が左を向いてしまい、プルになってしまう。左膝をグイッと右に寄せると、肩がスクウェアになるのです。

左の靴にインナーソールを二枚いれたらどうか?これがアイデアでした。やってみました。スポンジ製インナーソールは、一枚が5ミリの篤さですから、二枚で丁度1センチになります。二枚入れてもきつくありません。「これだと、今までより完璧にストローク出来るに違いない」…期待が膨らみました。ところが、現実は期待に反する結果を生んでいる。何故だろう?それまでのホールの失敗の多くが、どれも右に逸れていることがヒントでした。

私は物理的に左右の脚の長さを同じにした。それなのに、長年の習慣で相も変わらず左膝をグイッと右に寄せてパットしていたのです。習慣とは恐ろしい。脚の長さが同じになったのに、左膝をグイッと右に寄せたら肩が右を向いてしまう。ボールはカップの右に逸れて当然。「くそっ!大失敗!」私は左の靴からインナーソールの一枚を引き抜きました。それがNo.13の後でした。

 

No.14、15、16、17…と1パットでホールアウト出来ました。このハーフの結果は、計13パット、18ホールのトータル・スコアは8オーヴァー(総計27パット)。「もっと早く気づいていたら…」悔やまれます。気づく前に四回のバーディ・チャンスがありましたから、そのどれかを成功させていれば、簡単に7オーヴァーを達成出来たことでしょう。

「下手な考え、休むに似たり」どころか、「過ぎたるは及ばざるが如し」というお粗末でした。

【画像はhttps://www.golfalot.comにリンクして表示させて頂いています】

(July 15, 2020)



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