January 15, 2020

パットの方向性を良くする裏技・改善版

「パットの方向性を良くする裏技」(tips_195.html)を実行しても、成功する日と全く成功しない日があるのが不思議でした。このtipを考えついた頃は素晴らしい効果。その後、しばらく忘れていて、復活させたもののまるで効果なし。しかし、この時は「左前腕を僅かに左に捩る」という裏技を僅かでなく過大にしていたことが判明。その後、再び好調が続きました。

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しかし、また不調のラウンドが続き、この「裏技」を全面的に見直す必要に迫られました。「完璧なストロークの探究」(tips_193.html)の練習法を用いて、様々な左肘の角度によってインパクトのフェース角度の変化を調べました。

その結果、以前の記事に書いたような「左前腕を僅かに左に捩る」ではなく、もっといい方法があることが解りました。「左前腕を僅かに左に捩る」も効果はあるのですが、そのムラを無くし、毎回確実に良い方向性を得るコツが得られました。

右の折り畳みナイフの図を御覧下さい。上のナイフの刃は伸び切っておらず、僅かに折れています。白線を基準に見ればその折れ具合がよく判るでしょう。アドレスした時のわれわれの左腕は、このようになっているのが普通です。この折れがわれわれのパットの方向性を損なう原因です。実際には、本当のスイスアーミィ・ナイフはこんな位置で停止せず、下のナイフのように真っ直ぐに伸びてカチンとロックされるように設計されています。

われわれの左肘も下のナイフのようにカチンとロックさせるべきなのです。これをやって見ると、手首まで自動的にロックされることに気づくことでしょう。これなら、狙ったところにボールが転がるのは保証付きです。【註;読みと狙いと強さが悪ければ、カップに入ることまでは保証されませんが】ただし、あまりに強くガチンとロックするのではなく(これだと、腕の筋肉が緊張し過ぎる)、ソフトに肘を伸ばすようにします。どのくらいソフトか?だらんとした左肘を1とし、ガチンときつくロックした場合を10とすると、ソフトな伸ばし方は「2」ぐらい。

以上が「完璧なストロークの探究」の練習を用いて判明した事実です。肘のロックは身体で感じ取れるので、曖昧な「左前腕を僅かに左に捩る」よりも明解で実行し易く、結果にムラもなく、最高に実力を発揮出来ます。


(January 15, 2020)

ショートパットには堅固な土台を構築せよ

 

インストラクターDavid Leadbetter(デイヴィッド・レッドベター)によるパッティング・ストロークの基本。

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'Lock it down'
by David Leadbetter ('Golf Digest,' July 2019)

「昨年のPGAツァーの、4フィート(約1.2メートル)のパットの成功率を当てて貰いたい。70%?80%?85%? もう一度考えなさい。なんと、正解は92%なのですぞ。その事実はあなたを驚かせないかも知れないが、この距離でのあなたの成功率が人に自慢出来るものではないとしたら、何か励みになることが得られる筈だ。

結論。あなたもプロのように、もっと沢山の4フィートのパットを沈めるべきなのだ。では、彼らの成功の秘訣は何か?それは、あなたが考えもしなかったことかもしれない。

むろん、練習グリーンでパットを繰り返すのは、ボールをカップに近づける助けとはなってくれる。だが、もっと上を望むべきだ。パット巧者とそうでない人の最大の違いは身体のコントロールである。パッティングではほとんど身体を動かさないのだから、ボディ・コントロールというのは可笑しく聞こえるかも知れない。だが、アマチュアのパットを見ていれば分ることだが、プロのパットより盛大に身体を動かすものだ。

ショートパットをミスする大きな問題点の一つは、下半身を活発に動かすことである。パターを左右に動かす間、腰・脚・足は出来る限り静止させるべきである。ごく僅かな動きもパターフェースをラインに対してスクウェアでなくしてしまう。

よく考えようではないか。たった4フィートなのだから、読みを間違えるということはないだろう。そして、ショートするということも無い筈だ。だから、4フィートを成功させるのはスクウェアなフェースで打つこと一つにかかっているわけだ。

下半身を静粛にさせる一つの方法は、両方の爪先を内側に向けることだ。こうすると、両方の太腿の筋肉が収縮し、下半身を固定する感覚が得られる。これなら、脚や腰が介入することなく肩・胸・両腕の動きに集中してストロークが可能になる。

これはショートパットにはとても役立つtipだ」

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私は上のスタイルを“ハの字スタンス”と呼びたいと思います。私の現在のスタンスは両足の内側を約33.5センチ離しています。【参照:「スタンス幅の決め方・決定版」(tips_141.html)】 これは体型的にフェースをスクウェアにする工夫なのですが、結果的に土台をしっかりさせることにもなっています。両足をワイドに広げ、さらに“ハの字スタンス”にしてみましたが、別に正確度が増したとは思えませんでした。私にはワイドなスタンスだけで充分のようです。

(January 15, 2020)

チッピングでも“ハの字スタンス”は有効か?

 

私のショートゲームの弱点は、地面が湿っているとミスが出易いということでした。前夜の雨とか朝露で湿った地面などでチップするとクラブヘッドが地面でつっかえてしまい、チョロになりがちなのです。その原因の一つは、多分短い距離には不必要な体重移動があり、右に向かった体重が戻らずにインパクトを迎えるのではないかと思われました。もしそうなら、上のDavid Leadbetter(デイヴィッド・レッドベター)の“ハの字スタンス”が役立つかも知れないと期待しました。

やってみました。“ハの字スタンス”はパットにはいいものの、チッピングには害があります。パットは完全な手・腕・肩・上体の作業なので、下半身をデーンと構えることが望ましいのですが、チッピングで下半身の自由を奪うと手打ちになってしまいます。一度など、40ヤードのチップでシャンクする始末。シャンクは手打ちの弊害の症状の一つなので、この時私はチッピングでは“ハの字スタンス”をすべきでないということを悟りました。【参考】「アイアンでシャンクする原因」(tips_189.html)

チッピングを上半身だけで行うのは無謀です。ソフトな下半身のリードでスウィングすべきです。

(January 15, 2020)

ピッチングとチッピングのスウィング軌道

 

私のショートゲームは「ピッチングとチッピングの距離調節」(tips_195.html)という手法によって、距離だけはぴったりに寄せられるのですが、毎回ピン傍とはいかないのが難でした。ある晩、寝る前に考えていて、ふと「パー3に乗せる法」(12/11)のインサイドに引く…という新たな発見(?)を思い出しました。ピッチングとチッピングでも、同じようにインサイド・アウトのスウィングをしたらどうか?

私はスクェアなバックスウィング、スクウェアなフォローが最も正確なショットの筈だと思い込んでいたので、インサイドに引くなどということは全く考えもしませんでした。

私の伝家の宝刀である60°ウェッジで、短いショットから長いショットまで、インサイド・アウトで練習してみました。いいじゃないですか!びしびしターゲットに向かいます。こんなことに今まで気がつかなかったとは、何たる不覚。悔やまれます。

この手法初使用のラウンドは2020年1月6日でした。四つのホールでギミー(OK、インサイド・ザ・レザー)の距離に寄せることが出来ました。パットしなくていいんですから楽です^^。

今後のラウンドでのショートゲームが楽しみです。ひょっとしたら、チップインの回数が増えたりして^^。【←期待するんじゃない!】

(January 15, 2020)



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