February 05, 2020

テイクアウェイの角度でボール軌道を調整する

ゴルフを始めて50年になりますが、やっとましなゴルフが出来るようになりました。その一番の立役者は以下に述べるテイクアウェイの方法と、それに付随して生ずるインパクト〜フィニッシュの体勢です。

私は真っ直ぐターゲットライン後方にクラブヘッドを引き、左腕が伸び切った時に左肩を廻し始めるというバックスウィングをしていました。それはそれでフェアウェイ・ヒット率も高く、悪くはなかったのですが、ある日のラウンド前のドライヴァーの練習でやたらプッシュが出ました。私が所属するシニアのゲームのラウンド前ですから、のんびりはしていられません。早急に解決策を得なくてはなりません。

「パー3に乗せる法」(12/11)を思い出しました。スクウェアなテイクアウェイでなく、両手が右脚の脛の上を通過するようにインサイドに引く方法です。今更ですが、これは「インサイド・アウトにスウィングする」という、ゴルフ入門者が誰でも一度は耳にするスウィングの基本です。特に初心者は右手主導で手打ちをし、ゴージャスな(?)スライスを打つ傾向があるので、それを避けるための方策として教えられます。

[takeaway]

やってみました。ドライヴァーで両手が右脚の脛の上を通過するテイクアウェイ(図の青線)だと、プル(ボールが左へ向かうミス)を多発しましたが、両手が右足爪先の上を通過するテイクアウェイ(赤線)だと真っ直ぐ打てることが判りました。この日、1ホールだけプッシュしたものの、残る17ホールはどれもフェアウェイをキープ。そのお蔭で、七回のバーディ・チャンスに恵まれましたが、パット不調でどれも活かせませんでしたorz。

このインサイドに引くバックスウィングには、もう一つ特筆すべき利点があります。インサイドに引くと肩がよく廻ってトップで背中が完全にターゲットを向きますが、これは「Ernie Els(アーニィ・エルス)のショルダー・ターン」(tips_2.html)に書いた教科書通りのトップです。この体勢からだと、よく云われる「左の壁に向かって打ち抜く」ことが実現出来、ダウンスウィングで身体が左に流れません。ということは、方向性が完璧に保たれるということです。これは私にとっては新発見でしたが、これも昔ながらの教科書通りのインパクトに過ぎない筈です(新発見などではなく)。このフィニッシュは、なにやらプロになったかのような気分が得られて、すこぶる気持がいいものです。

次のラウンドのNo. 12(パー3、102ヤード)。ここは上り勾配で、手前にガード・バンカー、乗せたと思っても転げ出てしまう狭いグリーン…という意地悪なホール。7番アイアンを4センチほど短く持って打った私のボールは、ピンの右約15センチにつきました。いっそのこと、入ってくれれば良かったのに…。

そのまた次のラウンド。またもやNo. 12でワン・オンさせましたが、今度は2メートルは離れていました。続くNo. 13(パー3、184ヤード)でも1.5メートルにワン・オン。この日は安定したショットにより八回のバーディ・チャンスに恵まれたのですが、全部ミスしました。ただし、18ホールを4オーヴァーで廻れましたので、毎回7オーヴァーが目標の私としては文句ありません。

このように数ラウンドでいい結果をもたらしてくれた方法ですから、まぐれではありません。

(February 05, 2020)

ダフり撲滅の方策

 

ある日の個人的練習ラウンドで、何度もダフりました。ボール後方30センチ地点を打つという見事な(?)ダフりでした。数度の素振りで修正しようとしましたが、症状は変わりません。

「バックスウィングで右に移動した体重が戻らないのか?」試しに、左膝の上で回転するようにしてみました。右足を踏ん張って横移動しないようにし、左膝を(右へではなく)ボール方向に斜めに向かわせます。それまでのスウィングに較べると、何やら身体が「逆C」の形のリヴァース・ピヴォットになる恐れを抱きますが、それは杞憂でクラブヘッドはちゃんとボール位置を薙ぎ払いました。

以上は「頭を動かすな」と同じことなのですが、「右足を踏ん張り、右膝が水平移動しないようにする」と、上半身は横に動けないので自然に捻転を始めます。嫌でも頭は動かなくなりいいスウィングになる…と、こういうカラクリのようです。

その日、残りのホールを全て体重の横移動無しで打って、いい結果が得られました。これが練習ラウンドでよかった。シニアのゲームでキャプテンを努めさせられ、何発もダフったりしたら目も当てられないところでした。

(February 05, 2020)

ゴルフも安全運転

 

私はゴルフ場へ片道10分のところの町外れに住んでいるので、通常繁華街を通過する必要はありません。しかし、先日、ゴルフを終えた後すぐ町に行かなければならない用事があり、家の前を素通りして町に向かいました。

[signal]

私はその日のゴルフを頭の中でおさらいしながら運転していました。特に、No.8で私がバーディ・パットに臨んでいた時に、ゴルフ・カートを動かして私の集中心を妨げた男のことを腹立たしく思い返しながら…。その瞬間、私は信号無視をしてしまい、横から来た車と衝突しそうになりました。そこは警察署の近くで、パトカーなどの出入りが激しいところでしたから、もし衝突していれば、
1) 信号無視の現行犯で逮捕(+罰金)
2) 車は大破
3) 私は大怪我
…という、目も当てられない惨状を引き起こすところでした。横から来た車がブレーキを踏み、私がアクセルを踏んで何とか回避出来たので事故にはなりませんでしたが。

落ち着いてから考えたことですが、ゴルフも車の運転に似ていると思いました。高速道路でもない限り、われわれの目は急に飛び出して来る車、歩行者、動物などがないか常に注意していなくてはなりません。黄信号になったタイミングから、進むべきか止まるべきかの判断もしなければいけません。耳は、エンジン音が正常か、妙な振動音やきしみがないか、それらをそれとは意識せずに絶えずチェックしています。時折温度計にも目を走らせ、ラジエーターの水が加熱していないかもチェックします。適切なギアに入っているか、エンジンの回転数にも目を走らせます。

ゴルフも、ハザード(危険地帯)をしっかり把握し、刻むのか攻撃するのか方針を決定しないといけません。不注意で手打ちをするとプッシュ、最悪の場合シャンクを招いたりします。GPSで距離は判るとはいえ、その日の地面の湿り具合や乾燥度によって飛距離を増減しないで打つと、ショートしたりオーヴァーしたりします。パッティング・ラインが上りか下りかをちゃんと考えずに打ったりすると、ダブル・ボギー、トリプル・ボギーになったりしかねません。つい…とか、うっかり…の一打が勝敗を別け、80を切るのを妨げてしまいます。

ゴルフは、交通事故に較べれば身の危険や実害は少ないとはいえ、常に神経を尖らせていなければいけない点ではよく似ていると思います。


【おことわり】画像はhttps://bw-2e2c4bf7ceaa4712a72dd5ee136dc9a8-bwcore.s3.amazonaws.com/にリンクして表示させて頂いています。

(February 05, 2020)



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