December 24, 2020

冬季データベース作成作業

 

10℃前後の日が多くなり、ふと気づくと飛距離が落ちていました。ドライヴァーばかりでなく、ハイブリッドもアイアンもショートするようになり、私個人のヤーデージ・ブックが役に立たなくなりました。

[Yardage Book]

私の特製ヤーデージ・ブック(右図)は各ホールで練習で試したり本番で得た結果を総合し、主に150ヤードぐらいの距離から、10ヤード刻みでグリーンに届くクラブをプリントしたものです。実寸は横6センチ×縦10センチで、ビニール・ケースに納め、ズボンの尻ポケットに入れて携行します。これがあると残り距離さえ判れば、迷うことなくクラブ選択が出来ます。

5番アイアンで150ヤード打てるからといって、残り150ヤードなら常に5番アイアンで打っていいものではありません。ライがダウンヒルだったりアップヒルだったりすればボールの軌道が変化し、飛距離も変わります。グリーンが砲台か受けてるかどうかによってもクラブを持つ長さを変えねばなりません。それらを勘案してある距離から平均して乗せられるクラブを決定したのが、私のヤーデージ・ブックです。

「そんなの、試験のカンニングと同じじゃないか!」と云われるかも知れません。しかし、プロでさえトーナメントの週の月曜、火曜は開催地での練習ラウンドで、どのクラブでどこを攻めるべきかを試し、詳細にメモしておくのです(前週の試合で予選落ちしたプロは、土・日も次のコースで練習する)。いきなり本番ではありません。私の場合はその練習ラウンドがとてつもなく長期にわたっていて^^、データの蓄積が多いことだけが違いである…ということも出来るのです。ただ、これはホームコースに特化した策であり、ホームコースで80が切れても他のコースでは100を切れないということは当然起こり得ます。ですから、この特製ヤーデージ・ブックを使って廻ったスコアが実力だなどとは思っておりません。

私はこのヤーデージ・ブックをかなり昔から作っています。もちろん冬季のヴァージョンもあります。では、それを丸写しすればいいかというと、そうもいかないのです。一つには私がスウィングを変えたせいもありますし、使用ボールの種類も異なるので…。

ま、常にいいスウィングが出来るわけではないので、ショートしたりオーヴァーしたりもしょっちゅうあるわけです。しかし、「このクラブで乗せたことがある」という自信があれば、クラブ選択に疑心暗鬼になる余地はありません。優秀なキャディが「ここからなら、このクラブでぴったりだ」とバッグからクラブを引き抜いて渡してくれるようなものです。適切なクラブを手にしたプロだってミスヒットすることはあるのですから、素人の私が失敗するのは当然です。しかし、力まなくても届くと分かっていると、大体においていいスウィングが出来るものです。

とまあ、こういう努力をしていても、常に80が切れるわけではないというのが素人の限界です(;へ;)。データベース作成完了後の直近のラウンドは6オーヴァー、9オーヴァー、7オーヴァー、5オーヴァーとなっています。8オーヴァーがあれば、ストレート・フラッシュ。でも、8オーヴァーなんかいらないや。

(December 24, 2020)

'Swingyde'(スウィンガイド)無しでトップを作る

 

これは「方向性を良くする秘訣」(tips_199.html)の元になった未発表記事です。多少参考になるかも知れませんので、掲載します。

[Swingyde]

シニアのベスト・ボールの朝、「ゲームが始まったら、今日はもう練習道具'Swingyde'は使えないから…」と必死で身体に正しいバックスウィングを覚え込まそうとしていました。'Swingyde'のテストに合格するには、手・腕を後方に引く角度、手首の角度(コック)、右肘の角度…などが色々関係します。そう簡単ではありません。

「窮すれば通ず」と云いますが、ゲーム開始30分前に一つの啓示がありました。テイクアウェイで両手が右爪先の上を横切るようにすると、'Swingyde'が腕と接触する半円の部分がぴったり左前腕にハマることが判ったのです。「やった!」

しかし、この日のショットが全て完璧だったわけではありません。五発ほどフェアウェイやグリーンを外しました。

帰宅してからさらに研究すると、両手は「右爪先の上」というより「右足の(脛から)上」を横切るべきでした。また、これはスタンス幅が常に一定という前提の話なのですが、クラブの長短によってスタンスが狭くなる場合には変わるべきものなのかも知れない…と思いました。

で、早速テストしてみました。9番アイアン、5番アイアン、それにドライヴァーを選びました。私の場合、以下のようなアドレスになります。「ボールと爪先の距離」はボール下端から爪先を結んだ線、「スタンス幅」は両足の内側として計測しました。

クラブ ボールと爪先の距離 スタンス幅
9番
47cm
38cm
5番
55cm
40cm
ドライヴァー
85cm
43cm

このように異なるのですが、いずれの場合も両手が「右足の上」を横切った時に正しいトップが得られました。考えてみれば、どのクラブを使う場合でも自分の手・腕の長さは変わらないし、御覧のようにスタンス幅も5cmほどしか違わないので、15cm以上ある「右足の(脛から)上」の許容範囲に入るようです。

【参考】「正しいコックのトップを作る」(tips_197.html)['Swingyde'についての説明]

(December 24, 2020)

私のシャンク防止法

 

これはシャンクだけでなく、トップやザックリを防止し、緊張を取り除く効果もあります。

方法は簡単で、アドレスしたらバックスウィングを始める前にグリップを緩くするのです。どっちみちトップからダウンスウィングに移る時、グリップは自然に締まりますから心配ありません。

アドレス時点からきつ過ぎるグリップをしていると、手首が硬直してタッチが失われ、適度にクラブフェースが返ることも妨げてしまいます。

私は「絶対乗せるぞ!」とテンションが高まる場面で、その真反対にグリップをソフトにしてミスを防止します。

ある日のラウンド、あるパー4のグリーンへの中央まで50ヤードとGPS距離計に出ている地点までティー・ショットが飛びました。見た目には60ヤードという感じで、それならサンドウェッジなのですが、私の自家製ヤーデージブックでは50ヤードはロブウェッジで充分と出ています。この日のピンはかなり奥なので、それが距離を長く見せているようです。しかし、このグリーンは奥が崖なので水捌けがよく、ランが多い。こぼれたら折角飛んだティー・ショットが台無しです。

 

私は自家製ヤーデージブックを信じ、ロブウェッジを手にしました。素振りし、グリップを緩めてから左膝のリードでビシッとボールを打ちました。後ろで見ていた男が"Gone!"(ホームランだ)と云いました。60°ウェッジの高い軌道がそう思わせたのでしょう。グリーン中央に落下したボールは、私の推測通りころころ転がり続け、私は「いけね、こぼれちゃう!」と肝を冷やしました。ところが、ボールはピンの左横30センチでピタと停止。文句無しのバーディ。"Gone!"と云った男は私の失敗を予言したわけですが、謝りもせず褒めてもくれず無言でした。まあ、いいんですけど。

(December 24, 2020)



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