December 16, 2020

ソールで砂を打て

 

図書館で借りていたシリーズ物の小説も底が尽き、読むものがなくなってしまいました。手持ち無沙汰でふと目についた買い置きの本をめくったら、開いたページがバンカー・ショットに関する部分でした。「もうバンカーに関しては学び尽くしたよ」と思いながら目を走らせたら、実践していない超大事なことが書かれていました。

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'The Par Plan'
powered by GolfTec edited by David DeNunzio (Time Home Entertainment Inc., 2013, $29.95)

「唯一、クラブヘッド正しくボールの下を潜り抜けて滑らす方法は、ウェッジのソールで砂を打つことだ。リーディング・エッジで打つのではない

この本を読んだ当時の私はサンドウェッジでなく、バウンスの少ないロブウェッジやギャップウェッジを使っていたので、ソールでなくリーディング・エッジを砂に突入させていました。それでこの箇所に注目しなかったのだと思います。しかし、現在は20ヤード以内はサンドウェッジでバンカー・ショットしていますので、突如この部分が天の啓示のように思えました。

早速コースに赴き練習してみました。いくつかのホールのガード・バンカーでボールを打ってみましたが、フェースをオープンにしたサンドウェッジのソールを「ドスン!」と打ち下ろすだけでボールは全部ピンに向かいました。雨の後で湿った砂だったので、本当は難しい筈ですが何の苦もありませんでした。距離に応じてサンドウェッジを持つ長さを調節すればいいだけという感じ。これは非常に楽ですね。もっと早く気づくべきだったorz。

右の図は、先ずソールが砂に接することの重要性を表しています。サンドウェッジのバウンスはヘッドが砂にめり込むことを防いでくれるので、安心して砂を打てます。そしてクラブヘッドはスムーズに砂の上を前進し、ボールを弾き出してくれるという仕掛けです。

プロやインストラクターは「バンカー・ショットほど簡単なものはない。なにしろボールを打つ必要もないのだから…」と云います。私には、今やっとその真の意味が理解出来ました。

【参考】
・「バンカー・ショットの核心」(tips_175.html)
・「バンカー・ショットのグリップ」(12/01)
・「Michael Breed(マイケル・ブリード)のバンカー・ショット(tips_199.html)

(December 16, 2020)

6オーヴァー

 

T当サイトのタイトルが示すように、私の目標は出来る限り「80を切る」(7オーヴァー)ですので、久し振りに6オーヴァーで廻れてハッピーな気分です。

このラウンド、パット総数31、バーディーはゼロ…と、あまり褒められません。しかし、13パーという内容は近来にない出来でした。「13パー?」鋭い方は思うかも知れません。「だったら、6オーヴァーよりもっといいんじゃないの?」実はダボがひとつあったのです。ですから、ダボ込みで6オーヴァー(^^;;。

バーディはゼロなのですが、バーディ・チャンスは七回ありました。以前、同数のチャンスに恵まれた時は二つバーディをモノにしたのに、今回全部逃したのは不甲斐ない話ですが、最近オーヴァーシードされたグリーンではパットが真っ直ぐ転がってくれないのですから、仕方がありません。

バーディ・チャンス七個の原因は、もう何度も書いていますが《左膝がリードするダウンスウィング》です。まだ試しておられない方は、騙されたと思って一度試してみて下さい。ショットが正確になり、ゴルフが楽しくなることを請け合いです。

(December 16, 2020)

短いクラブでハードに打て

 

PGAツァー・プロで、現在NBCのトーナメント中継のアナウンサーの一人であるPeter Jacobsen(ピーター・ジェイコブセン)の本を読みました。全体にはさほど面白くなかったのですが、一つだけ印象に残った部分がありました。

'Buried Lies'
by Peter Jacobsen with Jack Sheehan (G.P. Putnam's Sons, 1993, $21.95)

「私(Peter Jacobsen)がプロ入りした1977年当時、既に全英、全米両オープンのタイトルを得ていたTom Watson(トム・ワトスン)は、八年間に29勝を挙げ、それには二度のMasters(マスターズ)優勝、全米オープン、そして四度の全英オープンが含まれていた。彼は私のアイドルというだけでなく、プロ・ゴルファー全ての夢であった。

私はTom Watsonを見守りながら多くのことを学ぶべく、トーナメントの練習ラウンドで彼と一緒に廻れるチャンスに飛びついた。彼はとても攻撃的なスウィングをした。

彼は彼の師匠であるByron Nelson(バイロン・ネルスン)から教わったことについて話してくれた。それは《興奮している時には、長いクラブをソフトに打つのでなく、短いクラブをハードに打て》というものだった。ハードなスウィングをすると自然でアスレティック(活発)な動きでボールを打てる…と云う」

 

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普通でも長いクラブをソフトに打つのは難しい。「ソフトに」というのは「ゆっくり」とは違うのですが、私の場合などゆっくり、しかもソフトに打とうとしたりして通常と異なるテンポになって脳が逆上し身体をコントロール出来なくなり、シャンクやチョロになったりします。いつもハードに打っているゴルファーのインパクトは、そのテンポでクラブフェースがターゲットにスクウェアな状態になると考えられます。興奮状態の時、ハード過ぎて飛び過ぎる恐れがあると思ったら、テンポを変えるのではなく短いクラブを選ぶなり、クラブを短く持っていつも通りハードに打つ方がいいようです。

(December 16, 2020)



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