August 08, 2020

君子の兵法 [No.2]

写真は私が通っているコースのNo.2(275ヤード)パー4のグリーンを写したものです。青丸は70ヤード付近です。プレイすると実際には写真よりずっと勾配があり、青丸地点からは端竿の下半分は見えません。

旗を目掛けて打って右スピンがかかっていると、ボールは右の崖下Aに転げ落ちてしまい、ここからは旗の天辺しか見えない打ち上げになります。私の「砲台グリーンの斜面からのチップ」(tips_197.html)のテクニックを使っても中々ピン傍には寄せられません。グリーンの傾斜と乾燥度にもよりますが、やはりピンの根元が見えないショットというのは距離感が難しい。

ある日の私のティー・ショットは、残り90ヤード地点へ。青丸より20ヤード後方です。ここ数ラウンド、私の二打目は右の崖下A地点でした。一旦グリーンに乗ったものの右に転げ落ちてしまったのです。その反省から、この日は「A地点ではパーも望み薄だから、少し遠くてもB地点を狙おう」と考えました。そこからならピンの根元も見え、グリーンを読んだチッピングが可能です。

私の二打目は左へ向かったのはいいのですが、予想よりかなり遠くピンから20ヤードも左のB地点へ。「うまく寄せてパーを得なくてはならない」私は必死で考えました。20ヤード離れてはいますが、ここのところカラカラ天気が続いていたので、私は余分のランを見込み、ほぼ10ヤードに相当するチップ・ショットを行いました。グリーン上の期待通りの地点に着地したボールは、するするとカップを目指し、ぽとんと入ってしまいました。バーディ。

A地点からの打ち上げだとパーも難しい。B地点は平らなので楽にチッピング出来る。雲泥の差です。君子危うきに近寄らず。今後も《二打目は、ピンではなくピンの10ヤード左を狙うこと》を心に誓いました。

[No.14]

No. 14 (360ヤード)パー5の攻め方もコツを発見しました。このグリーンのガード・バンカーは顎に鉄道の枕木を使っているので、転がし上げることは絶対に出来ません。しかも砂の粒子が細かく重いのでバンカー・ショットも難しい。ですから、第二打をバンカー手前に刻むかグリーン右横につけるか決断しなくてはならない。

実際には、刻もうとすると快打が出てバンカーに転げ込んだり、バンカー右横に打とうとしたのにプルしてバンカーに打ち込んでしまったり、ほとほと手を焼いていました。ある時、バンカー右横を狙ったショットをプッシュしてグリーンの40ヤードも右に打ってしまいました。しかし、私はウェッジを使えば5ヤード刻みで打てる自信があります。【参照:「ピッチングとチッピングの距離調節」(tips_195.html)】その時も三打目を難なくグリーンに乗せ、簡単にパーが得られました。

つまり、このホールはバンカーのべったり右横でなくても50ヤード以内の右ならロブ・ウェッジ、60ヤード右ならサンド・ウェッジ、70ヤード右ならギャップ・ウェッジを使えばいいので、右を恐れることはないことに気づいたのです。間違ってもプルを出さなければいい。で、私はこの二打目では、ボールをスタンス中央ではなく、やや右足寄りにアドレスすることにしました。この位置であればフェースがややオープンな段階でインパクトを迎えますから、絶対にプルは発生しません。うまくいけばグリーン右横べったりにつけられ、こうなると寄せの出来如何でバーディ・チャンス。頭は使うものです。

【追記】こう書いた次のラウンド。No.2の私の二打目はグリーン左横ではあるものの10ヤードほどオーヴァーしちゃいました。思惑よりちと飛び過ぎでした。短めにチップしランを見込んだ私の三打目は、またもやチップイン、バーディ。 No.14での二打目は不運にもグリーン横のカート道路で撥ね、狙い通り右ではありましたが、これも予定よりオーヴァー目。ピンまで30ヤードですが、短めに打ったつもりだったのに、ピンを1.5メートルもオーヴァー。しかし、無事に沈めてバーディ。

「君子の兵法」、大成功の巻。

(August 08, 2020、追記 August 10, 2020)

シャンクの原因

 

最近、アイアンで何度かシャンクしました。どの場合も、「レイト・ヒットをしよう!」などと考えて手首を固くした時に起こりました。レイト・ヒットは肩・腕・手首の仕事ではなく、下半身主導の仕事なのに。最後までコックを維持してヒットダウンしよう…などと考えるのは邪道でした。

左膝をターゲット方向に動かすのがダウン・スウィングの第一歩で、次いで腰が廻る、肩・腕・手が廻る…という順番でなくてはなりません。手も手首もフリーの状態にし、インパクトで自然に返るべきなのです。手首が固いと自然に返らずシャンクになるようです。

(August 08, 2020)

飛んだあとの二打目に注意

 

これは自戒も含めて書くのですが、ティー・ショットが意外に飛んで、ベラボーにピンに近くなったりすることがあります。こういう場合、われわれは「確実にバーディをモノにしなくてはならない」、「うまく行けば、チップインのイーグルもあり得る」と、どんどん期待が膨らみます。同伴競技者たちは何も云いませんが、彼らの期待をひしひしと感じます。実際には彼らは「どうせまぐれで飛んだだけだ」と思っているんですが、そうはあからさまに云わないので、われわれは誤解してしまう(^^;;。

意外に飛んだ位置というのは、実は滅多に経験していない位置でもあるわけで、“未知との遭遇”なのです。どのクラブをどのように使って寄せればいいか、さっぱり判らない。「ううむ、どうしよう?」疑心暗鬼で打った一打は、トップしてグリーン・オーヴァーか、ザックリでショート。

乗ったとしても、バーディを得ようという意気込みが強過ぎて、カップを遥かにオーヴァーする第一パットをしてしまい、結局スリー・パットのボギーになったりします。

飛び過ぎた(?)ティー・ショットの後は、欲張らず、「この滅多にないチャンスを、馬鹿げたミスで台無しにすることだけは避けよう」と、常にも増して入念にショットすべきです。

(August 08, 2020)



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