April 23, 2020
●ショート病への特効薬このほど、アウトのパット数11、インのパット数13、パット総数24で、スコアも7オーヴァーでした。文句無し。
その背景を御説明します。ここ数ラウンド、凄くいいパットをしているのに、10〜20センチほどショート…という無念なケースが続いていました。方向性は抜群なのです。一寸足りないのです(私の頭みたい(^^;;)。
中・長距離で練習しました。どうしてもショートします。私のスタイルはボールを叩くのではなく、振り子運動の幅で距離感を調節し、ボールを押しやるようにストロークするので、パワーは加えたくありません。しかし、私がボール位置からカップを見て練習ストロークする幅と距離が一致しないのです。力を入れれば届くかオーヴァーしますが、それは私の生理に反した行為なので、非常に不快感を覚えます。
実りなき練習にがっかりして帰宅した夜、寝床で「どのような練習をすべきか」考えました。名案は浮かびません。ふと、パターの重さを変えたらどうだろう?」と思いました。パターを軽くしたら同じストロークでもカップに届くのではないか?私のGuerin Rife(ゲリン・ライフ)製Two Barパター(マレット型)には、写真のように三種類の錘が付属品として付いて来ました。最も短く軽いものが14g、中サイズが18g、最も長く重いものが24gです。そのどれかをパター・ヘッドの二つの筒に装填します。年中プッシュする人はトゥ側を軽くする、プルする癖がある人はヒール側を軽くする…という調整法も可能です。
私は最も重い24gを二本装填していました。ヘッドが重い方がストロークが安定しますし、私がプレイしているコースのグリーンは早いからです。今回浮かんだアイデアは、二本とも中サイズの18gにしてみる…というものでした。ヘッドが軽ければ遠くへ転がるかどうかはやってみないと分りません。あくまでも仮説です。シニアのゲーム開始より早めにコースに赴き、実際のグリーンで試してみました。大正解!カップに転げ込むというわけではありませんが、ぴったりカップの横、あるいは10〜15センチほどオーヴァーという感じ。これこそ、私の求めていた距離感です。どうして今まで考えつかなかったのか!悔やまれます。
実際のラウンド、アウトではNo.5(パー4)でエッジから3メートルを捩じ込んでバーディ。続くNo.6(パー5)ではバンカーからパターで6メートルを転がし入れてバーディ(唯一、このガードバンカーだけ顎が低い)。No.9(パー4)では、二打目を70センチにつけてバーディ。11パットの3オーヴァーでした。久々の快挙。
インではさらにいいスコアを期待したものの、13パットの4オーヴァーでした。期待外れでしたが、トータル7オーヴァーで廻れたのですから良しとすべきでしょう。
自分の距離感に逆らうのではなく、パターの重さを変えることでいいパットが出来るようになりました。ストローク法を変えようとしたら、相当長期間もがき苦しむことになったでしょうが、錘を替えるだけで「あっ!」という間に改善されたのですから、自分でも驚いています。
【参考】私のパッティング・グリップ、ポスチャーなどは『9メートルが入ったストローク』(04/04)をお読み下さい。練習法については『完璧なストロークの探究』(tips_193.html)を御覧下さい。
(April 23, 2020)
●ボールの真ん中をパターの中心で打つストローク
Tiger Woods(タイガー・ウッズ)がある決定的なパットに直面した時、「私はパター・フェースのど真ん中で上向きに打つことだけに集中した」と云っています。私もここ数年、パター・フェースの中心でボールの真ん中を打つことに腐心しています。
そのための私の方策は《ボールと左肩の間を一直線にする》ことです。左手首が折れたり、左肘が曲がったりしてはボールの真ん中を打てません。トゥやヒール寄りで打つ恐れ大です。
また、《ライ角を変えない》工夫が必要です。私は”See More”パターの原理を応用してみました。パターのシャフトの下方に黒いビニールテープを巻きました(矢印)。この目印がパターヘッドの下端に揃うように角度を調節します。これは「完璧なストロークの探究」で(tips_193.html)で紹介した練習法をした際に、私が最も真っ直ぐストローク出来る角度に合わせています。
最後にボールと身体との間隔です。手・腕を一杯に伸ばして、上のライ角を変えない条件を満たしてもボールに近く立ったり遠く立ったり出来ます。私の場合、ボールからかなり離れて立つ方がいい結果が出ます。よく、目はボールの真上と云われますが、私にとっては目はボールの遥か下です。
その他、左脚がやや短い場合の膝の調整とか、体重の設定等に関しては過去に何度も触れましたので、今回は省略します。
最近私がパットに成功している心構えは、《ソフトにストロークする》ということです。温かくなって来たと思ったら、日中は23℃を越える日も出て来て、雨が数日降らなければグリーンはかなり早くなっています。ボールを叩くなんて以ての外で、「ソフトに押しやる」という感じがいい結果を生んでいます。
私は下りのパットでもない限り、以前のように仲間にピンを抜いて貰います。下りならストッパーとしてピンを利用出来ますが、その他の場合にピンで撥ねて出て行ってしまうのが嫌だからです。
(April 23, 2020)
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