October 19, 2019

テイクアウェイの急所【プロとアマの大きな違い】

私はゴルフ雑誌購読を止めたのですが、最近、何冊かバックナンバーを無料で入手出来ましたので、めぼしいものを順に紹介します。以下の記事はインストラクター集団'GolfTECH'(ゴルフテック)の代表が報告する研究リポートです。

[takeaway]

'The thing missing from your swing'
by Nick Clearwater ('Golf Digest,' September 2019)

「われわれは、コロラド州デンヴァーにゴルフ・スウィング指導施設をオープンして以来、何万ものスウィング(写真やヴィデオ)を分析して来た。それには200人のツァー・プレイヤーも含まれている。その経験から、ある時点の動作を見ることによって中級者と上級者、さらに名人たちとを区別出来るようになった。

それは写真のように、テイクアウェイでクラブシャフトが地面と平行になった時点である。この時、ツァー・プロたちの肩は60°後方に回転している(写真左)。実際には、彼らはフックを防ぐため7°オープンのアドレスをしているので、53°回転していることになる。これはDustin Johnson(ダスティン・ジョンスン)でもJordan Spieth(ジョーダン・スピース)でも、誰でもほぼ同じである。【写真はLPGAのJessica Korda(ジェシカ・コーダ)】

アマチュアはと云うと、われわれが記録した何千ものデータでは、この同じ時点でプロよりも10〜30°も少ない。今度、練習場へ行ったら人々のテイクアウェイを御覧になり、その事実を視認されたい。

ツァー・プロたちは、この時点を越えると、肩をさらに30°回転させる。ところが、多くの月一ゴルファーはこの時点で回転をやめてしまう。そして過度にシャフトを立て、アウトサイド・インの弱々しく、かつ慢性的スライスを放つ。

これを読みながら、あなたは「だって、おれたちは20代のプロのような柔軟な身体を持ってないんだもん」と考えていることだろう。身体の柔軟性が衰えているのは事実だろうが、別にジムに通ったりストレッチングに精出さなくても、53°の回転は可能である。あなたにだって出来る!

右利きの人なら、アドレスで右足をほんの少し後方に廻しておけば、上体の回転が楽になる。また、右脚を伸ばし、左膝を内側(ボール方向)に押し込んでおくことも、回転を増してくれる。

肩の回転の度合いはゴルフ能力を隔てる重要な境目だが、腰の回転もまた指標の一つである。ツァー・プロたちは、シャフトが地面と平行になるこの時点で、骨盤を25〜30°回転させている(写真右)。月一ゴルファーのほとんどは、骨盤を廻したとしても最大でたった15°でしかない。

肩と腰の回転は、飛距離を得ることと真っ直ぐの軌道で打つために重要な要素である。より回転させれば、ワイドで長いバックスウィングに繋がり、ダウンスウィングで解き放たれるエネルギーを生み出す。これが欠けると、プロのようなスウィング・スピードは得られない。

鏡やスマートフォーンを用いて、上の二つの要素をチェックすべきだ。あなたがミスを犯していないかどうか、即座に調べる方法がある。スウィングの最中、もし左右の肘が互いに離れ離れになろうとする傾向があるなら、それは上体の回転によってではなく、腕だけでバックスウィングしている証しだ。バックスウィングでは、肩が回転する間、両手は受け身の状態に留まるべきである。

あなたがドライヴァーを振る速度が45m/s以下のゴルファーであるなら、このテイクアウェイの正しい動きをマスターすることが、遠く真っ直ぐボールを打つ近道である。

【参考】
・「ワンピース・テイクアウェイの問題点」(tips_163.html)
・「ワンピース・テイクアウェイへの鎮魂歌」(tips_165.html)
・「右手を伸ばしてスウィングせよ【ガッテン篇】」(tips_163.html)
・「正確無比なショットの秘訣」(tips_185.html)“合わせて読みたい”ダウンスウィングの遵守事項決定版。

(October 19, 2019)

新聞丸めてパワーアップ

 

これは'Golf Digest’(ゴルフ・ダイジェスト)誌選出の歴代tip第二位に輝くSam Snead(サム・スニード)のアイデア。

'It's time to remember Sam Snead'
by Guy Yocom ('Golf Digest,' August 2019)

「手と手首を強靭にする良い方法は、それぞれの手で新聞紙をボールのように丸めることだ。こうして得たパワーを、バックスウィングでの大きな回転に利用する。

捻転の度を増すには、バックスウィングで左の腰と肩を一緒に廻すことだ。それもどちらかと云うとゆっくり、そして両方の手と腕を軽く保つように。急速にスウィングすると手・腕を固くし、柔軟性を損なってしまう。

ボールから後方へ向かう時、左膝を内側に折って、両脚が"K"の字になるようにする。ダウンスウィング開始では、右膝を内側に押し込み、逆"K"の字になるようにスウィングする」

(October 19, 2019)

キャリーを伸ばせ

 

インストラクターButch Hamon(ブッチ・ハーモン)のtip。

[D.J.]

'Driving for distance'
by Butch Harmon ('Golf Digest,' August 2019)

「『ドローを打ってフェアウェイを転がせば距離が稼げる』などというのは大昔の説だ。ローンチ・モニターが証明するように、全体の距離の鍵はキャリーである。キャリーを最大にする方法をお教えしよう。

先ず第一にあなたのドライヴァーの仕様をチェックして貰いたい。大方のゴルファーにとって、もっとロフトを増すことがボールを高く発射するのを助けてくれる(少なくとも10.5°が必要)。軽く、柔軟なシャフトが、あなたに秘められたスピードを解き放つ筈だ。

次にセットアップだ。右足を数インチ(3〜7センチ)ターゲットと反対方向に下げ、スタンスを広げる。それによって背骨をターゲットと逆方向に傾斜させ、頭をボールの後方に位置させる。こうすることによって、浅く掃くような角度のスウィングで高い発射角度が得られる。

バックスウィングではクラブをトップ・ポジションにセットするため、充分に時間をかけよ。ゆっくりやれとは云わないが、慎重であるべきだ。あなたの柔軟性が許す限り、ボール後方へと回転させる。

ダウンスウィングでは二つのことに焦点を合わせよ。それは右肩と右足だ。可能な限り右肩を後方に留めよ。ダウンスウィングで上体の動きが出しゃばると(その結果は、急角度の空手チョップだ)パワーは弱められてしまう。下半身がターゲット方向に向かう時、両手・両腕を落下させる。だが、下半身の動きを過激に行わないこと。右足を長く地面につけ続ければ、クラブはインサイドに留まり浅い角度のインパクトとなる。

最後に、写真のDustin Johnson(ダスティン・ジョンスン)のように、腕のスピードを終始維持し続けること。ボールに当てるだけと考えてはいけない。キャリーの距離を増すには水平に打つことと、あなたが生み出せる限りの(しかもまともにボールを打てる)速度を必要とするのだ」

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私にとって重要なのは「下半身がターゲット方向に向かう時、両手・両腕を落下させる」という部分。スウィングするというより、ボールを打とうという意識が強いと、どうしても「落下」させられないのです。つい打ちに行ってしまう。落下させるのがレイト・ヒットのコツであることは解っているのですが…。

【おことわり】画像はhttps://www.australiangolfdigest.com.au/にリンクして表示させて頂いています。

(October 11, 2019)



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