November 17, 2019

短いパットを成功させる法

この記事の筆者Dr. Bob Winters(ボブ・ウィンターズ博士)はスポーツ心理学者です。

[Lexi]

'Green genius'
by Dr. Bob Winters ('Golf Week,' December 2017)

「短いパットの失敗は永久に取り返しがつかない。以下は、それを防ぐための幾つかのアイデアである。

1) 絶対に急いではならない

プレパット・ルーティーンを省略せず実行し、短いパットを軽んじてはいけない。急ぐなとは云っても、常に退屈な手続きを遂行せよとか、スロー・プレイを奨励するものではない。だが、多くの短いパットのミスは不安や恐怖によるものではなく、急いだせいか不注意によるものである。プランに従ってストロークを遂行すべきである。

2) カップのどこから転げ込ませるか、入口を選定せよ

パットは瞬間で終了するものなので、どこからスタートし、どこで完結するかという正確さがパット成功にとって不可欠である。

【編者の蛇足】これは素晴らしいtipです。漠然とカップ全体を目標にするのでなく、カップの右外側とか、右端、右内側、真ん中…などとカップへの狭い入口を厳密に指定することはラインの読みの総仕上げです。また、これは「カップの端の草の一本を凝視せよ」というtipと同じように、カップの一ヶ所に焦点を合わせることで、明確な距離感を手・腕の筋肉に伝えることになります。

3) パッティング・ルーティーンは流麗であるべきだ

それだけでなく、動作を司る筋肉と目は、ストロークを開始するまで絶え間なく動き続けるべきである。ショートパットに際し静止状態で身体を固くし、緊張するのは自殺行為である。

4) ストローク開始前にボールの後部(打つ場所)を凝視せよ

パターヘッドとボールが接触するポイントを注視すると、ボールとのスクウェアでソリッドなコンタクトが確実なものとなる。

5) 呼吸せよ

カップへの進入地点に最後の一瞥をくれてから目をボールに戻しストロークを始める前に、口を開けて穏やかに息を吐く。息を止めていると胸と肩に緊張を作り出す。

6) 決断せよ

明確なプランを持ち、それを遂行することは、スクウェアにボールを打つことを確実にする。

7) 大胆な態度で臨め

このパットを今どのように打つのかを強調することによって、パットを成功させるチャンスを生み出すべきである。もし、パットにミスするとしても、パットを成功させる信念を抱きながらミスすべきだ。

8) ミスするのも素晴らしいパットの一部である

全ての偉大なパット名人もパットをミスするが、彼らはそれによってパットに関する自信を失ったりしない。彼らがミスしても、次のパットを成功させるべく挑戦をやめない。

【おことわり】画像はhttps://usatftw.files.wordpress.com/にリンクして表示させて頂いています。

(November 17, 2019)

一つのテンポでパットせよ

 

[metronome]

この記事の筆者Scott Wickham(スコット・ウィッカム)は「'Golf Digest'誌選出ベスト若手インストラクター」に選ばれたレッスン・プロ。

'Coming up short'
by Scott Wickham ('Golf Digest,' August 2019)

「誰だって『このパットをショートしたい』などと考えたりしない。だが、ショートするのはアマチュアにとって疫病のようなものだ。

ショートする原因は何なのか?私の想像だが、原因はあなたのテンポ(あるいは複数のテンポ)にある。あなたはパットの度にストロークの早さを変えるので、距離感をコントロール出来ないのだ。

全てのパットは同じテンポで打たれなくてはならない(それも、どんなテンポでもいいというわけではない)。ストロークのスピードを計測するためにメトロノームを用いた研究では、パット名人たちは一分間に72〜80拍の早さでストロークを完了させている。彼らは距離調節のために、ストロークの幅を変化させるだけである。【註:短い距離でストロークの幅が短い時はゆっくり、長い距離でストロークの幅が長い時は早く。ストロークに費やす時間は常に同一…ということ】

このスピードの感覚を得たいなら、あなたのスマートフォンでプレイ出来る「メトロノームApp」をダウンロードし、一定の拍子の音を聞くことが出来る。

もし、あなたがローテク好みのタイプなら、次の方法を覚えておくとよい。「一、二、三、四」と数え、三でパターを後退させ、四でボールを打つ。これは距離をコントロールするプロのリズムである」

【参考】
・「自分固有のテンポでパットせよ」(tips_163.html)
・「メトロノームでパット」(tips_189.html)

(November 17, 2019)

パットの目の位置

 

[eye position]

パットする時の目の位置については「ターゲットラインの真上に目を置く」というのが定説となっています。私はそれに反して目をターゲットラインからかなり内側に置いてパットしています。

「ターゲットラインの真上に目を置け」という論拠は、目をターゲットラインの外や内側に置くと、頭を廻してターゲット(カップや中間目標)を見た時に目線がターゲットラインを横切るため、狙いをつけるのに誤差が出る、その誤差を頭脳で補正しなければならないが、それは非常に困難である…という理由です。【右図】

私の場合、ボールに描いた線で狙いをつけ、その線に直角にパターフェースを合わせるので、誤差など出ないし補正する必要もありません。ターゲットを見直すのは、単に距離の再確認に過ぎません。ですから、私にとってターゲットラインの内側に目を置くマイナス要素は、全くないのです。

また、目をターゲットラインの内側に置くのは、円弧型(インサイドに引き、インパクトでスクウェアにし、インサイドにフォローを出す)のストロークを推奨するインストラクターStan Utley(スタン・アトリィ)や、インサイドに引きストレートに出すBen Crenshaw(ベン・クレンショー)などで、彼らは目をターゲットラインの内側(身体に近い方)に位置させています。私は終始ターゲットライン上でストレートにパターを動かすストレート・ストロークをしているので、上の二人のメソッドとは異なるのですが、何故か目をボールの下方に置く方が真っ直ぐ打てるのです。

以前、「常識外れのパッティング」(tips_193.html)という記事を書いた頃は、私はボールから28センチも下に目を置いていました。その時はシャフトが普通の長さであるOdyssey Rossie II(オディセイ・ロズィー・トゥー)だったのでそんなに離れていたのですが、Guerin Rife 2Bar(ゲリン・ライフ・2バー)はシャフト長が短いので、先日は17センチ離れてパットし、ハーフだけですがパット数計10で廻れたので、このメソッドが間違っていないことを実感出来ました。

しかし、実際にどの程度目をターゲットラインの内側に置くのがいいのか、テストしたことは全くないので、「17センチ」というのも甚だいい加減な決定でした。これは結構重大な要素かも知れないと思われたので、急遽テストすることにしました。

「完璧なストロークの探究」(tips_193.html)で紹介した練習法を用いました。これはボールも練習道具も要らず、室内でもコースのラウンド前でも気軽に実行出来る簡便な練習法です。私の場合、広めのスタンスで、背筋を伸ばし股関節から上体を折り、体重を踵に掛けるようにして立つと姿勢が安定出来ます。それを基盤として、両手・腕とパター・シャフトを一線にし、ターゲットラインと目の距離を少しずつ変えながら、バックストロークからフォローまで、床(地面)に置いたシャフトから逸れる頻度が少ない距離を探し求めました。それは私の場合、ターゲットラインから13センチ下方でした。ボール下端からだと10.5センチ下方になります。

奇しくも、私のGuerin Rife 2Barのパター・ヘッドの上下の長さは10.5センチなので、「さて、ボールと目の距離は良かったろうか?」と気になったら、ボールの下方にヘッドを置いてその下端に目が来るようにすればいいわけです。

「ターゲットラインと目の距離」について、これまで真剣に取り組んだことはありませんでした。私のパットの好・不調の原因はてっきりストローク法によるものとだけ考えていたのですが、ひょっとするとパットの成功・不成功は「ターゲットラインと目の距離」が何センチなのかに左右されるのかも知れません。そうだとすると、今回の結論によってパズルの最後の一片が嵌め込まれたことになり、私のパッティングに光明が訪れてくれるかも?

現在、追い蒔きした芝が育ってグリーンを覆っているのですが、その若い芝が強くなるまで短く刈れないそうで、われわれはまともにパット出来ない状態です。光明の有無はしばらくお預けです。

 

【参考】「パッティング・コーチ御三家のメソッド比較」(tips_141.html)

(November 17, 2019)



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