July 21, 2019
●FLW(フラットな左手首)でアプローチ
最近、アプローチ・ショットの精度が増しました。先日のラウンドでは八つのホールでパー・オンし、もう一つのホール(パー5)ではピッチング・ウェッジによる四打目がチップインしました(バーディ)。
現在の私はアイアンを振る際、左手首がフラットあるいは凸型になるようなインパクトを心掛けています。ベン・ホーガンが唱えたスーピネーションと同じであり、「手首先行のスウィング」とも云えます。これだとクラブヘッドがボールを押し潰すことになり、理想的なスピンがかかることが期待出来ます。
インストラクターJim McLean(ジム・マクレイン)は「スーピネーションをマスターするには、小さな巾で振り子運動をし、手首を凸型に盛り上がらせることを繰り返すといい」と云っています。
以前は「ボールの数センチほどターゲット方向を見つめながらスウィングし、その数センチほどターゲット方向でディヴォットを取る」ということが望ましいと考えて来ましたが、それは《アイ・ハンド・コーディネーション》の原理に頼る方法でした。同じことは「ボールを先に打ち、その後でディヴォットを取るメソッド」とも云い替えられます。
しかし、そのディヴォットを取る地点を見つめながらスウィングするというのは結構難しい。われわれのゴルフは、それでなくてもルックアップ(=ヘッドアップ)する危険と隣り合わせなのですから。
実は「ボールを先に打ち、その後でディヴォットを取る」ことは、ボールを押し潰し、正しいスピンを掛ける結果を追求するもので、自動的にFLW(フラットな左手首)が実現する打ち方なんですね。ボールの数センチほどターゲット方向を見つめながら打つのが最善ですが、それが難しければFLWで打つのが次善の策と云えましょう。
それにはクラブヘッドではなく左手首を先行させることです。地面に対して左手首を伏せ目に打ち下ろせば、間違いなくボールを押し潰すことが出来、ボールは真っ直ぐ飛びます。ただし、クラブフェースを伏せ目にすることでロフトが多少減るため、通常より数ヤード距離が伸びるので要注意です。これが常に実行出来れば、パーオン率が向上するのは間違いありません。
これまでパー3の攻め方について色々試行錯誤して来ましたが、このFLW作戦が最も効果的です。何しろ、真っ直ぐ飛びますから。残るは距離ですが、これはホールのレイアウト(傾斜、ピンの位置、地面の乾燥状態など)を勘案したクラブ選択の問題となります。
【おことわり】画像はhttp://perfectgolfswingreview.net/にリンクして表示させて頂いています。
(July 21, 2019)
●ラウンド開始に当たっての遵守事項ラウンド開始後、いつも三ホールぐらいの間に「あ、いけね!忘れてた!」といういくつかの失敗を犯します。犯す前に、それらを再発させないように充分自分を戒める必要があると感じます。
1) 身体を左に泳がすな
巷間「ダウンスウィングで体重を左に移せ」と云われますが、私の場合、ドライヴァーのダウンスウィングで体重を過度に左に移動させると、必ず引っ張り込んだプルになります。多くの場合、「飛ばそう!」と思った時に起ります。私の心構えとしては、バックスウィングで頭が右サイドに寄ったら、そのまま頭をそこに留めてダウンスウィングをすると、ボールを高い軌道で打て、飛距離に繋がります。
よく考えると、私はここ一年以上週に二、三回ジムに通って三頭筋を鍛えているので、力む必要はないのです。力めば余計に飛ぶこともありますが、ドラコンでも無い限り、多くの場合5ヤード〜10ヤードのおまけの距離よりも方向性の方が大事なものです。
最近発見したことですが、Justin Thomas(ジャスティン・トーマス)風に爪先立ちのインパクトを心掛けると、身体が左に流れることを防いでくれます。
【参考】「Justin Thomas(ジャスティン・トーマス)風に飛ばす」(tips_197.html)
2) ショートゲームでボールをぼんやり見るな
私はショートゲームの練習に精出しており、その結果として自信もつけています。この自信は諸刃の剣で、つい安易なスウィングをしがちになります。そもそも、私などは最初の三ホールぐらいは興奮して上の空でプレイしており、すっかり落ち着くのはNo.6のティーぐらいと云って過言ではありません。
ですから、最初の三ホールで私の目はボールをクリアに凝視しておらず、その天辺をぼんやり見ているに過ぎないことがあります。「目のつけどころ」を完全に忘れているわけです。バンカー越えの20ヤードのチップをトップしてホームランしたりするのは、こういう時です。
【参考】「目のつけどころ・最新版」(tips_197.html)
3) パットでボールの残像を見よ
私はラウンド前に通常30分近くはパットの練習をします。練習の結果が良ければ本番で野放図になって「ボールの残像を見る」ことを怠ってしまい、「ありゃ、こんな筈じゃなかった!」という失敗の連続。また、練習の結果が悪ければ、パットの成否が心配になり、やはり「残像を見る」ことを忘れてしまいます。
パットでボールの残像を見ることは、頭を残した理想的なストロークをすることであり、もし不成功に終わったとしてもギミー(OK)の距離につく正確なパットが遂行される筈です。
無我夢中の最初の三ホールは、この「パットで残像を見よ」も念頭にないことが多く、うまく読んだとしてもヘッドアップによって僅かにパター・フェースをオープンにしてしまったりして失敗します。
【参考】「ボールの残像を見よ」(tips_171.html)
以上三項目のミスは毎ラウンドで起りがちなので、何とかしてこの三つを最初のホールで厳重に戒めたいと思っています。
(July 21, 2019)
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