February 19, 2019

先行捻転の本格活用

 

最近、めっきり飛距離が落ちて来たので、先行捻転【註】を復活させようと思いました。
【註】「先行捻転で飛ばす」(tips_161.html)、「先行捻転・再履修」(tips_195.html)

[pre_turn]

現在やっている、ボール後方15センチでアドレスする方法はフェアウェイキープ率が高く、シニア・グループの中では飛ぶ方に入るのですが、ここのところ朝露で湿っているフェアウェイのせいか、以前ほど飛ばなくなったのが不満です。

練習場でふたたび先行捻転を試してみました。最初の日は「飛ばそう!」と力んだせいか、まるで飛びませんでした。もう先行捻転は諦めようかと思いましたが、ふと、私が自分流にアレンジした先行捻転でなく、オリジナルであるインストラクターShawn Clement(ショーン・クレメント)の方法に戻したらどうか?という案が浮かびました。 ・【オリジナル】クラブヘッドをスタンス中央でアドレス ・【私流】膝・肩のテクアウェイにつれてヘッドを動かし、そこで停止。【捻転が少し始まっていて、クラブヘッドが右足を越えるアドレス、右図】

で、翌日また練習場に赴き、両方を比較してみました。前回の反省からぶっ叩く意識を排除し、手・腕に力を篭めず身体で打つことに専念。このスウィングだとオリジナルも私流も、そして15センチ後方アドレスでも、似たような距離になりました。この時、毎回断トツというわけではありませんでしたが、私流先行捻転が最も長く飛んだことがありました。しかし、私としては、ゴルフ場の練習ボールの性能にはムラがあるので、瞬間風速で一喜一憂しても始まらないと思いました。

今回の練習の成果は、以前試した時の先行捻転のように方向が乱れなかったこと。左肩を仮想ボール位置まで廻す、そしてダウンスウィングで重心を右膝の上に乗せて上体を振り解(ほど)く【体重を左足にかけて立ち上がらないこと】。ダウンスウィングで重心を左足に移すとプルを招き易い。

そして、インパクト・ゾーンではあくまでもクラブを水平移動させる。高いティー・アップと後方に位置させたアドレスによってボールの高い軌道は約束されているので、さらに上げようとしてはいけない。でないと、凝視している「仮想ボール」の位置の手前からクラブヘッドが上昇を始めてしまい、ヘッドがボールの下を叩いて醜悪なポップアップを引き起こす恐れがあります。

その後のある日のラウンド、18ホールのうちパー3を除く全てでこの先行捻転を実行してみました。何度か練習して自信がついていたせいか、方向性は申し分無し。肝心の飛距離も、地面が湿っているため夏場と同じようには飛ばないものの、最近の平均飛距離よりは10〜20ヤード遠くへ飛びましたので、文句無しに満足。練習ボールでは目立たなかった飛距離ですが、やはりラウンド用の本式のボールだとちゃんと飛んでくれました。で、今後はずっと先行捻転でドライヴァーを打つ決心をしました。

【重要】目は終始仮想ボールの位置を見続けなくてはなりません。詳しくは過去の記事を参照のこと。

以後、ずっと先行捻転でドライヴァーを打っています。たまにやや右へ出ることはありますが、ほとんどは真っ直ぐです。冬場の地面は転がりが悪いのが特徴ですが、比較的ドライな着地点に打てると、夏場とほぼ同じ距離が得られたりします。もうやめられません。

(February 19, 2019)

二段モーションが全てのショットの鍵 [square]

バックスウィングで、クラブヘッドを低く真っ直ぐ後方に下げます(振り上げるのではなく)。左腕が飛行線と平行になったら【右図】、そこから左肩を右に廻し始め、同時にクラブを上昇させます。二段モーション。

これだと確実に肩の回転が実行されます。私の場合、すぐクラブを上昇させると肩の捻転が不足しがちになることが判りました。肩の捻転が足りないと、手打ちになるのが定番。その結果、ダフったりトップしたり、プッシュしたり、碌なことになりません。

実は、この二段モーションのスウィングは、既にドライヴァーでやっているのです。しかし、3番ウッド、ハイブリッド、アイアンではやっていませんでした。これらは一定の距離を出せばよく、出来るだけ遠くへ飛ばすクラブではないからです。しかし、エクストラの飛距離を求めるためではなく、正しいスウィングをするために二段モーションが必要だったのです。

ある日の練習ラウンドで、これらのクラブをこの二段モーションで打ってみると、真っ直ぐのいいボールが出始め、「これだ!」と自信が持てました。今後、バーディ・チャンスが増えることを祈っています。

(February 19, 2019)

孤独な自転車乗り

シャーロック・ホームズ探偵譚の一つに『孤独な自転車乗り』という作品があります。私が下の写真の人物を目撃した時、「なぜゴルフ場の中で自転車に乗っているのか?」と怪しみました。ゴルフ場を突っ切って家に帰る?いや、自転車の進行方向には湖のような大きな池があるだけで、家など一軒もありません。

運動のために自転車を漕いでいる?違います。この男はゴルフをしているのです。カートを借りるお金はないが、バッグを担いで歩くのは嫌だという了見のようです。荷台にバッグを横向きに載せ、ボールのところに達すると自転車を停め、バッグを立て、ボールを打つ…ということをしていました。

このゴルフ場はかなり融通がきく方で、コースと人の迷惑にさえならなければ何をやってもいいのですが、まさかクラブハウスが自転車でのラウンドを許す筈はありません。「カートか、でなければ歩け」と指示した筈です。

市営ゴルフ場は世界に誇れる高品質のコンディションとは云えませんが、多分世界に誇れる低価格で、週日の18ホールのグリーン・フィー20ドル(9ホールなら10ドル)、カート・レンタル10ドルなのです。それも惜しんで自転車に乗ってラウンドというのは、理解に苦しみます。

このゴルフ場にはきつい坂が三ヶ所ほどありまして、とても自転車を漕いで登れる勾配ではありません。バッグを担いで自転車を押して登るしかありません。この孤独な自転車ゴルファーにとっては難行苦行だったことでしょう。

[cycllst]

(February 19, 2019)



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