September 20, 2018
●パットする際、両手の高さを揃えよ
このテーマは以前研究したことがあるのですが、現在のストローク法に合わせた方法を模索しているうち、あるtipをヒントに、理想的状態に到達しています。
私は、自身で考案した「常識外れのパッティング」(tips_185.html)を用いて、最近成功しています。
このメソッドの狙いは次の二点です。
1) パットの方向性と距離は、ボールの真ん中をパターのスウィートスポットで打つことによって達成される。
2) 上の(1)を成功させるには、腕とパターを一直線にすべきである。手・腕を伸ばしたり縮めたりしなければ、パター・ヘッドはアドレスした地点に自然に戻ってスウィートスポットでボールを打てる。
「手・腕を伸ばす」と云っても、精一杯突っ張るとストローク動作がぎごちなくなり、ショートしたりオーヴァーしたりします。かと云って、肘を過度にリラックスさせると手・腕が伸び縮みする恐れがあります。
手・腕の適切な伸ばし具合は、ボールと身体との距離で決まります。「完璧なストロークの探究」(tips_193.html)で紹介した方法(右図)を用いながら、様々な距離で試しました。
偶然と云うか奇跡と云うか、この時点で私は過去のあるtipに遭遇したのです。それはインストラクターPeter Krause(ピーター・クラウス)による「パットのショート病にはボールとの距離を確認せよ」(tips_167.html)というものでした。
通常のセットアップをし、グリップから右手を外してだらんと垂らす。あなたの垂らした右手が左手のグリップより外側なら、あなたはボールに過度に近く立っている。この位置だとパターをアウトサイドに振り、ボールをカット打ちする原因となる。それをストロークする際に予感すると、パター・フェースをオープンにしてロフトを増やしてしまう。こうなると、ボールに過度のバックスピンをかけてしまうため、大幅にショートする。
垂らした右手が、パター・ハンドルと同じ位置に来るように立つ。そうすればソリッドなストロークでカップにボールを送り届けられる。
この示唆に従い、左右の手が同じ高さになるようにして、上図の練習をしたところ、100%と云うのは大袈裟でも、かなりの精度でスクウェアにストロークが出来るようになりました。
上のtipは「パターを構えた左手を基準にし、それに右手の高さを合わせる」という趣旨なのですが、私は逆ではないか?と思いました。パターを持った左手は、ゴルファーの勝手な考えでどうにでもなります。手を高く構えよう(あるいはその反対)とか、ボールに近く立とう(あるいはその反対)とか…。これらは重力を無視している(逆らっている)構えなので、ストローク軌道が微妙に上下にブレる恐れがあり、スウィートスポットで打つことを妨げる要素になり得ます。しかし、右手は重力に逆らうことなくだらんと垂れている。その右手に左手を合わせれば、自然の力と共に揺れる(真の振り子のような)スムーズなストロークが出来るのではないか? そう考えた次のラウンド、全てのパットでだらんと垂らした右手に左手(+パター)の高さが合致するように努めました。右手より左手が高ければ、両足を少しターゲット・ラインから遠ざけて高さを合わせる。右手より左手が低ければ、少し両足を前進させて高さを合わせる。この日、特筆すべき成功率だったとは云えないものの、いくつかの大事なパットを沈めることが出来、この方式に自信を持ちました。 「手の高さの調節は、膝の曲げ伸ばしでも出来るんでないの?」とおっしゃる?出来ます。しかし、ゴルファー個々にとって最適のポスチャーというものがある筈なので、快適な膝の角度をころころ変えてはいけないと思います。快適な膝の角度を変えないで、ボールと両足との距離を変えるべきだと考えます。 本番では、左手一本でアドレスし、右手はだらんと垂らす。その右手に左手が揃うように両足を前後させてボールとの距離を調節する。こうすれば、ほんの一瞬で完璧なポスチャーが得られることになります。室内で横に置いた鏡でチェックすると、パター・シャフトと左前腕が一直線になっています。【左の生命線でグリップする私には、これは理想的な構えとなります】 右上の写真のMichelle Wie(ミシェル・ウィ)は、別にこのtipのデモをして見せているわけではありませんが、この記事の内容に近い写真なので掲載しました。彼女の場合、だらんと下がった右手に左手を合わせるには、ターゲットラインから少し下がらねばならないでしょう。 |
次の週のラウンドで8オーヴァー、パット総数28。さらにその次のラウンド。ハーフだけですがパープレイが出来て、その原動力は手堅いパットによるものでした。ハーフのパット数12は、上の方式の良さを証明していると云えましょう。そのまた次のラウンドは計5オーヴァー、パット総数27でした。【次の記事参照】
確実に云えるのは、上の方法でストロークすると、ボールは真っ直ぐ進むのだ…と確信出来ることです。ボールが狙い通り転がらないゴルファーは、是非試してみるべきです。 私の留意点: 【結論】ボールの真ん中をパターヘッドのスウィート・スポットで打つ最良の方法は、両手・腕を伸ばしてストロークすることです。これはMoe Norman(モゥ・ノーマン)がフル・スウィングでやっていたことであり、現在では24歳のプロBryan Dechambeau(ブライスン・デシャンボー、今年三勝している将来有望株、右の写真)がドライヴァーからパターまで全ての局面でやっていることです。異常でも格好悪くもありません。 【参考】 |
(September 20, 2018)
●ハーフ・パープレイ & (またもや)5オーヴァー前回(9/14)、一打多くて7オーヴァーを達成出来なかったのは、ラウンド中にグリーンをびじゃびじゃにした散水のせいでした。No.10での私のパー・パットはカップを覗き込んで停止してしまったのです。そのせいで7オーヴァーは達成出来なかったものの、トータル28パットによって、私はパットに自信がつきました。
その次のラウンド(9/17)、前半は荒れたゴルフで、最悪でした。原因の一つは、「頭を右膝の上に残せ」(8/28)という自前のtipを忘れてしまい、ティー・ショットが乱れたせいです。
しかし、前半の最後(No.9)でいいパットによるパーを得たのを皮切りに、後半は全ホールをパーで廻れました。パット数は12でした。チップインはゼロ。寄せワンは六個で、パー・オンは三ホールのみ。
パットの好調には理由があります。自宅で「完璧なストロークの探究」(tips_193.html)に掲載した練習法【前項で紹介済み】を頻繁に行っていることと、ラウンド前にも主にパッティングとチッピングの練習に精出しているせいです(バンカーの練習も欠かしませんが)。「完璧なストロークの探究」は、ストレート・ストロークをしようという人には是非お薦めしたい練習法です。ラウンド前に10分間行うだけでも効果があるでしょう。練習を重ね、マスル・メモリにストローク法を覚え込ませるのです。目をつむっていてもスクウェアなフォローが出せるよう頑張るべきです。
もう一つ。絶対に入れたいパットをする時は、「ボールの残像を見よ」(tips_171.html)【右図】を実行しています。どのパットでの場合でも実行すべきなのですが、特に「絶対入れたい!」という時ほど結果が気になってルックアップしがちです。それを戒めるために、「ボールの残像を見よ」と自分に云い聞かせなくてはなりません。失敗もありますが、残像を見た時の成功率の高さは際立っています。
さらにその次のラウンド(9/19)。今度はパット総数27で、18ホールを(バーディ三つに助けられたとは云え)またもや5オーヴァーで廻れました(8月27日に続いて二度目)。前回は後半をハーフパーで廻れましたが、今回は1オーヴァーでした。まぐれではなかったようで、嬉しい限り。
相手チームでこの日二つのバーディをモノにしたという男が、"We couldn't putt."(おれたちはパットが下手くそだった)とこぼしました。私はと云えば、1〜1.5メートルのパットなら外れる気がしないという自信を構築出来ています。"I can putt."(おれは上手だよ)という気分ですが、もちろんそんなことは口にしません。明日はどうなるか分らないので(^^;;。
なお、私がバイオリズムを信じていることを覚えておいででしょうか?上に述べた8オーヴァー、ハーフパー・プレイ、5オーヴァー等のラウンドは、私のバイオリズムの身体波と知性波が+の頂点にある連続した期間で、http://cavypage.net/cgi/abio/bio.cgiのコメントでは「完全絶好調期」とあります。全くその通りだと思いました。でも、これから一週間ほどは低迷期に入るそうです。とほほ(T_T)。
(September 20, 2018)
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