November 16, 2018

パッティング・グリップの改良

 

現在、私のパッティングは最高の状態です。「パットの方向性を良くする裏技」(11/07)のお蔭で、数回のハーフ・パープレイ、18ホール2オーヴァーのラウンド、エイジ・シュートなどの記録が達成されています。ストローク法については、この『日記』で詳説していますので繰り返しません。今回は、それを改良するアイデアの発見について記します。

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上のように、これまで書いた方法でも充分にいいストロークを恵んでくれているグリップですが、さらに留意すべきポイントを発見しました。

1) 「完全なるパッティング・ストロークを求めて」(tips_193.html)で、右手の生命線をパター・ハンドルの⑥(左図)に当てると書きました。実際にはほとんどのパターの⑤と⑥の部分は丸まっており、角はありません。ですから「生命線を⑥に当てる」という表現は、一寸曖昧でした。私自身にとっても、右手のグリップがホール毎に変わってしまう危険を孕んでいるため、必ず正しく握れる方法を発見することが急務でした。

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で、それを明確にする方法を案出しました。右手だけでパターを持ちます。先ず、大雑把でいいので「生命線を⑥辺りに当てる」ように試みます。右手をゆるゆるにしながら、写真のように床あるいは地面に寝せたクラブ・シャフトなどターゲットラインを示すものを尺度として、パター・ヘッド上部にある狙い線(写真のパターでは三本の線)がスクウェアかどうかチェックします。ターゲットラインと狙い線が合致したらグリップを固めます。写真のように手を高めに上げている時には窮屈に感じるでしょうが、左手を添えて本格的にアドレスすると、両手は身体の下方に引き寄せられるので、その窮屈さは消滅します。心配御無用。以上で、右手の生命線をEに当てる…が、本格的に達成されたことになります。

【御注意】パターフェースをスクウェアにしても、右手の生命線がハンドルの⑥付近から外れ、⑦方向に動いたりしてはいけません。それだと、すぐさま右手がストロークをコントロールしようとしゃしゃり出て、方向性を損なってしまいます。

パター・ハンドルの④(左側面)に左手の生命線を当てながら両手でグリップを完成させます。下に置いたシャフトの上でストローク動作をしてみて下さい。格段に正確さが増し、パターヘッドの狙い線は下のシャフトからほとんど逸れない筈です。逸れるとすれば、1) ストローク中に左肩を前に出してしまった、2) 体重を踵にかけていない…などが原因であろうと思われます。

2) 「ハーフのパット総数10を恵んでくれるグリップ」(11/01)に掲載した写真では、右手と左手の間隔がやや狭かったようです。完全なるFLW(フラットな左手首)のためには、両手を10センチ前後離し、完全なスプリット・ハンズにする方が効果的です。これですと、左手首を曲げようがなくなり、完璧な方向性が約束されます。

【御注意】スプリット・ハンズにすれば「パットの方向性を良くする裏技」(11/07)の前腕を捩るテクニックを使う必要はありませんが、それでもなお左肘の蝶番は「カチン」とロックすべきです。でないと、このグリップの最高の効果は得られません。

スプリット・ハンズにすると、テコの作用によって以前より長くボールが転がりますので、やや控え目なストロークをする必要があります。

【参考】
・「完全なるパッティング・ストロークを求めて」(tips_193.html)
・「完璧なストロークの探究」(〃)

(November 16, 2018)

チップインの法則

 

チップインはプロでも喜ぶ嬉しいハプニングです。われわれも、ワン・ラウンドにせめて一回はチップインが出来たら、どんなに気持ち良いことでしょう。

私が自分や他人のチップイン、TVで見るプロのチップインを思い返してみると、そのほとんどが3〜5ヤード(あるいはそれ以上)グリーンを転がってからカップインしています。ボールがピンの中程〜下部のどこかを直撃し、そのままストンとカップインするケースも無いではありませんが、これは非常に稀です。チップインの多くが、上手いパットのように転がってから入ります。

この傾向に便乗しようとするなら、カップまで少なくとも3〜5ヤードは転がさなくてはならない。かなりピン近くに着地させて止めるようなチップは、入る確率が少ないと云えましょう。折角ピンに向かったとしても、カップを見下ろしながらオーヴァーしたりしちゃって。

私の「ピッチングとチッピングの距離調節・完全版」(tips_169.html)は、ウェッジでボールを弾くように打つと【クラブヘッドを下降→(インパクト)→上昇】高い軌道になりますが、地面の上を滑らすように打つと低い軌道でランが増えます。これからは、後者の打ち方に専念すべきだと思いました。

(November 16, 2018)

内心でほくそ笑んではならない

 

ラウンド中、「お、これはイタダキだ」と思える状況がよくあります。私の場合、例えばピンまでの距離が15、20、25、30ヤードとぴったり残っているような時です。これらは「ピッチングとチッピングの距離調節・完全版」(tips_169.html)を用いて、60°ウェッジでうまく寄せられることが多いからです。ぴったりではなく18とか、22、28ヤードなどだとちょっと難しくなるため緊張し、真剣に打とうとするので問題無いのですが、ぴったりだと「しめしめ。パーは固い。うまく行けばチップイン」などと顔の筋肉が緩んでしまいます。

こういう時は間違いなく失敗します。顔の筋肉だけでなく、手・腕の筋肉も、緊張感さえも緩んでしまうせいです。こういう場合は、早く結果を見たくなるのでルックアップ(ヘッドアップ)も出易い。

先達て、パー4のピン1.5メートルに2オンさせ、「バーディ頂き」と思ったパット、ダフってボールの手前の地面でパターヘッドがつっかえてしまい、結果はちょろ(;へ;)。痛恨のパーにしてしまいました。自作の金言《イーズィなパットというものは存在しない、ギミーを除いては…》を忘れていたのです。ギミー以外、イタダキという状況はありません。

フォーサムの中でドライヴァーを一番遠くに飛ばした男が、二打目も素晴らしいショットをするかというと、ちょくちょく目にするのはゴロやちょろで折角の一打目を台無しにするケース。こういう人も、「どんなもんだい。おれに敵う奴はいないだろ」と内心ニタニタしていた筈。で、「絶好調、絶好調!おれ様は何をやっても最高!」と天に舞い上がるような気になってしまい、次のショットを真剣かつ一生懸命に打とうという境地でなくなってしまうのでしょう。驕れる平家は久しからず。

私がかなり前に作った戒めの文句に《いい結果を期待するな》というのがあります。自信過剰・期待過剰にならないための戒めです。常に薄氷を履(ふ)んで歩くようにプレイすべし。ツァーでも「病気のプロを警戒せよ」と云われるそうで、元気一杯なプロより「こんな体調でうまくプレイ出来るだろうか?」という不安を抱えながら慎重にプレイするプロの方が、意外な好成績で廻ることが多いという意味です。われわれも一打、一打、「うまく打てるだろうか?神様、何卒助けて!」という謙虚な姿勢でプレイすべきなのでしょう。

 

(November 16, 2018)



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