November 07, 2018
●パットの方向性を良くする裏技
これは「完全なるパッティング・ストロークを求めて」(tips_193.html)および「ハーフ10パットのグリップ」(11/01)を補完するものです。それらを未読の方は、一読されておくことをお薦めします。
実際には“裏技”というほど奇妙なものでも変則的でもなく、ほんの小さい調整なのですが、私の知る限りこれ迄語られたことのないテクニックであり、しかも方向性を抜群に改善してくれる工夫です。 私は以前からパッティング・ストロークは、左手首と左肘の使い方が鍵であると考えていました。 1) ある時、Ben Hogan(ベン・ホーガン)の本にあったように、左右の前腕の内側を空に向けて固定してストロークしたらどうか?と考えました。これは、あまりにも手と腕が強ばってしまって駄目でした。 2) 次に、左肘を真っ直ぐ伸ばしてガチンとロックしたらどうか?と考えました。これは当時やっていた両腕を伸ばすストローク法の助けとなってくれることを期待したのですが、やはり動作が木偶人形のようになってしまって、効果は上がりませんでした。 今回発見した技は「フォワード・プレスでFLW」(10/22)を補強する策でもあり、上の二つのアイデアの根本を活かし、もっと洗練させたものでもあります。 アドレスした後、左前腕をほんの僅かターゲット方向に捩るのです(ほんの一寸ですよ。やり過ぎないように)。微かな筋肉の緊張が左肘に到達した瞬間、ストップ。ほんの少しの、繊細な動きですが、これが左肘をロックし、ついでに左手首をフラット(FLW)にするという一石二鳥の動作となります。パターフェースは、自然にフォワード・プレスした時と同じように1°ぐらい伏せ目となるでしょう。ですから、フォワード・プレスする必要はなくなります。 この動作をする時、上の(1)と(2)のような窮屈さや緊張はありません。窮屈さを感じたとしたら、前腕の捻り過ぎです。 |
この技を発見した後の練習で、ボールがどれもほぼ正確に狙った方向に転がり始めたので、我ながら驚いてしまいました。そしてこれが、後日の18ホール2オーヴァーのラウンドの原動力となってくれたのです。
【ストレート・ストロークに成功するコツ】
・左肩を終始前に出さないこと。
・体重を踵に掛け続けること。上の写真のMinjee Lee(ミンジー・リー、オーストラリア、LPGAツァーで四勝)も体重を踵にかけています。爪先体重だと、前のめりになってパターのヒール側でボールを打つ恐れがあります。
・ボールの残像を見るストローク。
【参考】
・「完全なるパッティング・ストロークを求めて」(tips_193.html)
・「完璧なストロークの探究」(〃)
(November 07, 2018)
●いきなり2オーヴァー
二度の5オーヴァー達成の喜びもまだ冷めやらぬ状態だというのに、先達ての日曜日、何と2オーヴァーで廻っちゃいました。これは私の年齢を遥かに下回るスコアでもあります。バイオリズムの絶好調期だったので、その恩恵を逃さぬよう、集中的にプレイしていたのが役立ったのかも知れません。
プレイ中はさして上出来のラウンドとは思えなかったので、興奮したりナーヴァスになったりしなかったのが幸いしました。アウトは1バーディ、3ボギーの2オーヴァー。インは2バーディ、2ボギーのパー・プレイ。パット数はアウト13、イン13の26でした。アウトでチップインが一度ありましたが、他に奇跡的な出来事はなく、ごく普通のラウンドでした。
2オーヴァーをサポートしてくれた要素としては、以下が挙げられます。
1) 私の持ち球である真っ直ぐ飛ぶティー・ショット
2) 頼りになるピッチングとチッピングの距離調節
3) 堅実なパッティング
「ハーフ10パット」のグリップ(11/01)に、上の裏技を加えたパッティング・ストロークは驚くほど効果的です。自信を持ってストローク出来ます。
こうなると、自然に「18ホールのパープレイ」が視野に入って来ます。まさか、こんな日が来るとは思ってもみませんでした。
(November 07, 2018)
●注意一秒、怪我一生
2オーヴァーで廻れた日、実はいくつものミスを犯していました。 1) No. 1で二打目を欲張って長いクラブで打ち、ガード・バンカーに入れてしまった。 これらはいずれも不可抗力ではなく、注意深くプレイしていれば防げたものばかり。悔やまれます。「ゴルフは耳と耳の間のゲームである」と云われます。その心は「脳味噌を使え」です。 最近欲張って攻めているのは、バンカー・ショットに自信をつけたため、長いクラブであわよくばオン、失敗してバンカーでも大怪我にはならない…と楽観的なせいです。しかし、私の実績から云って、チッピングならピン傍に寄せることは可能ではあるものの、バンカー・ショットでピン傍というのは非常に稀でしかありません。それを忘れて「バンカーに入っても、何とかしのげる」と考えるのは浅墓でした。バンカーに入れたら良くてボギー、最悪ダブルボギーを覚悟しなくてはならないからです。 最も悔やまれるのはNo.15での「砲台へ打ち上げる三打目のチップのちょろ」です。「以前この辺からチップインさせたことがあった」などと舐めてかかってしまい、真剣に打たなかったのが敗因。 落ち着いて一寸頭を使えば、お粗末なスコアをカードに記入することを防げるのに、迂闊なプレイで勿体ないことをしてしまう。ダッファーの見本です。今後は身の程知らずに欲張って打つのを止め、積極的に刻む(?)ことにします。急がば廻れ。そして、「一打入魂」に徹する。 |
(November 01, 2018)
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