May 30, 2018
●手打ちを手討ちにいたせ
'Stop the over-the-top' 「あなたがスライスやプルを多発しているなら、ダウンスウィングの開始で右肩を落下させるのでなく、ボールに向かって動かしているに違いない。このトップからの手打ちの動きは、インパクトへかけてのアウトサイド・インの軌道の原因となる。もしこの軌道にクラブフェースがスクウェアならプルとなり、もしオープンならスライスとなる。以下は、手打ちの二つの原因とその手当の方法である。 《原因その壱:フラットなバックスウィング》 テイクアウェイでクラブをかなりインサイドに引っ張り込むと、それはあなたの身体の背後に動き過ぎる。この位置からだと大抵のゴルファーは本能的に同じ道筋を辿ってボールへとクラブを戻す。問題は彼らがやり過ぎて、アウトサイド・インの軌道でクラブを投げ出すことだ。 《手当:ストレートに行け》 正しい軌道でクラブを引き始めるには、【テイクアウェイで】クラブフェースが可能な限り長くボールを見続けるように、ターゲット後方へ真っ直ぐスウィングすることに集中する。これがトップでクラブを正しく位置させる。 《原因その弐:ボールへのよろめき》 もう一つの一般的過ちは、ダウンスウィングを上体でスタートすることだ。そういう動きは、トップからクラブを投げ出すことに繋がる。 《手当:逆転をちょっと待て》 両脚がダウンスウィングを始める間、背中をターゲットに向けたままにする。下半身がリードすることによって、右肩は両腕が振り下ろされる間左肩の後ろでぐずぐずする」 |
もう一つ付け加えるなら、「正確無比なショットの秘訣」(tips_185.html)にあるように《下半身主導で、右肘がズボンの右ポケットを越えないスウィング》をすれば、絶対手打ちにはならず、飛距離も方向性も安定します。
(May 30, 2018)
●FLW(フラット・レフト・リスト)のインパクト予習
'Get the left wrist flat'
by editors of 'Golf Magazine' ('Golf Magazine,' June 2005)
「スウィングのトップで左手首がフラットであるべきかどうかについて、意見の一致を見ることはないであろう。Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)とTiger Woods(タイガー・ウッズ)は手首を平らにするが、Ben Hogan(ベン・ホーガン)の左手首は常に凹型であり、それはFred Couples(フレッド・カプルズ)も同じである。一つだけ確かなことがある。低く、突き刺すようなアイアン・ショットでの左手首は、最も重要なポイントであるインパクトにおいてフラットでなくてはならない。それを達成するには、ダウンスウィングの開始からフラットにしておくべきである。 バックスウィングで両手が腰の高さに到達したら、左手首はコックされフラットになる。左腕が地面と平行になる頃には、左手首はフルにコックされるがフラットである。この段階から腕がクラブを持ち上げて、左手甲側の手首がクラブシャフトと共にプレーンを形成する。このプレーンを正しく形成すればクラブシャフトはターゲットを指す筈である。ダウンスウィングを開始しながら、この左手首の角度を正しく維持すれば、パワフルで突き刺すような弾道が得られることになる。 《ドリル》 バックスウィングのトップとインパクトを結びつけるには、インパクトの予習をすることだ。ボールにアドレスし、腰を左に廻し両手をターゲット方向に押して左手首がフラットになり、クラブフェースがボールにかぶさるようにする。数秒間そのまま静止し、スウィングを始める。 ダウンスウィングの間、予習したインパクト・ポジションに戻ることに集中する。この方式で何発かスクウェアなショットが打てたら、通常のアドレスに戻って、同じコンタクトが得られるように努める」 |
【参考】
・「インパクトを予習する」(tips_88.html)
・「驚異のFLW(フラット・レフト・リスト=フラットな左手首)」(tips_155.html)
(May 30, 2018)
●左肘が折れても構わない
'The Best Golf Tips Ever'
edited by Nick Wright (Contemporary Books, 2003, $24.95)
「インストラクターBob Toski(ボブ・トスキ)とJim Flick(ジム・フリック)の二人が口を揃えて云う、『左腕を伸ばし続けようと努力するのは腕と肩の緊張に繋がる。左腕を硬直させ続けようとし、バックスウィングで無理に腕を伸ばそうとすると、反射的にダウンスウィングで腕はリラックスして折れてしまう。どっちかでミスを犯すのなら、バックスウィングで左腕が僅かに折れている方がまだましだ』」
(May 30, 2018)
●パーマーのConnection(コネクション)
Arnold Pakmer(アーノルド・パーマー)が説く、Jimmy Ballard(ジミィ・バラード)のconnection理論に酷似したメソッド。
'The Best Advice Ever for Golfers'
edited by Robert McCord (Andrews McMeal, 2001, $12.95)
「まあまあのゴルファーがコンパクト・スウィングをマスターする早道は、アドレスからフィニッシュまで左右の肘が常時近いまま留まっているようにすることだ。両肘がアドレスした位置から遠くに離れると、スウィングはゆるゆるになり、だらけてしまい、結果はムラのあるものとなってしまう。コンパクト・スウィングを構築すると、スウィングの間中頭を錨として留めることが可能になる」
【参考】「Jimmy Ballardメソッド ①《"Connection"とは何か?》」(tips_151.html)
(May 30, 2018)
●Harvey Penick(ハーヴィ・ピーニック)の箒を使うトレーニング
伝説的インストラクターHarvey Penick(ハーヴィ・ピーニック)によるスウィング修得法。
'The Game for a Lifetime'
by Harvey Penick with Bud Shrake (Fireside, 1996, $10.00)
「私が数年前に出版した'Little Red Book'(邦題『ゴルフレッスンの神様ハーヴィー・ペニックのレッド・ブック』)に、私のお気に入りの練習法として雑草カッターでスウィングせよと書いて以来、『雑草カッターってなに?どこで買えるの?』という質問の手紙と電話が山ほど舞い込んだ。 私の若い頃は、ほぼ一家に一つは車庫か納屋に雑草カッターがあったものだ。木製の柄の先に刃がついた道具で、雑草や背の高い草を刈るためにスウィングする。それはゴルフの正しいスウィングと同じ動作である。私は友人たちに頼んで金物屋に雑草カッターがないのかどうか調べて貰い、実際それを探すのは難しいことが分った。最近は農薬や芝刈り機で背の高い草を刈るらしい。もはや木製の雑草カッターの出番はないみたいである。 しかし、ゴルファーにとってのいいニュースは、雑草カッターがなければ箒を使えばいいのであって、どこの金物屋も箒を置いていることだ。タンポポに向かってアドレスする。フォワードプレスをし、手首をオープンに回転させたりすることなく箒をテイクアウェイする。タンポポをスクウェアな箒の先で払う。この場合、箒は重さが違うだけで機能はゴルフクラブと同じである。 私の生徒の中には『草を払え』と云うと草すれすれに掃けということと勘違いする人がいる。それはトップに繋がってしまう。そうではなく、芝刈りの後、車庫へと続く車道に散らばった草を掃き飛ばすようにスウィングするのだ…ゴルフのグリップをして。これはゴルフ・スウィングと全く同じである。 いまだ雑草カッターは私の好みの練習道具であるが、見つからないのなら箒を使いなさい」 |
(May 30, 2018)
●打つのでなく、スウィングせよ
Macdonald Smith(マクドナルド・スミス、1892〜1949、英国生まれ)は米PGAツァーで24勝、全29勝を挙げたプロ。
'Swing, don't hit'
by Macdonald Smith ('The American Golfer Magazine,' 1930)
「『打つ』というのはテンション(筋肉の硬直)を意味する。『スウィング』という言葉の意味はその正反対である。スウィング動作では、【バックスウィングで】体重は左から右へと手・腕・クラブヘッドの移動につれ(右から左へ動く時よりもずっと)楽に動く。
私は、スウィングがスタートしてからのコントロールの基礎は、左脚に向かって打つことだと考える。だから私は【ダウンスウィングで】左踵を下げ、左サイドが正しい位置に納まるように気をつける。インパクトの瞬間に、もし左脚がスウィングを捉え抱きとめる用意が整っていなかったら、パワーとコントロールを得るのは不可能である。私は左サイドに向かってスウィングするが、これは頭を定めた場所から動かさず、ルックアップ(=ヘッドアップ)を防止する役目も果たす」
(May 30, 2018)
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