May 20, 2018

パットの距離感マスター法

'You need for speed'
by Joe Hallett ('Golf Magazine,' December 2015)

「たった30秒で、超長い距離や入れごろ・外しごろのパットの距離感をマスターする方法。

1) ターゲットは特に無しで、四個のボールを同じ長さのバックストローク(例:右爪先〜左爪先)で打ち、四個全てを全員集合させる。

2) 先ほど打っていた地点から全員集合させたボールの地点までの歩数を数える。10歩だったり15歩だったりするだろうが、それは問題ない。仮に10歩だったとすれば、あなたは10歩の距離感をマスターしたことになる。これがあなたの距離感の基本の尺度となる。

3) 上のドリルを目を瞑(つむ)って繰り返す。前と同じように、四個を全員集合させられれば、もうこっちのものである。コースでは、距離に応じて基本の距離感を調節すればよい。特定の距離に集中して練習しないように。あなたの距離感の基本の尺度さえ損なわなければ、あとはどんな距離でもフィーリングで対応可能だからだ」

【参考】
・「距離感養成法」(tips_09.html)
・「絶対にショートしてはいけない理由」(tips_74.html)
・「パットの距離によってグリップを使い分ける」(tips_90.html)
・「距離感をマスターする」(tips_102.html)
・「距離感の習得」(tips_107.html)
・「パットでは距離こそ命」(tips_122.html)
・「全員集合ドリル」(tips_156.html)
・「パットの距離感向上のために」(tips_163.html)
・「パットの距離をコントロールする」(tips_175.html)

 

(May 20, 2018)

硬貨二つでパット練習

 

これはDavis Love III(デイヴィス・ラヴ三世)の亡父でインストラクターだったDavis Love, Jr.(デイヴィス・ラヴ二世)が遺したノートにDavis Love IIIが自分の経験を加えて出版した本。

'Every Shot I Take'
by Davis Love III (Simon & Schuster, 1997, $24.00)

「パッティングにおける非常に一般的な過ちは、ボールの上半分をディセンディング・ブローで打ち、バウンドさせながら転がしてしまうことだ。本当にパットが巧い人は、ボールの最初の転がりから最後の一転がりまでの質が高い。それがボールをラインから逸らさず、それが一般のゴルファーより彼らがパットを成功させる理由である。

私の父は、パターで質の良い打ち方が出来るようになるドリルを教えていた。1セント硬貨を一枚グリーン上か絨毯の上に置く。その上に10セント硬貨を乗せる。父はわれわれに1セント硬貨を動かさずに、10セント硬貨だけを打つように命じた。これは、ボールの底部でなく若干上向きのコンタクトを教えるドリルであった。このドリルは本当に役立つ。私の父はコインを用いるこのドリルを教えるのに飽きなかった」

【編註】1セント硬貨は、亜鉛に銅メッキされたもので、外径は19.05ミリ。10セント硬貨は銅とニッケルが素材で、外径は17.9ミリ。Davis Love, Jr.はこの組み合わせにこだわっていたようですが、果たしてどのような根拠だったかは不明。10円玉と100円玉でも問題無いと思われます。

(May 20, 2018)

練習でも本番と同じようにラインを定めるべし

Horace Hutchinson(ホレス・ハッチンスン、1659〜1932)は、英国アマに二度優勝のほか、全英オープンの六位に入ったこともある英国のアマチュア・ゴルファー。

'Practice putting like you're playing' by Kevin Kihslinger,
a part of 'Golf Magazine's The Par Plan'
edited by David Denunzio (Time Home Entertainment Inc., 2013, $29.95)

「多くのゴルファーが、コースではボールに描かれた線をラインに揃えてパットする。だが練習グリーンでそうする人は滅多にいない。これは問題だ。何故なら、本番と練習の違いがラインを見る目を正しく訓練するのを妨げるため、ターゲットを狙うパターフェースの向きが正しいかどうかは当てずっぽうにならざるを得ないからだ。

練習であってもボールの線をラインに揃えれば、あなたのストロークがインパクトでスクウェアだったかどうか知ることが出来る。ソリッドにボールを打てば、ボールはその線を揺らすことなく一線にして転がる。それは練習でも本番でも、あなたのパッティングが成功している徴(しるし)である」

 

(May 20, 2018)

パットの左へのミスを防止する

 

'Use your body to roll putts on line'
by Kip Puterbaugh ('Golf Magazine,' February 2007)

「あなたのセットアップと狙いが正しいのに、パットを常に左へミスするという場合、ボールを追いかけるような上体の動きによって、インパクトで肩がオープンになっている恐れがある。

目でボールを見据えていると、ボールの動きに連れて上体が開いてしまう。それを防ぐには《目よりもパターを先行させる》ことだ。妙な感じを抱くかも知れないが、インパクトでパターに目を追い越させれば(目はボールがあった場所に留まっている)、肩がスクウェアになっている間にパターの仕事が完了し、狙った通りのポイントにボールが転がって行くという寸法だ」

私の父は、パターで質の良い打ち方が出来るようになるドリルを教えていた。1セント硬貨を一枚グリーン上か絨毯の上に置く。その上に10セント硬貨を乗せる。父はわれわれに1セント硬貨を動かさずに、10セント硬貨だけを打つように命じた。これは、ボールの底部でなく若干上向きのコンタクトを教えるドリルであった。このドリルは本当に役立つ。私の父はコインを用いるこのドリルを教えるのに飽きなかった」

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これは「頭を残せ」、「ボールを見送るな」、「結果は音で知れ」などと同じことなのですが、「パターに目を追い越させる」という具体的なアクションがあるだけ、明解であり実行し易い方法と云えましょう。確かに、ボールを凝視していると、目・頭につられて上体が早期にオープンになりがちです。パットの名手Loren Roberts(ローレン・ロバーツ)は「アドレスしたら目の焦点をぼやかしてしまう」そうです。これもボールを目で追わないための一法でしょう。

(May 20, 2018)

ラウンド前のパッティング練習

 

ショート・ゲーム・インストラクターDave Pelz(デイヴ・ペルツ)によるパット練習のプログラム。

'Dave Pelz (Dave Pelz's Putting Bible'
by Dave Pelz (Doubleday, 2000)

「・ティー・タイム前のウォームアップであれ、パッティング練習に専念する日であれ、先ずラグパット【編註:入れようというより寄せようというパット】を練習する。10メートル以上の距離から、全てのパットが実質的にタップインの距離で止まるように集中する。

・2〜10メートルの中距離のパットを、ミスした場合に約40センチほどカップを過ぎて止まるように集中する。

・最後に2メートル以内のパットを、しっかり、きびきびとした転がりでカップに入るように練習する」

(May 20, 2018)

短いパットはタップインの要領で

 

スポーツ心理学者Dr. Joseph Parent(ジョゼフ・ペアレント博士)によるショート・パットのミス防止法。

'Stroke your knee-knocker as if they're tap-ins'
by Dr. Joseph Parent with Scott Smith ('Golf Digest,' July 2005)

「ゴルフは、無理矢理何かを達成しようとすると火傷を負うゲームである。それはドライヴァーで打ったボールをフェアウェイど真ん中に誘導しようとしたり、ショート・パットをカップに捩じ込もうとする場合にも全く同じように当てはまる。

逆に、マリガン【編註:無罰で打ち直す非公式慣行】で打った素晴らしいドライヴァー・ショットや、カップに数十センチのタップインのボールを何も考えずスムーズに転がせたことが過去何度あったか考えてみてほしい。カップ無しで、その本能的タップインのストロークを練習してみられたい。そのボールは1〜1.2メートル転がる筈だ。であれば、次回1〜1.2メートルの膝がガクガクする距離のパットをする際、タップインさせるようにストロークすればよいのだ。ショート・パット成功率の向上、疑い無し」

【参考】
・「攻撃的パッティング」(tips_1.html)
・「カップに注目」(tips_74.html)
・「1mのパットをミスしないために」(tips_78.html)
・「短いパットは打って止めよ」(tips_94.html)
・「ショート・パット成功の三つの鍵」(tips_107.html)
・「1.2mのパットを気楽に入れる」(tips_129.html)
・「カップの向こうの壁を狙え」(tips_129.html)
・「ショート・パットの研究」(tips_133.html)
・「ショート・パットをミスする原因:インストラクター四人の意見」(tips_141.html)
・「ショート・パット距離感の目安」(tips_147.html)
・「Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)の ショートパットに重圧を感じる理由(わけ)」(tips_157.html)
・「1mのパットに習熟する練習法」(tips_181.html)

 

(May 20, 2018)



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