May 09, 2018

Navratilova(ナヴラチロヴァ)を名誉の殿堂入りさせたゴルファー [Navratilova]

テニス名誉の殿堂入りしているMartina Navratilova(マルチナ・ナヴラチロヴァ)の栄光の蔭に、ゴルフ名誉の殿堂入りしているSandra Heynie(サンドラ・ヘイニィ)の助けがあったという実話。

'The coach I'll never forget'
by Martina Navratilova ('AARP,' December 2017)

「Sandra Heynie(サンドラ・ヘイニィ)は、私の“人生の”コーチであり、プロのスポーツマンであり、私の競技生活の最初の三年間のパートナーでもあった。彼女は名誉の殿堂入りしているゴルファーで、人生においてはポジティヴであり続ける必要があることを理解していた。スポーツにおいては、それはお粗末なショットを忘れることであり、人生においては過ちを忘れることを意味する。

彼女はテニスとは無縁だったが、私が19歳の頃、テニス・コートで私が自分を苛(さいな)んでいることを知っていた。私は腹を立てた…もの凄く。それがお粗末なショットであれ、間違った判定であれ、腹を立てた私はゲーム運びやポイントを失うだけでなく、そのセット、時として試合そのものを失うことすらあった。彼女が『どうして負けたの?』と私に聞き、私が『線審が判定間違いを三回もやらかしたから』と答えると、『それは負けた理由にはならないわ。あなた、自滅したのよ』と云った。

私は自分をコントロールする術(すべ)を必要としていた。何故なら、テニスでは次のポイントは20秒後にやって来るのであり、それまでにミスを忘れ去る必要があるからだ。ぐずぐずしてはいられないのだ。その彼女の助言は、それまで誰からも与えられたことがないものだった。どうしてかと云うと、18歳でチェコから亡命して以来、私は独りぼっちだったからだ。Sandraがそう云ってくれた時、まるで電灯のスウィッチを捻ったように、私の考え方が変わった」

【おことわり】Navratilovaの画像はhttp://i.dailymail.co.uk/にリンクして表示させて頂いています。

(May 09, 2018)

Ben Hogan(ベン・ホーガン)のVision 54(ヴィジョン54)

'And Then Seve Told Freddie…'
by Don Wade {Contemporary Books, 1998, $18.95)

「ツァー・プロJimmy Demaret(ジミィ・デマレ、1910〜1983)が、あるトーナメントでBen Hogan(ベン・ホーガン、1912〜1997)と一緒の組で廻った時、彼はBen Hoganが10のホールでバーディを記録し、トータル64で廻るのを見守った。ラウンド終了後、クラブハウスで長時間愉快に過ごし、駐車場に向かいかけたJimmy Demaretは、練習場にいるBen Hoganを見掛けた。彼はBen Hoganに歩み寄った。
『一体全体、なにしてんだ?』彼が尋ねた。
『練習だ』とBen Hoganが答えた。
『そりゃ分ってるが、何のためだい?』とJimmy Demaret。
『人間が全部のホールでバーディを得られない理由はないわけだし、誰かにそれが出来るんなら俺がその一人になりたいと思ってね』これがBen Hoganの答えだった」

 

(May 09, 2018)

Ralph Guldahl(ラルフ・グルダール)のスロー・プレイ

 

'And Then Seve Told Freddie…'
by Don Wade {Contemporary Books, 1998, $18.95)

「the Masters(マスターズ)には過去の優勝者が毎度招待される慣例で、Same Snead(サム・スニード)などは1996年までに44回も参加したほどだ。主催者側は、優勝戦線に絡まなくなった過去の優勝者は、若い世代に席を譲ることを期待していた。1939年の優勝者Ralph Guldahl(ラルフ・グルダール、1911〜1987、米)は、オーガスタ・ナショナルの創設者の一人で支配人でもあるClliford Roberts(クリフォード・ロバーツ)の期待に反し、相変わらずトーナメントにやって来てプレイした。

Clliford Robertsは一計を案じた。スロー・プレイで悪名高いRalph Guldahlを最後の組でスタートさせ、芝刈り人足の大群に命じてRalph Guldahlのラウンド中ずっと彼の背後を追尾させたのだ。Ralph Guldahlは、明瞭にClliford Robertsのメッセージを受け止めたのだった」

(May 09, 2018)

プレイ速度に注意せよ

 

'Golf Magazine'誌が当時の一流プロたちのtipを集め、素晴らしいイラストとの見開きで編集した素晴らしい本より。Byron Nelson(バイロン・ネルスン、1912〜2006)はthe Masters(マスターズ)二勝、U.S.オープン一勝、PGA選手権に二勝、計64勝を挙げtたプロ。牧場を持つのが夢だった彼は、PGAツァーで11連勝という前人未到の記録達成によってお金を貯めると、さっさと引退して牧場主に転身した。

'Byron Nelson discusses tension'
from 'Golf Magazine's Pro Pointers and Stroke Savers'
edited by Charles Price (Harper & Brothers, 1960)

「ゴルファーはプレイ速度を学ぶべきだ。ゴルファーは過度に遅くプレイすべきではないが、急ぐべきでもない。十中八九、あるショットにどのクラブを選ぶべきか、パットがどちらにブレイクするかは、最初の印象が正しい。だが、ゴルファーが立ったまま考え続けていて別な想念が忍び寄ると、彼は混乱してしまい多くの場合ショットを台無しにする。

スロー・プレイはRalph Guldahl(ラルフ・グルダール)に始まり、Ben Hogan(ベン・ホーガン)そしてCary Middlecoff(ケアリ・ミドルコフ)へと続いているが、若いプレイヤーたちは彼らの真似をすべきではない。スロー・プレイは助けとなるよりも害の方が大きい。

だが、早く歩き過ぎるのもよくない。これはとても重要だ。亀のように遅くてもいけないが、早過ぎるのもいけない。あなたが通常の歩幅で歩けば、あなたの呼吸も正常である。あなたがプロなら、この点に非常に注意深くあるべきだ。でないと、無意識にギャラリーと同じ早さで過度に早く歩いてしまう過ちに気づくだろう。

カートの利用も、あなたが注意しないと悪い影響を受ける。私の観察ではボール近くまでカートを動かし、カートから跳び出して最少限の準備でボールを打ち、またカートに飛び乗って全速力で次のショットに向かうという人がいる。こういう大慌てのプレイはスコアを増やすだけである」

(May 09, 2018)

突然の暴力行使の戒め

私は比較的ゆったりしたバックスウィングをするのですが、時々トップでの方向転換以後狂ったように全力のダウンスウィングをすることがあります。ドライヴァーでは、それがいい結果をもたらすこともありますが、その成功率はかなり低い。

ドライヴァーと違って余分の飛距離増を望んだりしないアイアン・ショットにおいては、全力による爆発的ショットなど不必要です。統御不能のスウィングは、手首を捩ってプルを招いたり、時期尚早にアンコックしてダフったりしかねません。

Bobby Jones(ボビー・ジョーンズ)は「“ゆっくりしたバック・スウィング”("slow back")というのはよく聞かれる言葉だが、それだけでは不十分。バック・スウィングで衝動を抑えられる人は沢山いるが、そういう人々もトップに達するやいなや制御不能の興奮状態でボールに襲いかかる。ダウン・スウィングはのろのろと始めなくてはならない。それが、スウィングのバランスとタイミングを損なわずに徐々にスピードを増す秘訣である」

私の突然の暴力行使は、まさに彼の指摘の通り。しかし、ダウンスウィングもゆったりさせると、オープンなフェースでプッシュする危険があるので、シャープできっぱりしたダウンスウィングが望ましい。

2018年のthe Masters(マスターズ)優勝者Patrick Reed(パトリック・リード)のプレイは、その終始落ち着いたスウィングが印象的でした。ビシバシッというような暴力的瞬間は微塵もありませんでした。距離に応じたクラブを選んだら、そのクラブに仕事をさせる…という感じ。あれを見習わなくてはいけません。

 

(May 09, 2018)



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