May 06, 2018

Johnny Miller(ジョニィ・ミラー)のチッピング

 

Johnny Miller(ジョニィ・ミラー)はU.S.オープン(1973)と全英オープン(1976)に優勝、Mastersで三度(1971, 1975, 1981)二位タイ、PGAツァーにおいて計25勝を挙げ、現在はNBC-TVのゴルフ中継解説者。

'Pure Golf'
by Johnny Miller with Dale Shankland (Doubleday & Company, Inc., 1976)

「私はチッピングの際、異なるスピンをかけたいので、ウェッジを多用する。

【編註】この本の出版当時、ロブ・ウェッジはさほど一般的ではなかったようで、Johnny Millerは主にサンドウェッジを使用しています。

これを手首の動き無しで腕だけで同じことをしたら、スピードと音が劇的に減退するに気づくだろう。手首の動きを加えて、スピードとスナップを作り出してほしい。

ボールが飛ぶ高さと距離の調節は、インパクトで手がクラブに先行する量によって行なう。私のサンドウェッジによるチッピングの多くが、地面から僅か2フィート(約60センチ)で打たれているのに、グリーンに着地したボールが一度のバウンスで急速に停止するのは、かなりバックスピンがかかっているせいである。このバックスピンはボールの前に出た手によって、インパクトでボールを摘(つま)むことで生じている。

スピンをかけたくない場合は、手の先行の度合いを減らし、ほぼパッティングと同じように打つ。インパクトで手をボールの前に出さない。ボールはクラブフェースをスピン無しでゆるやかに離れる。

ボールを急速に停めたい場合、インパクトにかけてクラブフェースをオープンにする。ボールをカットする感じで打ち、ボールは急停止する。

私がいま述べている事柄は上級者がさらに上達する一助になれば…と思ってのことであり、初心者は考慮すらしない方が賢明だ。初心者はソリッドに打てるクラブで、スクウェアにチップすべきである。

 

上のポイントを説明するため、サンドウェッジと5番アイアンのインパクトの違いを比較してみよう。サンドウェッジの鋭いリーディングエッジは、クラブフェースがボールを打つ以前からボールの下に向かうが、5番アイアンはボールにスクウェアに向かう。だから、5番アイアンで多少ダフり気味だったりトップ気味であっても大怪我にはならない。だが、ロフトが多くなればなるほどソリッドに打つことが難しくなる。これが、初心者はチッピングでウェッジを避ける方がいいという理由である。初心者はロフトの少ないクラブでグリーンに着地させ、そこから転がすショットをすべきだ。

チッピングに全てのアイアンを使い分けるのは複雑である。5、7、9番で、どの局面も打開出来る筈だ。

チッピングのテクニックは以下の通り。
・出来るだけパッティングのようにストロークする。
・ボール位置は左足踵の前方。
・狭いオープン・スタンス。
・クラブを短く持つ。
・左腕とクラブがボールに向かって一直線になるように構える。
・ストロークの間中、上記の一直線を保つ。

アマチュアの多くは手首を少し折ったり大きく折ったりして一定していない。手首のコックは最小限度に留めるべきだ。スウィングのアクションは常に手首の動きの結果であり、もし完全に手首を殺したらテンポもスムーズさも失われてしまうと思う。

必ず狙い所を定めること。どのタイプのチッピングを行なうか決めたら、着地点を定め、そこへ落下して転げ出すボールを視覚化せよ」

(May 06, 2018)

安全確実バンプ&ラン

 

私の周りではロブよりバンプ&ランをする人ばかりです。30〜40ヤードでもバンプ&ラン、バンカー越えでも(顎が低ければ)バンプ&ラン。ウェッジの練習をしてないから、ボールを上げるのが恐いんでしょうけど、私からすれば砲台グリーンに駆け上がらせるバンプ&ランの方が恐くて出来ません。フリンジで急停止するボールをいやと云う程見てますし…。しかし、ロブ・ウェッジ一本で寄せをしている私でも、ボールが木の下へ行ってしまった時などはやむなく転がしを行います。

'Add the lob and the bump-and-run'
by editors of 'Golf Magazine' ('Golf Magazine,' April 1997)

「ボールとカップの間に何の障害もないとしたら安全第一で行くべきだ。ボールを高く上げてそれがピン傍で停止することを試みるよりも、フェアウェイからフリンジを越えグリーンへと駆け上がるコントロール可能なバンプ&ランを選ぶべきだ。バンプ&ランだとダフったりトップしたりするミスを最小限にし、着地後の奇天烈なバウンスに見舞われる可能性も減らすことが出来る。

バンプ&ランはチッピングを延長したようなもので、5番アイアンからピッチング・ウェッジまでのどれを使ってもよい。

・ターゲットに対しややオープンに構え、体重は左に多めにかけ、ボール位置は右足内側前方。

・ハンドファーストで構え、手と手首の動きがゼロかそれに近いバックスウィングをする。クラブは右腰より高く上げないこと。

・ダウンスウィングでは、右手が左手を越さないように。【=右手を返してはいけない】

この結果は低く、飛行よりもランの多いショットとなる。キャリーの少ない、もっとランの多いショットを望むなら、ロフトの少ないクラブを選ぶ」

 

次はインストラクターMike McGetrick(マイク・マゲトリック)版バンプ&ラン。

'The Scrambler's Dozen'
by Mike McGetrick with Tom Ferrell (HarperCollins, 2000, $25.00)

「これは主に地面を転がすショットなので、可能な限りロフトの少ないクラブを用いる。コントロールを良くするため、7〜8センチほどクラブを短く持つ。5〜8センチほどボールに近く立ち、シャフトを立てて構える。これが下降気味のインパクトをお膳立てする。

ボール位置はスタンス中央より1インチ(約2.5センチ)後方。このボール位置は地面より先にボールを打つためばかりでなく、ハンド・ファーストで多少ロフトを減らすショットを可能にする。

体重は左右均等、肩は地面と平行。

バンプ&ランでは手首の蝶番の動きを最小限にして、クラブ・手・腕を一本の棒のように動かす。上体をほとんど回転させずにバックスウィング。このショットにおけるバックスウィングはフォロースルーより長い。距離によって異なるが、バックスウィングの長さは腰の高さから肩の高さまでの範囲である。

両手のリードでスムーズな切り返しを行い、ボールに向かって打ち下ろす。ボールの軌道を低くするため、フォロースルーは腰の高さより低く留める。ただし、クラブがあなたの正面でターゲットを指すように身体を回転させること。

クラブが変わればキャリーとランの比率も変わることに注意」

最後に、もう一つ注意事項を。

'Golf Magazine's Complete Book of Golf Instruction'
by George Peper et al. (Harry N. Abrams, Inc., 1997, $45.00)

 

「上り坂でボールが死んでしまわないよう、チップ・ショットよりももっと腕のアクションを用いること。ボールをバウンドさせたい土手の一点を狙う。ビクビクしてはならない。上り坂を充分越えられるように、ハードに打つこと。かといって、グリーン・オーヴァーするほどハードであってはならないが」

(May 06, 2018)

真っ直ぐな左手でアプローチせよ

 

筆者Amy Alcott(エイミィ・オルコット)はLPGAツァーのメイジャーに五勝し、全33勝を挙げたプロ。特に1988年のメイジャーNabisco Dinah Shore(ナビスコ・ダイナ・ショア、現在のANA Inspirational)優勝の際、No.18の池に飛び込んだ最初の女性として有名。以後これが優勝者の恒例行事となった。

'A Woman's Golf Game'
by Shirli Kaskie (McGraw-Hill Companies, 1983)

「短いショットを成功させるには、揺るぎない左肘を伸ばし続けることだ。スウィングする時、左肘は折られてはならない。左肘が左に返されたり、右に留まったままだと正確さは失われる。ボールをきっぱりと打つように考える。左手甲がカップを向くようにフィニッシュすること」

(May 06, 2018)

ショート・ゲームの選択肢を豊富に持て

 

2000年の'Golf Digest'誌選出50ベスト・インストラクターのNo.1に輝いたDavid Leadbetter(デイヴィッド・レッドベター)のショート・ゲームtip。

'Hit it farther, straighter, closer'
by David Leadbetter with Scott Smith ('Golf Digest,' August 2000)

「全てのショート・ゲーム名人はグリーン周りでの創造力が豊かである。あなたの選択肢を視覚化してもっとクリエイティヴになるためと、ショットの選び方の判断力を磨くため、カップに向かって下手投げでボールを投げる練習をしなさい。異なる強さと軌道(高くソフトに、あるいは低く転がる等)を実験する。あなたが必要な軌道はどれか、カップに近づけるためにはどこに着地させるべきか。それをガイドラインとし、同じ結果を得るであろうクラブとショットの型を選択する」

(May 06, 2018)

ゴルフは第二打である

 

こう唱えるのは、私がショート・ノッカーだからではありません。最近の私はロング・ノッカーの一人になっていますので。有名な金言に"Drive for show, putt for daugh."(ドライヴは見世物、パットは飯の種)というのがありますが、確かにパットは総仕上げであり、パットが入らない日、スコアは絶対によくなりません。私が最近ハーフを1オーヴァーで廻れた日、パット数は13でした。これは明快に先の金言の正しさを証明しています。このハーフの私のパーオンはたった三ホールでしたから、ひたすら寄せワンで凌いだラウンドと云ってもいいのです。

これは実は情けないラウンドと云い切るべきだと思います。全九ホールでバーディ・チャンスがたった三回しかなかったのですから(一つだけバーディは得ましたが)。われわれのレヴェルではVision 59(全てのホールでバーディを得る)は絵に描いた餅だとしても、少なくともバーディ・チャンスだけはもっと得たい。バーディはどこかのホールのボギーを帳消しにしてくれたり、今後起り得るボギーのための貯金となったりもします。また、下降気味だった意気を急上昇させてくれる役割もします。全てのホールでバーディ・チャンスを得るのが、その第一歩です。バーディが得られるかどうかは、その後の話。

私のドライヴァーのフェアウェイ・キープ率はかなり高く、まずまず安定しています。また、アイアンは「驚異のFLW(フラット・レフト・リスト)」(tips_155.html)に書いたように、FLWのスウィングを心掛けるようになって正確さが増しました。最近、パー4での9番アイアンによる二打目をチップインさせてイーグルを得たのが、その証明です(以前、こんなことは考えられなかった)。

1967年のマスターズ・チャンピオンGay Brewer(ゲイ・ブリューアー、1932〜2007)は次のように述べています。「プロたちが集まると、誰かさんのパッティング・ストロークだとか、誰がどんなパターを試しているとか、そんなことについてはお喋りするものの、誰が常に280ヤードのドライヴを放っているかなんてことはついぞ話題にならない。230ヤードだろうと280ヤードだろうと大して変わりはないのだ。もしショート・ゲームの伎倆が人並み以上なら、ドライヴをフェアウェイのド真ん中にドカーン!と打とうが打てまいが、どうでもいいことなのだ」

仲間内ではショート・ゲームに関しては定評のある私なので、正確な二打目によってバーディ・チャンスを増やす…これが現在の私の目標です。

 

(May 06, 2018)



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