May 02, 2018

これがアンコックだ!

 

インストラクターMike Lopuszynski(マイク・ロパスジンスキ)による低いフィニッシュの勧め。

[Annika]

'Power snap'
by Mike Lopuszynski with Kathryn Maloney ('Golf Magazine,' October 1999)

「あなたは高いフィニッシュをしろと教わったかも知れないが、遠くへ飛ばしたいなら低いフィニッシュを考えるべきだ。プロ・ツァーのビッグ・ヒッターを見ていれば、彼らのフィニッシュで両手が低く左肩の上に落ち着くのに気づく筈だ。その位置はインパクトで手首がフルにアンコックし、リリースされている結果である。それは彼らのスウィングにパワフルなスナップ(パチンと弾き飛ばすこと)と低いフィニッシュを生む。

このフィーリングを会得するには、ドライヴァーを引っくり返して右手でヘッドのすぐ上を持つ。しゃがむか地面に膝をついて、右手首だけを使い、コックによってハンドルを上げ、地面をスナップする。バンという音がし、この小さな動作がもたらす凄いスピードを感じる筈だ。

これを手首の動き無しで腕だけで同じことをしたら、スピードと音が劇的に減退するに気づくだろう。手首の動きを加えて、スピードとスナップを作り出してほしい。

同様に、ゴルフ・スウィングでも手首のアンコックがクラブヘッド・スピードと飛距離を増し、ロングヒッターたちに見られる低くリラックスしたフィニッシュを生む。手首を、スウィングの最後に肩にクラブを急速に届けるコックとアンコックするソフトな蝶番だと考えるべきだ。ボールをさらに遠くに飛ばすことが出来る」


(May 02, 2018)

両手の高さとコックの関係

 

「体型別スウィング」(tips_54.html)の共著者の一人で、生体力学の博士号を持つPGAインストラクターDr. Jim Suttie(ジム・サッティ博士)による、アドレス時の両手の高さによってコックのタイミングが変わるという卓見。

'Handy advice'
by Jim Suttie with Lorin Anderson ('Golf Magazine,' September 1997)

「アドレスで両手を高くすると、テイクアウェイの段階で手首のコックを遅らせて(左腕とクラブシャフトが一体となってボールから遠ざかるような)ワンピース・テイクアウェイを完全にすることを助ける。両手の低いアドレスは、バックスウィング早期のフル・コックを促進し、ゴルファーにさらなるパワーを与える。

・両手が高めのアドレス

・アドレス

これはワンピース・テイクアウェイを持続させ、ダウンスウィング開始まで最大のコックを遅らせる。このレイト・コックをコントロールするために腕と手のかなりの強さを必要とする。

・両手が低目のアドレス

両手を低目にアドレスすると、両手首は既に半ばコックされた形になっており、バックスウィングの初期にフル・コック状態となり、パワーを増す助けとなってくれる。これは上半身が弱い(胸幅・厚みが少ない)ゴルファーに向いている」

 

(May 02, 2018)

シニアは尻を突き出せ

'Butt out!'
by editors of 'Golf Magazine' ('Golf Magazine,' December 2000)

「あなたは次のような良いポスチャーの鍵を承知している。すなわち、股関節からの前傾、僅かな膝の柔軟性、真っ直ぐな背骨…など。だが、シニアの一般的な過ちの一つは尻を突き出すのを控え目にし、ボールに向かってクラブを下ろすために背中を丸めることだ。これは顎を胸に埋め、理想的な回転を不可能にしてしまう。

多分、『股関節から前傾せよ』というのは、役に立つ文句ではないのだろう。だったら、次の文句を試してほしい。『尻を突き出せ!』なら、少しましだと思う。あなたがアドレスで尻を突き出すことを思い出して実行出来るなら、あなたは股関節から前傾することになり、背骨は自然に真っ直ぐになり、腕は肩から垂れ下がる。この尻の角度をスウィングの間じゅう維持出来るなら、そして最初から最後まで尻を突き出したままでいられるなら、フル回転をするのがいとも簡単であることに気づく筈だ」

【参考】「スニードの 飛ばしたきゃケツを突き出せ」(tips_159.html)

(May 02, 2018)

Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)のフットワーク

 

'My lifetime principles'
by Jack Nicklaus ('Golf Digest,' March 2010)

「私が初めてゴルフを覚えようとした時、私の師匠Jack Grout(ジャック・グラウト)は、『家に帰って、クラブ無しで、くるぶしを廻しながら腕を行ったり来たりさせろ』と云った。これは素晴らしい指導だった。くるぶしが廻らなければ腕はスウィング出来ない。くるぶしから始めることは、大地に根ざしてゴルフすることだ。どんなスポーツ(野球、テニス、フットボール)でも、プレイする際は両足が支配する。

くるぶしを廻すことは二つのことを教えてくれる。 1) 地面の上で身体を安定させ続けながら、ソフトに前方へ動くこと。 2) クラブをリリースさせること。何故ならインパクトまでのスウィングで、右足は地面に留まったままだからだ」

'Use your legs'
by Jack Nicklaus with Roger Schiffman ('Golf Digest,' December 2013)

「私は『手を用いるプレイヤー』と云うより『脚を用いるプレイヤー』である。と云っても、両手がスウィングの中で重要な役目を果たしていないということではない(両手は間違いなく重要な役を務めている)。云いたいのは、私の両手と手首は身体と脚のアクションをリードするのではなく、それらに追従するということだ。

基本的に、私の両手と手首はパワーを蓄えるための要(かなめ)として働き、身体と脚で作られたパワーを伝導する。だから、手と手首は意識的努力ではなく、反射的にプレイに参加するのだ。

私の両脚は昔のように働かないが、私はそれらを強く保とうと努力している。歩ける際には常に歩いて脚をシェイプアップし続けるべきだ。私は自分がデザインしたコースを歩き回ったり、孫たちについて歩いたりする。まだテニスもする(これは下半身によい)。

私の両手はどんな時でも追随するものである。練習場で、私は手と脚が土台から上へと正しい連鎖をするように務める。私はいまだに下半身がバックスウィングとダウンスウィングをリードする感覚を抱いている。足と膝でダウンスウィングを開始し、それに手・腕が反応するように専念する。時々、私は足がいつもよりもっと働くように心掛けるが、そんな日はいつもよりいいプレイが出来る」

 

(May 02, 2018)



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