March 28, 2018

フックとスライスの練習

 

これはLPGAファンのために、出版当時のスター・プレイヤーたち(今や過去の人物が多い)が、得意の分野のテクニックを披露し、それにLPGAのインストラクターたちが解説を加えた本。この記事の筆者Kay McMahon(ケイ・マクマホン)はLPGAの教師部門の代表を数年勤めた人。彼女のインストラクションは「こうすればこうなる」式ではなく、生徒自身に様々なショットを実行させ、その結果を確認させて身につけるシステムです。読んで知るのではなく、実行して知るわけです。

'LPGA Guide to Every Shot'
edited and published by Ladies Professional Golf Association (2000, $19.95)

「ゴルフに上達するにつれ、基本のスウィングだけでなく、ボールを操る術(すべ)を身につけることに喜びを見出す筈だ。障害物(木、ハザード、バンカーなど)を除けたり、戦略的な地点にボールを運ぶために、意図的にフックをかけたりスライスさせることによって、打数を節約することが出来る。ドローはフックより大人しい右から左へのカーヴであり、フェードはスライスより大人しい左から右へのカーヴである。こうしたカーヴを意図的にかけられると、フェアウェイ、グリーンやピンを狙えるようになり、リカヴァリ・ショットにも成功するようになる。

・グリップによる違い

通常のグリップでボール(A)を打ち、それがどこへ着地するか確認する。次に緩めた手を廻し、左手のナックルが一つだけ見えるようにしてグリップし、またボールを打つ(B)。先ほどのボール(A)との関連で、ボールBがどう飛行し、どこへ着地するか確認する。

次に再度手を緩めて廻し、左手のナックルが一個半見えるようにしてグリップし、ドリルを続ける。ナックルが二つ、三つ、四つ見えるようにして、特定のターゲットに対し、それぞれのグリップでどう意図的にボールをカーヴさせられるかを査定する。

・グリップ圧による違い

異なるグリップ圧のテストをする。先ず、通常のグリップ圧でボールを打つ。ボールの飛行を観察し、どこへ着地するか確認する。次に、クラブを軽く握ってボールを打ち、その飛行と着地点を調べる。最後に、通常よりきつくクラブを握ってボールを打つ。ボールの飛行を観察し、その方向を確認する。軽いグリップ圧は手と手首のアクションを促し、インパクトでクラブフェースをクローズにするため、ドロー(フック)のカーヴを生む。軽いグリップは手のアクションを減らし、インパクトでクラブフェースをオープンにするため、フェード(スライス)を生む。

 

・スライス・アライメント

ターゲットを選ぶ。5番アイアンを用い、クラブフェースでターゲットを狙う。次に、ボールが最初に向かう方向であるターゲットの20°左に身体を揃える。五個のボールを打つ。観察し、結果を身体に滲み込ます。次に、身体をターゲットの40°左に揃え、クラブフェースはターゲットを狙ったまま、五個のボールを打つ。カーヴの結果を観察する。最後に身体をターゲットの50°左に揃え、クラブフェースはターゲットを狙ったまま、さらに五個のボールを打ち、結果を観察する。どの場合が穏やかなスライスで、どれが極端なスライスだろうか?意図したターゲットにボールを戻せるかどうか、試す。

・フック・アライメント

ターゲットを選ぶ。5番アイアンを用い、クラブフェースでターゲットを狙う。次に、ボールが最初に向かう方向であるターゲットの20°右に身体を揃える。五個のボールを打つ。観察し、結果を身体に滲み込ます。次に、身体をターゲットの40°右に揃え、クラブフェースはターゲットを狙ったまま、五個のボールを打つ。カーヴの結果を観察する。最後に身体をターゲットの50°右に揃え、クラブフェースはターゲットを狙ったまま、さらに五個のボールを打ち、結果を観察する。どの場合が穏やかなドローで、どれが極端なフックだろうか?意図したターゲットにボールを戻せるかどうか、試す。

・肩の軌道を変える

5番アイアンを用い、ターゲットにスクウェアに立ち、ボールを右や左にスピンさせるべく様々な手と手首の操作を用いながら、インパクト・ゾーンで肩の軌道を変えるテストをする。先ず、意図したターゲットの右を肩が指すようにし、手首を用い、クラブフェースをクローズにすることによって、ターゲットの右にスタートしたボールが左にフックするショットを試みる。これを五回繰り返す。次に、インパクトで肩がターゲットの左を指すようにし、クラブフェースがオープンになるように手首を操作し、ターゲットの左にスタートしたボールが右の戻るフェード(あるいはスライス)生むショットをする。ゲームをし、遂行する前にショットを予言する。

・障害物ドリル

ボールを迂回させる木を見つける。木に近寄ったり遠ざかったりする。異なるクラブ(5番アイアン、7番アイアン、3番ウッドなど)を用い、どのクラブでの成功率が高いか確認する。一般的に、ロフトの少ないクラブほどボールをカーヴさせ易い。何故なら、ロフトが少ないとバックスピンが減少し、サイドスピンが増すからである。ショットを視覚化せよ。方針を適用し、ボールをカーヴさせられるのだと信じること。

・視覚化してスウィング

練習場で、コースでプレイしていると想像し、次のようなショットが必要とされている状況を視覚化する。1) フェード、2) スライス、3) ドロー、4) フック。例えば、左ドッグレッグのホールで、ドローを打てばおまけの距離が得られるという状況。ドライヴァーを用い、あなたが最も成功したメソッドを視覚化し、ショットする。次に、ピンが全部に切ってある固いグリーンにソフトに着地する7番アイアンのフェードを試みる…という具合。

 

覚えておくべきことは、クラブフェースはボールの終点を狙い、身体はボールが最初に打ち出される方向に揃えるということだ。自分の能力を信じ、身体のライン(両足、両膝、腰、肩のライン)に沿ってスウィングする。クリエイティヴであれ。想像力を用いよ。意図的にボールをカーヴさせることがスコアを減らし、ゲームを面白くすると自覚せよ。ショットを予言することを楽しむように」

(March 28, 2018)

スライスの解剖学

 

U.S.オープン優勝者であり、ツァーで28勝を挙げたプロJohnny Farrell(ジョニィ・ファレル、1901〜1988)による講義。

'The Best Advice Ever for Golfers'
edited by Robert McCord (Andrews McMeal, 2001, $12.95)

「スライスする原因は数々あるが、そうなる道筋はたった一つ、クラブヘッドをボールに対し(アウトサイドから)斜めに横切らせることによって右スピンを与えることだ。

スライスへの道筋に関して云えば、ナンバーワンの敵はあまりにも早く身体の右サイドを働かせてしまうことである。そして、ダウンスウィングでアウトサイドからのスウィング軌道になることがもう一つの致命的な要因で、大体においてバックスウィングのトップでシャフトがコントロールを失うことに由来する。スライスはまた、左腕がしっかりしていないことによっても生じる。左腕が強固でないから右肘がしゃしゃり出るのだ。

ウッドやロングアイアンを打つ際にオープンスタンスをとることもスライスを生む。

最後に、スライスの原因を追及して行くとグリップに辿り着くことがある。左手が下向きにシャフトに巻き付いており、間違っても掌が上を向くように滑っていないことを確認せよ。左腕、左手、左手首の重要なパワーを無駄にしてはならない」

 

(March 28, 2018)

スライス病を治す処方箋

 

この本はインストラクターの組織であるPGAの中の、GolfTec(ゴルフテック)というグループが'Golf Magazine'誌と提携して出版したもの。

'Golf Magazine's The Par Plan'
powered by GolfTec edited by David Denunzio (Time Home Entertainment Inc., 2013, $29.95)

「ローンチ・モニターその他のテクノロジーによって、ここ数年インストラクション界はいくつかの重要な発見をした。

その中の最も重要なものは、インパクトでのクラブフェースの角度がショットがスタートする方向を決定する要素の85%を占めるという事実。一方、クラブヘッドの軌道は、主としてボールにカーヴを与える。これは40年前に信じられて来たことと正反対だ。

しかしながらこの事実は、ストレートなボールを打とうとするあなたの探究における、スウィング軌道の役割をいささかも減じるものではない。リサーチの結果、スウィング軌道はボールがカーヴする主たる要因であることを示している。あなたのショットがどれだけ右や左に曲がるかは、クラブフェースの角度とスウィング軌道双方が決定する。フェースの角度と軌道の角度の差が大きければ大きいほど、ボールにコースを外れるスピンが加わる。打たれたショットの初期にターゲットの右か左にスタートするのは一つの問題だが、それが右や左に向かい続けるのはまた別の問題なのだ。

大抵のインストラクターは、生徒のフェース角度を修正するより、スウィング軌道を直すのに苦労する。スライスを直すためにインサイド・アウトで右に振り抜かなければいけないと指導するのは、ゴルファーの見当違いの論理、論拠、テクニックを大変更しなければならないからだ。彼らが右へ行くボールを正そうとして左へ打とうとするのは理に叶っているように見えるが、それは全く逆なのだ。もっと右へ打てばスライス・スピンを無効に出来るのだが、左に打てばスライス・スピンを増大してしまう。

誰かがあなたの次のスウィングを、(アウトサイド・インではなく)もっとインサイド・アウトに動かしたら1億円上げようと申し出たら、あなたはその方法を何とかして発見する筈だ。ボールがどっちへ向かうかに関係ないとなれば、あなたには確実にインサイド・アウトに振る能力が存在するし、スウィング軌道を変えるにはそのメンタルな自信が不可欠なのだ。目下のゴールはベストのドライヴを放つことではなく、右方向に振り抜くことである。

 

[右下]

ドライヴァーを手にアドレスした時、あなたは野球のバッター・ボックスに立っていると想像してほしい。あなたがスライサーなら、あなたは三塁方向にスウィングしている筈だ。理想的には投手の頭の上を経て二塁に打つべきなのだが、あなたのアウトサイド・インの悪い癖をぶち破るのは大変なので、誇張したスウィング軌道で一塁に向かって振り抜くべきだ。これは妥協案だが、右に振ることによって、あなたはインサイド・アウトの軌道を身につけることが出来る。

もう一つ助けとなる方法がある。ボールをどこへ打つかとかどう打つかなどに集中するのでなく、アドレスしたらボールを四等分した右下の部分(写真の緑色の部分)に集中する。ドライヴァーのスウィート・スポットでその部分の中央(赤点)をぶっ叩く


(March 28, 2018)

Sam Snead(サム・スニード)の スライスの原因

 

Sam Sneadが解説するスライスの原因と対策。

'The Best Advice Ever for Golfers'
edited by Robert McCord (Andrews McMeal, 2001, $12.95)

Sam Snead(サム・スニード)が解説するスライスの原因と対策。

「ダウンスウィング開始にあたって、あまりにも多くのゴルファーが左腕を折ってしまう。この時点で、ゴルファーは右手、右腕、右サイドにショットの主導権を委譲してしまう。右腕が主導権を得ると、クラブは正しい軌道ではなくアウトサイドに動き、ボールと接触する時に飛行線を横切るように引っ張る。これが多くの週一ゴルファーがスライスに呪われる理由である。

スライスを生じる別の要素は、バックスウィングのトップで左手の指を僅かに開いてしまうことだ。ダウンスウィング開始とともに、その指は無意識にきつく締められる。それは、ダウンスウィングを始めた時にクラブヘッドがループ(輪)を描く原因となり、ヘッドを飛行線を横切るように投げ出してしまってスライスのもとを作る。だから、バックスウィングのトップで左の指を締めておけば(小指の締まり具合を感じることが鍵)、あなたの頭痛の種を減らすことが出来る」

(March 28, 2018)

スライス矯正法

 

The Masters(マスターズ)を含め全19勝しているヨーロピアン・ツァーのCharl Schwartzel(チャール・シュワーツェル、南ア)による抗スライス特効薬。

'Golf Tips from the Pros'
edited by Tim Baker (David and Charles Limited, 2006, $14.99)

「アマチュアに最も一般的と云えるお粗末なショットはスライスだ。これはひとえに両手を廻しリリースすることの訓練を欠いている結果である。私はこのドリルをドローを打つために小さい時に教わり、今も練習場でのウォーミングアップで両手のフィーリングを得るために用いている。

1) 先ず、通常のショットを打つ時のセットアップをする。

2) 左足を一歩前に出す。これはターゲットとの関係でクローズな身体の位置となる。

3) 普通にバックスウィングする。ダウンスウィングで、あなたの上半身は右方向に打ち抜くことを強制されるように感じる筈だ。

4) その位置からあなたがしなければならないのは、手首を返しクラブをリリースすることだ。

あなたはファンタスティックで掃くようなドローが打てる筈で、最初はその結果にびっくりするかも知れない」

(March 28, 2018)

鉛筆咥(くわ)えてスライス防止

 

インストラクターPatti MacGowan(パティ・マゴワン)の原文では「ペン」なのですが、ゴルフ場ならいくらでも手に入る鉛筆に変更しました。

'Write off your slice'
by Patti MacGowan with Dave Allen ('Golf Magazine,' July 2003)

「大方のスライサーは、ターゲットに向かって肩を廻すことでダウンスウィングを始め、それはトップからクラブを振り下ろすこと【=手打ち】に繋がる。アウトサイド・インのスウィング軌道と、オープンなクラブフェースはスライスを生む結果となる。このアウトサイド・インのスウィングを直す鍵は、肩を可能な限り長く捩ったままに留めることだ。

そのフィーリングを得るには、鉛筆を口から突き出すように咥(くわ)える。そして5番アイアンを打つ。鉛筆が頭の位置を示すインディケーターとなり、その結果肩がどこを向いているかも教えてくれる。

スウィングする際、ダウンスウィング後半に突入するまで鉛筆がボール後方を指すようにする。肩がターゲットの右をクローズ目に向く角度であるように感じること。肩が捩じれたまま留まれば、クラブはインサイドに落下し、あなたのスライスは消滅する」

 

(March 28, 2018)



[Anim

 Copyright © 1998−2018   Eiji Takano    高野英二
[Mail]
 Address: Eiji Takano, 421 Willow Ridge Drive #26, Meridian, MS 39301, U.S.A.