June 20, 2018
●1ダースの見事なショットをする
コースに向かう車中で、「今日、何回いいパットが出来るだろう?」と考えました。ある新しいテクニックを思いついたので、期待が大きかったのです。しかし、新しい技法というのは慣れるまでに時間がかかり、そう高望み出来るものではありません。「三回もいいパットが出来れば御の字だろうか?」急に謙虚になりました。
私は自信満々だとゴルフの神様にお尻ペンペンされるらしく、おっかなびっくり細心の注意でプレイする時の方がいい結果になることが多いのです。ですから、謙虚な姿勢の方が望ましい。「待てよ?パットが三回だったら、見事なドライヴ、見事なアプローチ(ウッド、ハイブリッド、アイアンなどによるパー・オン)、見事なチップ・ショットも三回ずつ達成しようじゃないの!」四種目三回ずつですから、計1ダースの見事なショットが目標となりました。 Ben Hogan(ベン・ホーガン)がワン・ラウンドで満足出来たショットは精々4〜5回あるか無いかだったそうですから、素人が12回もいいショット出来るだろうか?とは思いました。しかし、何の目標もなくだらだらとプレイするよりは、目標があった方が身が引き締まります。やってみました。 これ、結構いいアイデアです。スコアカードの余白にD(ドライヴ)、A(アプローチ)、C(チップ)、P(パット)などの頭文字を書き、我ながら見事なプレイが出来たら「正」の字で記録してみたのですが、中々その数が増えないと真剣味が増します。残りホール数が少なくなるにつれ、焦りも出ます。結局、この日の私の成績は次のようでした。 D(ドライヴ):4 これだけ見れば、目標は達成出来たし、いいラウンドだったようですが、実際にはそうではありません。私の今回の平均的達成率は、万遍なく悪いゴルフとも云えるのです。四つのバーディ・チャンスしかなく、それも一つしか活かせなかったし、3パットさえあったからです。私としては、目標を2ダースに増やすべきだと思いました。四種目六回ずつ見事なショットをする…と。 |
私のは各種目万遍なく悪いのですが、もし上の数字に凸凹があるとすれば、凹んだ種目の技倆が他と較べて不足しているわけで、今後の努力目標として猛練習すべきである…と考えられます。一度試してみることをお勧めします。
(June 20, 2018)
●簡単に上手くなれると思うな
この記事の筆者Paul Parker(ポール・パーカー)はカンザス州のあるゴルフ場のヘッド・プロ。
'The Best Advice Ever for Golfers'
edited by Robert McCord (Andrews McMeal, 2001, $12.95)
「先ず、どれだけ練習しなければならないか確認すべきである。プレイする前にも練習すべきだし、ラウンドの日と次のラウンドの間にも練習しなければ、上達はあり得ない。私は生徒に六日間のレッスンはしないが、レッスンとレッスンの間の生徒の練習を見守る。
ゴルフは簡単なスポーツではない。多分、私が体験したスポーツの中で最も厄介なものだと思う。私は初心者(特に成人)に助言する、『このゲームに取り組み始めるなら、非現実的な期待を抱いてはいけない』…と。楽しめばよい。自然を満喫せよ。100を切れなくたって、充分楽しめるのだ」
(June 20, 2018)
●とにかく練習すべし
この記事の筆者Gary McCord(ゲアリ・マコード)は元PGAツァー・プロで、現在はCBS-TVのゴルフ中継のアナウンサーの一人。ゴルフ・スクールの共同経営者でもあります。 'Golf for Dummies' 「練習は楽しくなり得ることを忘れてはいけない。あなたはあなたの目標と腕前のレヴェルに応じてスケジュールを塩梅出来る。週一ゴルファーであっても上達を望むなら、次なる成功への指針に従うべきである。 1. どこであろうとスウィングを練習する。【編註:と云っても、駅のホームで傘を振るのは危ないです(^^;;】 2. 鏡や窓に映しながら、想像上のショットをする。 3. TVを見ながらクラブでグリップする。 4. 自分の家やオフィスに練習出来る場所を作る。 5. 時と所が許せば、昼食時に一篭のボールを打つ」 |
(June 20, 2018)
●結果を考えるな
ここで云う「結果」とは、どの辺にボールを着地させ、ピンのどちら側からどれくらい転がすかというものではありません。そういう部類は「作戦」であり、十二分に考え抜くべきことです。ボールがカップインするような場面、ピンに絡むボール、ピンの真横で停止するようなボールをイメージし、プレイヤーが「どんなもんだい!」、「おれって巧いだろ!」と得意満面で鼻を蠢かすような気分を味わおうと心の準備を始めるのが、この稿の「結果を考える」に該当します。云ってみれば「穫らぬ狸の皮算用」ですね。
そんな風に「結果を考える」のは、いいショットをしようという真摯な思いから遊離した、ええ格好したがる「邪心」とも云うべきものです。特にカップインをさせようなどと高望みすると必ずショートします。多分、カップの場所できっちり停めようという、ショットを抑制するブレーキが働くからでしょう。ショートしない場合はヘッドアップによってトップするか(=ホームラン)、強ばった手・腕でシャンクさせちゃうなどという惨事に繋がったりします。皮算用した結果とは大違いの結果です。
考えるのは《正しいインパクトを迎える》ことだけに絞るべきでしょう。云わば「手続き」です。「正しいインパクトを迎えれば、結果はいいに決まっている」ので、先ずわれわれの第一関門は「正しいインパクトを迎える」ことです。それを怠って(それ抜きで)、いい結果を望んでも詮無いことです。「穫らぬ狸の皮算用」はやめたいものです。
(June 20, 2018)
●3(スリー)クラブ・トーナメント
自分の好みのクラブを三本だけ選び、その三本だけで18ホール廻るというゲーム。われわれシニア・グループの新しく会長になった男が、このトーナメントを開催するというアイデアを企画しました。
実は十数年前、当時私が属していた海軍航空訓練基地付属ゴルフ場(一般人も入れるのです)で3クラブ・トーナメントが企画され、私は真剣に練習しました。その副産物が「中間クラブ対策」(tips_87.html)で、それが後に「ピッチングとチッピングの距離調節・完全版」(tips_169.html)へと繋がりました。
優勝は高望みとしても三位以内には何とか…と勇んでゴルフ場に赴いた当日、ゴルフ場所属のレッスン・プロと私以外は誰も現われず、このトーナメントはお流れになりました。みな、馬鹿馬鹿しいゲームだと思ったか、恥をかくだけだと思ったかどちらかでしょう。レッスン・プロと二人だけのトーナメントだったら、私は間違いなく二位に入れたのに…(^^;;。
なお、新会長から「ホールの最多スコアはダブルボギーとする」という通達がありました。こうしないと、グリーンの周りやバンカーで行ったり来たりするプレイヤーがいると日が暮れてしまうからです。
私が選んだのは18°ハイブリッド、60°ウェッジ、そしてパター。以前に練習した時、ドライヴァーやハイブリッドでもパット出来るとはいうものの、すごくぎごちなく、スコアを増やす元凶となることが判ったのです。60°ウェッジは私のエクスキャリバー(名剣)ですから外せません。18°ハイブリッドでティーショットし、パー4やパー5なら同じく18°ハイブリッドによる転がしで60°ウェッジの圏内(50ヤード以内)まで寄せ、寄せワンで勝負…という戦法です。最近はバンカーから寄せるのにも60°ウェッジを使っていますし…。
2ラウンド練習しました。最初は11オーヴァー、二回目はパー5でバーディを得たにも関わらず17オーヴァーでした。芳しくありません。二回目は四つもダボがあったのが敗因です。ダボはせいぜいハーフに一つに留めないと。
今回も、熱心に練習したのは私ともう一人(前会長)ぐらいのもので、またお流れになるのではないかと危惧されました。しかし、それは杞憂で、無事トーナメントは開催されました。優勝を確信していた私は、その自信過剰が災いしてミスを多発し、二位に終わりました。
プレイヤーA 3番ウッド、8番アイアン、パター
プレイヤーB ドライヴァー、7番アイアン、パター
プレイヤーC ドライヴァー、3番ウッド、52°ウェッジ
プレイヤーD 5番ウッド、56°ウェッジ、パター
プレイヤーE 21°ハイブリッド、52°ウェッジ、パター
プレイヤーF 3ハイブリッド、50°ウェッジ、パター
プレイヤーG 3番アイアン、9番アイアン、パター
プレイヤーH 3番ウッド、ピッチング・ウェッジ、パター
プレイヤーI 2番アイアン、9番アイアン、パター
私 18°ハイブリッド、60°ウェッジ、パター
上の画像はよその3クラブ・トーナメントのチラシです。
【おことわり】画像はhttps://www.bocawestcc.org/にリンクして表示させて頂いています。
(June 17, 2018)
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