June 06, 2018
●三階建ての家の高さを越えてオンさせる
誇大広告ではありません。本文でちゃんと「三階建ての高さの木」となっています。それを越えて、グリーンにオンさせるという大スペクタクル。
'Tree? What tree? 3 Ways to scale any obstacles' 「あなたはドッグレッグの曲がり角を打つのに成功したと思ったのだが、何とボールとグリーンとの間には三階建ての建物ぐらいの木があるではないか。もちろん、フェアウェイにピッチして戻すことは出来る。でも、それって楽しくないよね? ボールの少なくとも半分は芝の上に出ているライで、あなたと木の間に充分な距離があれば、あなたはボールをグリーンに乗せ、バーディ・パットにトライすることが可能だ。 ① ロフトを活かすアドレス 決行すると決めたら、その距離に通常ふさわしいクラブより短いものを選ぶ(ロフトを増すため)。そしてハイ・フェードを打つような構えをする。肩幅を少し越える程度のワイドなスタンス。ボール位置は通常より2〜3センチほどスタンス前方。クラブフェースはターゲットを向くが、両足と肩を若干ターゲットの左に揃える。 ② 真っ直ぐ上げるバックスウィング スタンス・ラインに沿ってバックスウィングをする(かなり急角度)。観覧車のように、トップへと真っ直ぐ上げる感覚を得ること。これはシャープにヒットダウンし、ボールを急速に上昇させるのを助ける。バックスウィングの腰の高さで、クラブヘッドが手よりアウトサイドに出ていることを確認する。このアウトサイドへのテイクアウェイはクラブフェースをオープンにし、クラブにさらなるロフトを加える。 ③ インパクト後腕を畳む |
インパクトでは、両手を伸ばしたフル・リリースではなく、両手を畳んでクラブが急速に天を指すフォロースルーを考える。これはヒッティング・ゾーンでクラブフェースをオープンにし続ける。スウィングの留意事項としては、クラブヘッドはインパクトでほんの一瞬地面と接触するだけと考える。これは、さらなる縦のリリースを生み、シャフトをフォロースルーの位置へと急上昇させる」
私のコースのNo.17でティー・ショットをプッシュすると、ボールは枝を広げた大木(これも三階建ての高さ)の後ろになってしまいます。残り120ヤードは、普通なら私の場合8番アイアンですが、フェースを開き右体重にして木越えを試みると、大幅に飛距離が減ってしまうので6番アイアンにしなければ届きません。その6番アイアンで、これまでに二度2オンさせています。上の記事では「短いクラブを選ぶ」となっていますが、私の場合は全く逆です。
本日のNo.2(パー4)、私はティー・ショットをプルして左隣りのホールのフェアウェイに。目の前に、二階建て半ぐらいの高さの木が数本立っています。残りヤーデージは110ヤードでしたが(平地なら9番の距離)、No.17の例に倣って2クラブ増し、7番アイアンの右足体重でスウィング。ボールは、ぴったりピンの下につきました。
【参考】
・「われ泣き濡れて木々と戯(たわむ)る」(tips-183.html)
・「高い木を越すショット」( 〃 )
(June 06, 2018)
●バックスウィング出来ない窮地からの脱出
'Scrambling Golf'(窮地脱出のゴルフ)という本から、クラブを持ち上げるのが難しい場合のショット。
'Scrambling Golf' 「あなたのバックスウィングを細い小枝が邪魔しているという状況。それは大きな邪魔物ではないのだが、あなたを不安にさせ、そのショットに100%集中出来ない。では、どうすべきか?バックスウィングを素っ飛ばして、トップからスウィングをスタートすればよい。 普通にアドレスし、トップを形成し、フルにコックする。この体勢を作るスムーズな方法は、もちろんそこまでバックスウィングをすることだ。トップに到達したら、一時停止する。目でボールを見据え、両手を振り下ろせば、小枝をひゅっと通り過ぎてボールを打てる。 このように、邪魔物が存在する地点からダウンスウィングをする方法は、様々に利用出来る。 一般的注意。このショットを行う前に何度か舞台稽古をしておくとよい。なぜなら、これは型破りの作戦行動であり、真剣なラウンドで公開する前に、慣れておくべきだからだ」 |
(June 06, 2018)
●右手一本で背後に打たねばならぬ場合
'Golf Tips from the Pros'
edited by Tim Baker (David and Charles Limited, 2006, $14.99)
「ボールが木に近くて普通にアドレス出来ない時、このバックハンドがベスト。やってみると驚くほど簡単である。 このショットはロフトのあるクラブでだけ可能。多分、ピッチングウェッジが最良の選択であろう。 テクニックは極めて単純。ターゲットにスクウェアに背を向け、ボールを右足横前方(ターゲットの反対側)数10センチのところに置く。これによってボールを下降気味に捉えることが出来る。 手首を固くし、クラブを身体の前方(ターゲットの反対側)に上げ、ボールの背中にかっちりとクラブヘッドを落す。手首が折れてもいいのはフォロースルーの時だけである」 【参考】 |
(June 06, 2018)
●急な左足下がりのショットを寄せる
'How to catch it clean from a downslope'
by editors of 'Golf Magazine' ('Golf Magazine,' November 2014)
「グリーンに乗せられる距離の左足下がりのライにボールがある場合、平坦あるいは左足上がりのライに較べ、バランスを保ちパワーを生み出すのは困難である。たとえ140ヤードであろうと、グリーンに乗せるのは容易ではないと思う筈だ。 ・セットアップ:右足を下げよ 肩幅のスタンスで、ボール位置はスタンス後方(右足踵の前方)。地形の傾斜に合わせて肩のラインを平行にし、右足をターゲットラインから約30センチほど下げる。これはインサイド・アウトのスウィング軌道に右脚が邪魔にならないようにする措置である。こうしないと、クラブを真っ直ぐ上に上げなければならなくなり、過度に急角度な攻撃によってパワーを損なってしまう。 ・ダウンスウィング:傾斜に沿ってスウィングせよ バランスを失うことなく可能な限りフル・リリースをする。インパクトで右手は左手にかぶせる。これはクラブフェースをスクウェアにするだけでなく、クラブヘッド・スピードを増す。傾斜に沿ってスウィングするが、左膝の柔軟性を保つこと。過度にパワフルに打たないこと。それはバランスを失い、ダフる原因となる。 以上のポイントを守って節度あるスウィングをすれば、そこから二打で上がれるのはほぼ間違いない」 |
(June 06, 2018)
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