July 04, 2018

パッティング修得の難しさ

私の念願はパッティングに上達すること。そして、狙ったところへ正確にボールを運ぶこと。

正確さにかけてはかなり自信がついたのですが、だからといってパットに成功するわけではありません。パットは、1) ラインを正しく読み、2) 読んだラインに正確にストロークする…の二つが揃わないと成功しない。いくら正確にストローク出来ても、その前段階の読みが悪ければ入らないのです。

問題は、結果が悪い場合、読みが悪かったのかストロークが悪かったのか、両方とも悪かったのか…が判らないことです。カップの右か左に数センチ逸れたとしたら、読みは良かったがストロークを僅かにプッシュしたのか(あるいはプルしたのか)判然としません。あるいは、ストロークは良かったのだが、数センチ読みを誤ったのかも知れないし…。ハッキリ云えるのは、距離感が良かったことだけです。

こういうミスが続くと、これまでの私はストローク法に疑問を抱くのが常でした。しかし、現在は違います。ストローク法は間違っていない。読みが悪かったか、不規則な(凸凹の)地面のせいであると自信を持って云えます。何故なら、完璧に正確に打ち出す練習法を案出し、それを集中的に行ったからです。その結果、主なミスはボール1〜2個ショートという状態になっています。距離感の修得が課題です。

【参考】
・「緊縛趣味をパットに活かす」(tips_65.html)
・「距離感をマスターする」(tips_102.html)
・「パットの距離とストローク時間」(tips_76.html)

 

(July 04, 2018)

ストロークの二つの鍵

 

私は現在両手を伸ばしてストロークしています。この方法を開発していた頃のように熱心に練習していないせいか、最近どうもパットがパッとしなくなりました。

たまたま気づいたのが「Lee Trevino(リー・トレヴィノ)のロング・サム、ショート・サム」(tips_187.html)に出て来た「左親指を伸ばせば伸ばすほど(ロング・サム)、最後の三本の指でクラブをきつく握ることになる。それは左手によるコントロールの度合いを増し左手首をきつくする」という一節。

「最後の三本指が左手首をきつくする」は、まさにFLW(Fixed Left Wrist、フィックスト・レフト・リスト)の実現に他なりません。これまで、FLWを達成しようとして手首に集中するのは結構難しいことでした。私は左右両方の手をゆるゆるに握っていましたから、なおさらです。それが最後の三本指できつく握れば、自動的にFLWが達成出来るとは! こんなうまい話はありません。これが第一の鍵。

第二の鍵は自前の発見でした。私はレフトハンド・ローのグリップをしています。レフトハンド・ローは左手主導でストロークするのが主眼ですから、私の変則アドレスでも左手をピンと伸ばすものの、右手は比較的ゆったりさせていました。色々試しているうちに、「ひょっとして、右手を完全に伸ばしたらどうなるのか?」と思いました。

ボールを真っ直ぐ転がすには、ボールの真ん中をパター・フェースの中心で打たなくてはなりません。これが云うは易く行うは難し…の典型なんですね。ボールかフェース、どちらかのセンターを外すとボールに右回転や左回転を与えてしまい、カップを僅かに逸らしてしまう。さらに、センターでの打撃でないと、転がる距離をも減らしてしまう。で、右利きの場合は右手を伸ばすと、ボールとパター・フェースのセンターで打つことが保証されるような気がしました。

 

で、ある日の練習で、右肘(関節)をロックしながら先ず右手を伸ばし、次いで左手の最後の三本指をきつく握ってストロークしてみました。短い距離だと狙いの誤差が判らないので、10メートルの距離でテスト。これだとミスの幅が増幅されるので、今回発見した鍵の有効性が検証出来ます。いきなり素晴らしい成果があったわけではありませんが、以前よりカップにずっと近く寄るようになりました(もちろん、ギミーの距離)。

(July 04, 2018)

Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)のパター・ヒールの動きを監視せよ

 

これはJack Nicklaus(ジャック・ニクラス)が旧著や雑誌などに書いた原稿のパッティングの部分だけを集大成した本から、パターをスクウェアに動かすコツ。

'Putting My Way'
by Jack Nicklaus with Ken Bowden (John Wiley & Sons, Inc., 2009, $25.95)

「よいパッティングにはスクウェアなパターフェースとスクウェアなストロークが必要だ。ということは、パターフェースを真っ直ぐラインに沿わせつつパターヘッドは真っ直ぐラインに沿って前後に動かなくてはならないということだ。

これを達成する唯一の方策として、私はパターのヒールがトゥと同じ距離を移動する様をメンタル・リハーサルとして視覚化し、次いで実際にボールをストロークしながら、それが本当に起るところを周辺視野で見る。

お粗末なパッティングの最も一般的な原因の一つはボールに向かってパターフェースをクローズにすることだ。それはお定まりのように、あまりにも急速にターゲットラインの内側へとヘッド全体をプルしてしまう。それがあなたの抱える問題であれば、私のヒールの視覚化が役立つ筈だ。

インパクトにかけてフェースがスクウェアであるかどうかチェックするよい方法は、ボールの数センチ前(ターゲット方向)の一点を見つめ、その後通常のストロークをすることだ。あなたが凝視している一点を通過するパターヘッドが、オープンであるかクローズであるかを明らかにすることだろう」

(July 04, 2018)

2:3のストローク

 

私が最も聞きたくない言葉は"You had it!"(ちゃんと強く打ってたら入ってたのに)というものです。方向は完璧だったが、あと一〜二転がり足りなくてショートしたパットに対して云われます。方向性への賞賛と強さ不足への批判が綯い交ぜになっている表現です。

LPGAのあるメイジャー・トーナメントを見ていたら、女子プロたちは精一杯強めに打っているように見えましたが、それでも30センチ〜1メートルもショートするケースが多い。プロでも打ち切れないのです。

ある日の練習グリーン。どうやってもショートしてしまい、カップをオーヴァーしません。Dave Pelz(デイヴ・ペルツ)が提唱する17インチ(43センチ)までオーヴァーしなくてもいいのですが、少なくとも20センチぐらいはオーヴァーしてほしい。それでないと、一日中"You had it!"を聞かされてしまいます。

私はストロークの強弱で距離をコントロールしたくありません。強弱には物差しが存在せず、一回一回変わったりしかねません。そこへ行くと、バックストロークの幅で距離をコントロールするのは目に見える物差しがあります。

しかし、そうやってもどうしてもショートしがちです。その原因は私にカップぴったりに打とうという性癖があり、「カップの向こうへ打つんだぞ」と身体に云い聞かせても駄目みたいなのです。

2:3のストロークをしてみたらどうだろう?と、突如閃きました。バックストローク2に対して、3のフォワードストロークをする。1:2では1メートルもオーヴァーしちゃいそうだし。3:5というのは複雑過ぎる。2:3が適切のようです。やってみると、これが実にいい。ちゃんと20センチほどオーヴァーします。これなら"You had it!"と云われることは激減しそうです。

私がドライヴァーを打つ時、左肩を最大限捻転したりしません。「草を抉(えぐ)る」(tips168.html)の練習で得た《左肩をボール位置まで廻した時、最も正確にボールを捉えられる》という結論を遵守しています。もっと廻そうと思えばまだ廻せるのですが、抑制した時の方が飛ぶんです。"Less is More"です。よく考えると、2:3のストロークも同じなのでしょう。バックストロークを抑制した方が、良いストロークになります。何故か?

推測ですが、1) 短いバックストロークだとスウィート・スポットでボールの真ん中を打つ確率が高くなる、2) バックストロークが長いと、本能的にATC(自動列車制御装置)によって減速しやすい…ということではないか?

 

(July 04, 2018)

定期更新終了

 

[Last issue]

当サイト開始から満20周年の4月17日前後に定期更新終了予定でしたが、書き溜めたtipsを連続で大量放出してもまだまだ残っていて、それらを公開せずに葬り去るのも忍びず、ずるずると今日に至りました。やっと、めぼしいものは公開完了しましたので、本日をもって定期更新を終了します。

既にゴルフ雑誌の購読はやめましたし、今後ゴルフの本を購入するつもりもありません。

何たる偶然か、当市の市長の諮問委員会(市議会に相当)が市営ゴルフ場の閉鎖を市長に進言しました。利用者が少ない割りに、あまりにも金を食い過ぎるという理由です。閉鎖後は湖に面した住宅地として売る魂胆のようです。私とすれば、自分がゴルフも出来ないのにこのサイトを継続する理由はないので、この時点での更新終了はグッドタイミングだったと思っています。

当サイトは、しばらくはこのままにしますが、訪問者数が少なくなれば「当サイトの使命は終わった」と考えて完全に閉鎖することにします。


(July 04, 2018)



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