February 28, 2018
●はみ出し禁止のスウィングでピュアなショット
私はパッティング・ストロークで「はみ出し禁止のストローク」というアイデアを考案しましたが(2010年)、以下のtipも類似のアイデアをフル・スウィングで使うものです。右図は私のパッティング用のイラストで、黄色い線が自動車道と同じ「はみ出し禁止ライン」。ストロークはこの線を越えずに手・腕・肩を動かすというコンセプトです。以下の記事も、ストロークとスウィングの違いこそあれ趣旨は全く同じです。
'Drill long, laser-like approach shots'
by Mike Perpich ('Golf Magazine,' March 2015)
「(特にミドル・アイアン〜ロングアイアンで)ソリッドなショットを打つためには、ターゲットラインのインサイドからボールにクラブを送り届けることが重要である。でないと、あなたは大概の場合右のラフでボール探しを余儀なくされるだろう。
インストラクターの多くは正しいスウィング・プレーンとインサイドからのボールへの接近を説明するため、傾斜した円のイメージを用いる。私はそれとは異なり、フェンスのイメージを好む。フェンスの自分の側の縄張りに留まれば、自動的にインサイドからボールに接近することになる。詳しく説明しよう。 ・アドレスし、両腕を爪先の真上に垂らす。 あなたがこれを続けると、これまでと異なる(文字通り、ボールの後部のインサイド1/4を打つように)パワフルであると感じる筈だ。おめでとう!あなたは超ピュアなアプローチ・ショットの軌道を身につけたのだ」 「下手投げでボールをトスする」際の右手の形は、「正確無比なショットの秘訣」(tips_185.html)の「右肘が右ポケットを追い越さないダウンスウィング」をする際に現れる状態と全く同じです。双方が正しいことの証明ですね。 |
(February 28, 2018)
●パー5で確実にバーディを得るショット
The Masters(マスターズ)が開催されるオーガスタ・ナショナルには、いくつかの2オン可能なパー5があるそうですが、二人の堅実派Mike Weir(マイク・ウィア、カナダ、2003年優勝)とZach Johnson(ザック・ジョンスン、2007年優勝)はイーグルなど狙わず、ウェッジによる三打目でピンに肉薄することに徹してバーディを得ることに成功したそうです。そのウェッジの堅実な打ち方二種類。
'How to birdie more par 5s' 「a) 中・低高度のスピナー カップがグリーンの真ん中付近か後方に切られている場合、このショットを用いる。 ・ボール位置はスタンスの後方で右足親指爪先の前方。 b) 高くソフトなトス このショットはラフから打たねばならずスピンが期待出来ない場合か、とても固いグリーンでピンが手前に切られている場合に相応しい。 ・ボール位置はスタンス中央。 |
(February 28, 2018)
●スムーズなテイクアウェイを実現する
ヨーロピアン・ツァーのDavid Howell(デイヴィッド・ハウェル、英国)によるスウィング練習のtip。 'Golf Tips from the Pros' 「これは私が良いテイクアウェイをするためにしょっちゅう用いるドリルである。 私がよく患った問題点の一つは、最初のテイクアウェイの動きに上半身のアクションを関与させることだ。初期の身体の動きの影響は、私が簡単にバランスを失うことである。それはショットのそこかしこで問題を引き起こす。 もっとコントロールされたテイクアウェイをすれば、スウィングの間じゅうバランスを保つことが容易になる。上体の動きを防止し、クラブが遠ざかる動きに注意を集中するために、私はスウィングの開始に当たって次のドリル用いる。 ・打つボールAとクラブヘッドの間(のターゲットライン上)にもう一個のボールBを置く。 ・ターゲットライン上でクラブを引く。 ・クラブヘッドの後部でボールBを退(ど)かす。 これはスムーズなワンピースのアクションを促す。コツはボールBをじわじわと動かすことだ」 要は、左手がターゲット・ラインに沿って伸びる限度まで、低くクラブヘッドを動かすテイクアウェイということですね。その段階を過ぎたら、やっと上体を捻転し始めてトップへと向かう。これは正統なバックスウィングです。 |
(February 28, 2018)
Copyright © 1998−2018 Eiji Takano 高野英二 |