February 18, 2018
●3/4スウィングでのフック対策
「Arnold Palmer(アーノルド・パーマー)の遺産」シリーズ第二弾。Arnold Palmer(アーノルド・パーマー、1929〜2016)が新聞のコラムとして連載した記事(イラスト付き)を、「スウィング」、「戦略」、「トラブル・ショット」…等の分野別に編集し、一巻としたもの。tipsは、なんと計495もあります。「どうせ、ゴースト・ライターが書いたんだろ」と眉に唾して読みましたが、なかなかどうして、当人でないと書けない文章が沢山散りばめられています。本物です。
'495 Golf Lessons' 「もし、あなたが3/4スウィングのショットの多くをターゲットの左に逸らしているなら、多分あなたは"lazy legs"(怠け者の脚)という病気にかかっているのだ。こういう短いスウィングのショットで両脚の動きが遅めになるのは極めて自然なのだが、これは何とかして防がなくてはならないことだ。 ダウンスウィングで両脚があまりにも遅かったり不完全に動くと、右手が時期尚早に左に向かって行動する。これはクラブフェースをクローズにし、フックとプルフックを生む。 あなたがインパクト・ゾーンで腰の回転を完了させることを忘れなければ、この問題は自動的に消滅する」 これは「正確無比なショットの秘訣」(tips_185.html)および「ダウンスウィングの研究」(同頁)にあるように、両手がズボンの右ポケットを追い越さないスウィングをすれば治ります。治るどころか、完璧なショットが可能になります。 |
(February 18, 2018)
●引き金グリップをせよ
「Arnold Palmer(アーノルド・パーマー)の遺産」シリーズ。 '495 Golf Lessons' 「最も一般的な過ちの一つは、過度に右掌でクラブを握ることだ。掌ではなく、指が支配的であるグリップをすべきだ。 右人差し指が拳銃の引き金を引くかのように、シャフトの下に巻き付けたグリップをする。こうすると、右の他の指は充分に指主体のグリップになる筈だ。 左手はクラブをコントロールするため、どちらかと云えば掌でクラブを握る。右手は敏感なので、優しく握る。覚えておいてほしいのは、引き金を絞ってはいけないということだ」 【参考】 |
(February 18, 2018)
●右肘を身体に引きつければ、多くのミスを減らせる
「Arnold Palmer(アーノルド・パーマー)の遺産」シリーズ。 '495 Golf Lessons' 「ダウンスウィングの間に右肘を身体の右脇近くに戻すことは、多くのゴルファーを悩ますいくつかの問題を解決してくれる。 右肘を身体近くに戻すことは、右肩を適度に低くすることをゴルファーに強制する。これは、結果として、クラブヘッドがインサイドからボールに向かうのを確実にする。これはスライスやプルに抗するいい保険となる。 身体に右肘を引きつけることはまた、ダウンスウィングでゴルファーが適切に左サイドに体重移動することを助けてくれる。 最後に、この右肘の動きはクラブヘッドがヒッティング・ゾーンに突入するまで、アンコックを正しく遅らせることも可能にする。このレイト・アンコックはクラブヘッド・スピードを増し、飛距離増に繋がる」 |
(February 18, 2018)
●タイミングを取り戻す練習法
【編註】「タイミング」とは身体各部(下半身、腰、肩、腕・手等)が、同期して順序よく適切に行動すること。良いスウィングには、各部の滑らかな連携プレイが必須ですが、これが「タイミング」。
「Arnold Palmer(アーノルド・パーマー)の遺産」シリーズ。 '495 Golf Lessons' 「あなたのタイミングが悪くなったとしたら、その原因は多分手と腕だけでダウンスウィングを開始しているからだろう。 悪いタイミングを直すには、9番アイアンのようなショート・アイアンで練習ボールを打つことを勧める。ダウンスウィングを下半身でスタートすることに集中する。間もなくあなたの手首は、ヒッティング・ゾーンの適切な時にアンコックを自動的に開始する良いタイミングが戻って来るのを感じる筈だ。 【参考】 |
(February 18, 2018)
●「ピッチングとチッピングの距離調節」の勝利
・バーディNo.2: ホールNo.11 (233ヤード)パー4
ティー・ショットがよく転がってくれ、ピンまでの距離は約60ヤード。グリーンは上りなのですが、いつも着地後ボールがかなり駆け上がることを知っているので、55ヤードとして計算。この距離は私にはサンドウェッジ(56°)を赤の位置(図のb)で握って両手を肩まで上げるバックスウィング。ここでもほとんど裸地に近いライでしたが、カップ右横1.5メートルにつけ、うまくパットしてバーディ。
・バーディNo.3: ホールNo.14 (360ヤード)パー5
残り170ヤードの私の二打目は、目論見通り正面のバンカーを避けてグリーンの斜め右へ。しかも、幸運なバウンドに恵まれて、ボールがグリーンに近づいてくれ、残り距離は約25ヤード(偶然にも、No.1と同じ距離)。今度はギミーとはいきませんで、カップまで1.5メートル。ここもうまくパットして、バーディ。
・バーディNo.4: ホールNo.15 (272ヤード)パー4
二打目の5番アイアンが僅かにショートして、グリーンエッジから1メートル離れた土手へ。ピンまでは残り25ヤードなのですが、急傾斜の上りの土手でロフトが増えて飛距離減になることが判っているので、30ヤードとして計算。これは60°ウェッジを緑色の位置で握って、両手を肩まで上げるバックスウィングです。ボールは高あ〜く上がって、ピンの傍で弾み、ぴょんとカップに飛び込みました。私の仲間たちは、まるでPhil Mickelson(フィル・ミケルスン)の妙技でも見たように賛嘆してくれました。チップイン・バーディでした。
これらを報告したのは、単に4バーディが嬉しいからではなく(もちろん嬉しいですけど)、私の「ピッチングとチッピングの距離調節・完全版」システムがいかに役に立つかをお伝えしたかったからです。上のどのホールでも、私のこの簡単なメソッドがバーディの土台となっています。勘とタッチだけに頼るなんて勿体ない。勘とタッチは、プロたちのように時間をかけて練習している人が身につけられる技倆ではないでしょうか。私の方法は、少ない練習時間でもマスター出来るものです。
(February 18, 2018)
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