February 11, 2018

手首と手を伸ばしてストロークせよ

 

インストラクター集団GolfTec(ゴルフテック)による、ボールと完璧にコンタクトし、方向性を確保するコツ。

'Golf Magazine's The Par Plan'
powered by GolfTec edited by David DeNunzio (Time Home Entertainment Inc., 2013, $29.95)

「・手と手首の角度を変えない

肩や腕を正しく動かしたとしても、インパクト・ゾーンで手でボールを弾いたらストロークは失敗に終わる。これは、よいスコアを目的とする者なら撲滅すべき過ちである。

アドレスし、左手首とパター・ハンドルとの間にボールを一個挟む。ボールを締め付けず、その位置に納まっている程度に挟む。

【編註】写真のPaula Creamer(ポーラ・クリーマー)は、右手とハンドルとの間にボールを挟んでいますが、この記事のヒントを実行するにはその反対にします。

ストロークし、もしボールが落ちるようなら、あなたは手でパターを弾くインパクトをしている。ボールが落ちないようにしつつストローク出来るように繰り返す。

ボールが落ちないようにすれば、正しいロフトで、しかもボールの中心をパターのスウィートスポットで打てるようになる。

・シャフトと前腕を一直線にする

アイアンやウッドを打つ時は、エクストラのスウィング・スピードが欲しいのでコックする。しかし、パットでは余分のスピードなど必要ないし、手首の余計な動きは打撃を不安定なものにする。だから,ストロークの間手首の動きを制限すべきだ。

セットアップの際、パター・シャフトと両方の前腕が一直線になるようにハンドルを握る。もし、シャフトと前腕の間に少しでも角度がついていると、手首は自由に動いてしまう。

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手首を固定することの重要性については「パットでもFLW」(tips_159.html)もお読み下さい。なお、シャフトと前腕部を一直線にする簡単な方法は、パターを生命線で握ることです。一遍に真っ直ぐになります。

【参考】「パットのFLW」(tips_165.html)

 

(February 11, 2018)

Jack Nicklausのパッティングtips

 

Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)が'Golf Digest'誌に四年間連載したアメコミ風カラー・イラスト満載のインストラクション'Jack Nicklaus' Lesson Tee'(ジャック・ニクラスのレッスン・ティー)の総集編より。

'Jack Nicklaus' Lesson Tee'
by Jack Nicklaus with Ken Bowden (Golf Digest/Tennis Inc., 1977)

「・ショート・パットを成功させる

ショート・パットに問題がある時は、通常の二倍のバックストロークをし、少し気楽に打ち抜く。この工夫は、トーナメントでの重要な場面で、私のストロークを即座にスムーズにしてくれ、パターヘッドのコントロールを再確立してくれた。

・ラインを読む姿勢

突っ立ってラインを読むのは、あなたの直近の地形の真の状況を見せてくれないから、最良の角度ではない。また、ボールの後ろに腹這いになって読むのもベストではない。そういう虫の目で見ると前景しか見えないからだ。しゃがむのが全体像を見られる最もいい姿勢である。

・ダブル・ブレイク(スネーク・ライン)

両方のブレイクを読むが、ストロークする際は最初のブレイクだけに意識を集中する。あなたが想定する二つ目のブレイクが影響し始めるポイントに転がるように計画すればよい。

 

・シーズン初めのグリーン

シーズン初期のグリーンは芝も短く凸凹である。ロング・パットではよく転がすことが不可欠だが、貧弱なグリーンでは私はほとんどトップするように打つ。実際、ボールの上半分を打って最高のトップスピンをかけるのだ。

・目標の視認

カップをクリアに見るということでピンを抜かせるツァー・プロが少なくないが、私は25フィート(約7.5メートル)以上のパットでは、ピンを抜かずキャディに付き添わせる。ピンがある方が知覚の深度を増し、ターゲットの位置をクリアに確認出来るからだ。それはボールにセットアップする時の、ストロークの強さとラインに対する最後の重要な判断を明確にしてくれる。

・呼吸

私はストローク前からストロークの間じゅう、ずっと呼吸を止める。呼吸をすると横隔膜が動いて、身体と頭を静止させられないからだ」

(February 07, 2018)

カジモド風パッティング・ポスチャー

 

インストラクターDr. Craig L. Farnsworth(クレイグ・L・ファーンズワース博士)によるJack Nicklaus(ジャック・ニクラス)のパッティング・ポスチャーの解説。私は深く屈んだ彼のようなポスチャーを“カジモド流”と呼んでいます。図の「熊」はJack Nicklaus(ジャック・ニクラス)、「虎」は比較的伸びた姿勢でパットするTiger Woods(タイガー・ウッズ)。

[crouching]

'The Putting Prescription'
by Dr. Craig L. Farnsworth (John Wiley & Sons, Inc., 2009, $24.95)

「Jack Nicklausの若い頃、パッティングに苦しんでいた彼を助けてくれたのはパット名人Jackie Burke Jr.(ジャッキー・バーク二世)だった。Jackie Burke Jr.はラインを見るのを助けるセットアップを教えた。これはターゲット・ラインを見るだけでなく、同時にインパクトでパターフェースをスクウェアにすることも助けてくれた。次に説明するテクニックはJack Nicklaus自身が'Golf Magazine'誌に書いた記事に基づいている。

・Jack Nicklausはかなりオープン・スタンスで、上体は顕著なほどボールの後方に置く。彼は伝統的方法よりこのセットアップの方が彼の利き目である左目がライン上にあるので、ラインがよく見えると云う。オープン・スタンスによって遮る物がなくなるのも利点であり、これは左目が利き目のプレイヤーにはお勧めである。

・彼は前腕部の背面が地面と平行になるほど、可能な限り屈み込む。

・彼は右の前腕部がピストンのように後方へ、次に前方へと単純に動くストロークを考えている」

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あるラウンドの前半、カジモド流でパッティングしてみました。Michelle Wie(ミシェル・ウィ)ほどに上体を地面と平行にするところまではいきませんが、股関節から上体を折りJack Nicklaus(ジャック・ニクラス)程度には屈み込んだ姿勢で。

前夜、この姿勢で練習したせいで、多少腰に痛みを感じましたが、パットに差し支えるほどではありません。パターを長めに持って、しかも上体を深く前傾すると、かなり懐が窮屈です。しかし、パターヘッドの重みを利用したい私としては、パターを短く持つ気にはなれません。

慣れないことをしているという意識は特にありませんでしたが、あまり快適な体勢でないせいか、格段素晴らしいパットが実現したわけではありませんでした。Jack Nicklausが「私の頭を落としたセットアップは個人的好みであって、あなたの頭はどこであろうと快適と感じられる場所に位置させればよい」と云っているように、カジモド流は私にとって快適でないので諦めました。

後半はこれまで通り、股関節から上体を折り、首から上だけを地面と平行にしてパット。何度かいいパットでパーを拾うことが出来ました。

ラウンドを終えてアウトとインのパット数を比較してみると、アウトが15で、インは14。両者の差はたった1ストローク。快適でもそうでないポスチャーでも大して変わりないというお粗末でした。

(February 11, 2018)



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