August 28, 2018
●先行捻転・再履修
「ドライヴァーでストレートに飛ばす秘訣」(tips_171.html)を、現状に合わせて改訂しようとしています。読み返すと、「先行捻転で飛ばす」(tips_161.html)の要素を全く含めていないことに気づきました。これは、現在の飛距離を5〜20ヤード増やしてくれる素晴らしいテクニックなのですが、私にとっては時折プッシュが出るため当時の成功率を71%程度と判断し、そのせいで双手を挙げてお薦めしなかったのです。
しかし、プッシュを排除するのはボール位置の変更で可能なのではないかと考えました。左足踵の前のボール位置を、左爪先の前、あるいはそのまた先…にすればフェースがオープンになることはない筈です。直ちに、練習場へ向かい、テストしてみました。
ヘッドの位置は、いずれもボールの15〜16センチ後方。そこから、膝・腰・胸を廻しつつ35〜40センチほどヘッドを後退させると、アドレス完了。そこからバックスウィングを開始します。目はヘッド直近の仮想ボールを見つめたまま。
・ボール位置
1) 左足踵の前 飛距離伸びず。
2) 左足爪先の前 ここが最適。
3) 左足爪先の外側(ターゲット側) 盛大にプル。
このテストを行った日の本番で、「先行捻転で飛ばす」(tips_161.html)に書いた現象が再現されました。ホームコースのNo.3で2015年5月に先行捻転を行った時には、231ヤードのホールのティー・ショットをガード・バンカーに入れたのですが、今回はバンカーの左脇のピン・ハイにつけられました。いつもより少なくとも15ヤードは余計に飛んだ勘定です。上手く寄せたものの、パットをミスしパーに終わりました(;へ;)。
この日のラウンドでドライヴァーを先行捻転で打った結果、以下の通り。
・フェアウェイ左 42%
・センター 42%
・フェアウェイ右 17%
左も右もOBではありませんので、大怪我ではないのですが、全然褒められません。プッシュが減ったとはいえ、絶滅出来た訳ではありませんし…。私としては、是非狙った方向にストレートに飛ばしたい。上のような左右へのブレ方は気に入りません。何がいけないのか?
その次のラウンド。ドライヴァーによる方向は、以下の通り。
・フェアウェイ左 36%
・センター 64%
・フェアウェイ右 0%
この日悟ったのは、プッシュの原因は左肩の捻転の度合いだということ。バックスウィングで左肩は実際のボールまでではなく、ヘッドの前の仮想ボールの位置まで廻さなければいけないのです。これまでは実際のボール位置で止めていたので肩の回転が浅く、それがタイミング的にプッシュの原因であるオープン・フェースを形成していたようです。仮想ボールまで左肩を廻すことでプッシュは絶滅され、あとはプルを警戒すればいいことになりました。
プルが出る原因も解明出来ました。「飛ばそう!」という意識が強いと、ターゲット方向への体重移動が通常より急激過ぎたり、スウィングの速度が早まったりします。その結果、早めにフェースがクローズとなりプルを招くのです。スウィング速度を変えず、体重をやや後方に留めたまま振り抜くとプルも消滅しました。Tipとしては、次項の《頭を右膝の上に残せ》が役立ちます。
【警告】先行捻転をする際、僅かでも「ヘッドがボールにちゃんとスクウェアに戻るだろうか?」という不安を感じるとしたら、この手法を用いるべきではありません。不安はミスに繋がります。ティーアップを高くし、ヘッドを15〜16センチ離し、その前の仮想ボールを凝視するだけでも飛距離が増します。先行捻転は、充分な練習で自信がつくまで待つべきです。
(Aug 28, 2018)
●頭を右膝の上に残せこれはドライヴァーのためのスローガンです。
私は、「飛ばそう!」と思うと、ダウンスウィングで思わず身体をターゲット側に泳がせてしまい、プルを招いてしまいます。相撲であれば、「只今の決まり手は、送り出し、送り出して凸凹山の勝ち」となるところですが、ゴルフでの送り出しはプルという失敗の決まり手です。頭は後方に留めておかなくてはなりません。
私がドライヴァーを打つ場合、バックスウィングで頭は後方に若干動くとは云え、依然スタンスの中程に位置します。ダウンスウィング開始と同時に右膝をターゲット方向に押し込みますが、それ以後頭はその右膝の真上に留まるべきなのです。頭が右膝に先行してターゲット側に移動すると、見事な「送り出し」となって失敗します。
頭を右膝の上に残すスウィングを実行すると、自分でも驚くほどパワフルなヒッティングになり、飛距離も方向も最良の結果となります。
(August 28, 2018)
●実力かと思ったらバイオリズムこれはドライヴァーのためのスローガンです。
その日、私は三チームのうちの一つのキャプテンにされたのですが、そのチームは高齢者と病人揃い。もうすぐ90歳になるJack(ジャック)と、彼の年齢に肉薄しており、しかも骨癌を患って身体が弱って来ているRandell(ランデル)、そして80歳で最近ギックリ腰を患いステロイド注射でしのいでいるDon(ドン)の三名。三人の中ではJackが一番実力があるのですが、何せ寄る年波でダフったり、ショートしたりが多い。彼は身体でスウィングするのでなくhit(打つ)方式なので、筋力が衰えて来た現在、飛ばすのに苦労しています。
私はNo.1(パー4)でピン傍40センチにつけてパー、No.3(パー4)で1.5メートルを沈めてバーディ…と、キャプテンに相応しい出足でしたが、次第に冴えなくなり、チップのショートを数回、パットのミスを多数。チーム・メンバーの助けが得られず、我がチームは5オーヴァーでラウンド終了。勝者は2アンダーで、その次は3オーヴァーでした。われわれは最下位。
不甲斐ない結果に意気消沈して、ラウンドを振り返る気にもなりませんでした。就寝前、ふと「そうだ。スコアカードに日付を記入しとかないと…」と思い、ついでなのでスコアも計算してみました。パット総数は29。「せめて、25ぐらいじゃないとなあ…」内心で呟きながら、打数の計算。アウトが3オーヴァー。3オーヴァー?「へえ?」自分でも驚きました。インは4オーヴァー。合計7オーヴァー。何と、いつも望んでいる7オーヴァーのラウンドが、知らないうちに達成されていたのでした。これぞ、棚ぼた。悪いことばっかりじゃなかった。
チームに恵まれなかったため、団体としてはお粗末だったのですが、個人としては結構いい線いってたわけです。そう云えば、前回2バーディを得たラウンドで、インは2オーヴァーだったことを思い出しました。その時、好調が始まったのです。
その7オーヴァーで廻った翌週、今度は堂々5オーヴァーで廻れました。前半、五つのバーディ・チャンスに恵まれましたが、いずれもミスし、パット数17の3オーヴァー。後半はバーディ・チャンスは少なかったものの、六個の寄せワンに支えられてパット数11の2オーヴァー。パット総数28で、トータル・スコアは5オーヴァー。
「いよいよ、おれの実力発揮の時期が到来したな」と思いました。ウシシ。「待てよ?バイオリズムのせいかも知れんぞ?」チェックしてみました。ピンポーン!実力というより、バイオリズムでした。もちろん、バイオリズムが良くても実力がなければ、良いプレイは出来ないわけですが(^^;;。
図を御覧下さい。ハーフを2オーヴァーで廻ったのが8月22日。トータル7オーヴァーが24日。そして5オーヴァーが27日。身体波(P)も感情波(S)も頂点です。ぴったり符合しています。どん底だった8月6〜8日前後の絶不調期とは対称的です。
なお、本日のラウンドも7オーヴァーで廻れました。7オーヴァー、5オーヴァー、7オーヴァーと連続しており、麻雀なら大三元という感じで嬉しい限りです。【August 29, 2018】
(August 28, 2018、増補August 29, 2018)
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