August 10, 2018
●読みと逆に切れるラインの謎
・No. 10でカップが左手前に切られている場合 No.10は右奥から左手前へと傾斜しています。ピンの右横につけたボールをパットする際、勾配からすれば左へ切れるように見えるので、カップの上(右)を狙いたくなるのですが、そう打つとボールはさらに右へ切れます。まるで丘を駆け上がるように。ある日、私は驚愕の余り、「ボールが登った!」と叫んでしまいました。 ・No. 16でカップが右手前に切られている場合 No. 16でボールをグリーン奥につけると、勾配からすれば左へ切れるように見えるので、カップの上(右)を狙いたくなるのですが、そう打つとボールはさらに右へ切れます。まるで丘を駆け上がるかのように。「えーっ?下るんじゃないのーっ?」私は思わず悲痛な叫びを挙げました。 ・No. 17でカップが左に切られている場合 No. 17でボールをカップの下につけると、勾配からすれば左へ切れるように見えるので、カップの上(右)を狙いたくなるのですが、そう打つとボールはさらに右へ切れます。まるで丘を駆け上がるように。 三つのグリーンに共通しているのは、いずれも右側が南であること。それからすれば、三つとも右へ順目なので右に切れて当然ということになります。しかし、市営ゴルフ場のグリーンはtifdwarf(ティフドウォーフ)という種類であることを聞いて知っており、目のきついバミューダグラスではないので、芝目の要素は考えなくていいと思っていました。大体、かなり短く刈られていて、よく聞く《葉が暗く見えれば逆目、明るく見えれば順目》というtipを使えるほど葉が伸びていないのです。なのに、何故上記三つのホールだけに、他のホールに無い芝目が存在するのか? |
非常に遅ればせながら、tifdwarf(ティフドウォーフ)について調べてみました。すると、何と"tifdwarf bermudagrass"となっているではありませんか!何だ、バミューダグラスの一種なのでした。そして、この芝の特徴として「旱魃と高温に強く、短く刈ることが出来る」とあります。南部は暑いところであり、このコースは常に水不足に悩んでいるので、この種類はうってつけの芝なわけです。
短く刈ってあるから芝目など読めなかったし、読む必要もないと思っていたのですが、歴としたバミューダグラスなら強い芝目があって当然なのでした。しかし、他のホールで勾配と逆に転がる現象に見舞われたことはないのに、何故、上記三つのホールだけに芝目が存在するのか?
ここで、2011年に全てのグリーンの傾斜を独力で地図にしたことを思い出しました。【参照「グリーンの地図を作る」(tips_135.html)】一つのホールにつき80〜100地点の勾配を計測し(総計1,500地点)、折り畳んでポケットに入るサイズに編集したものです。 「あの地図にはこの三つのホールがどう記録されていただろう?」と気になりました。やっと探し出すと、見つけたものはズボンのポケットに入れたまま洗濯しちゃったらしく、インクがぼやけて判読不能となっていました。
幸い、原稿は残っていましたので、見ることが出来ました。呆れました。全て、この自家製の地図に解答が書かれてあったのです。【説明】図の"W"の文字は西を指します(No. 10とNo. 16は、本当はバンカー側から攻めるのですが、全部、便宜的に西を下に揃えました。ですから、それぞれ右側が南になります)。赤丸はカップで青矢印がパットする方向。
No. 10は、この測定では矢印が示すように、明らかに右へブレイクします。目には右下から左上に急な下りに見えるのですが、この地図ではそうなっていません。カップに近づくと傾斜を登って行くように見えるのは全くの錯覚で、まさしくカップ近辺で右へ傾斜しているせいだったのです。「下に登る」などという摩訶不思議なことは起っていなかった訳です。
NO. 16も地図を見れば一目瞭然で、右へ切れます。ボールを奥につけたら、どのラインも右に切れることが判ります。ここでもボールは自然の作用で下っていたのであり、登ってはいなかった。
No.17。背後のグリーン・エッジが左へ下るように傾斜しているのに騙され、左に切れるように錯覚しますが、グリーン奥から右へ下っているので、ボールは右に切れるのでした。
自分で作った地図を忘れていたとは!こういうのを、ほんと宝の持ち腐れと云うんですね。やはり芝目ではなかった。単純に傾斜の問題だったのですが、地形と背景に騙されて正反対の読みをしていたのでした。
よく《バミューダ芝は夕陽の沈む方向に順目になる》と云われますが、図の矢印を見て頂けば判るように、必ずしもそうではありません。どちらかと云えば、《南の方向に順目になる》という感じ。もちろん、傾斜と水捌けの方向にも影響されるわけですが…。この芝は夕日よりも、35℃前後となる強烈な暑さの日中の日射しの方を向くようです。
18ホールのカンニング・ペーパーを新たに印刷・製本し、携帯することにしました。
(Aug 10, 2018)
●バイオリズム
「バイオリズムは科学的ではない」という見方もありますが、私は信じます。
8月6日、私がラウンド前にチッピングの練習をすると、何故だかビシッと打てないのです。その結果ショートばかり。その日、懸命にビシッと打とうと努力しましたが、いくつかの寄せワンの成功はあったものの、私としては不満の残るラウンドでした。パーが八つだけで、バーディはゼロ。
帰宅してhttp://cavypage.net/cgi/abio/bio.cgiで今月のバイオリズムを調べてみると、身体波(P)も感情波(S)も好調期から不調期へ移行する真っ最中でした。バイオリズムというのは、下端のー(マイナス)が悪い時期かというとそうではなく、真ん中の0(ゼロ)付近が不安定で最悪なのだそうです。
次のラウンド予定日は8月8日でしたが、この日の予想は前回に輪を掛けて悪く、コメントは「体調乱れやすく判断も狂いがち。家に帰って寝るべし」となっています。ラウンドしないで家で昼寝しているのがベストなわけです。しかし、このバイオリズムのお告げが本当かどうか、どの程度当たっているか確かめたい気持ちも湧きました。で、負けを承知でラウンドする気になったのですが、当日早朝5時に目覚めてしまい、眠りに復帰出来なくなりました。こうなると完全なる寝不足で、いつも無惨なゴルフになるのが定番なのです。不調が寝不足のせいかバイオリズムのせいか解らないのでは、人体実験の意味がありません。ラウンドは中止しました。
8月10日は「最悪ではないだろう」と多少期待したのですが、いくつもパットをリップアウトさせ、パーやバーディを逃しました。バイオリズムはツキとは関係ないのですが、私にはツいてないのもバイオリズムのせいに思えてなりません(^^;;。
(August 10, 2018)
Copyright © 1998−2018 Eiji Takano 高野英二 |