April 25, 2018

頭をボール後方に留めよ

 

[head]

'Let the head move'
by editors of 'Golf Magazine' ('Golf Magazine,' December 2001)

「高名なインストラクターJohn Jacobs(ジョン・ジェイコブズ)は云っている、『「頭を動かすな」という文句は、ゴルファーに拘束衣を着せるようなもので、パワーと正確さに不可欠な充分かつ自由な回転を妨げる』と。

[ball]

ツァー・プロのスウィングをヴィデオ分析すると、スウィング中彼らは頭を静止させるのではなく、アドレスからインパクトにかけてほぼ全員が頭をターゲットから遠ざけている。

頭を静止させようと努力するのでなく、『頭をボール後方に留める』と考えるべきだ。これはバックスウィングの間、身体に右サイド上での充分な捻転を可能にする。頭をボール後方に留めることはまた、バックスウィングで生まれたテコの作用を維持する。それは長く真っ直ぐなショットに重要な要素である、腕が身体を通過するクラブのフル・リリースを助ける。

インパクトで、真上から四分割したと仮定した場合のボールの右下方の1/4でコンタクトすることを心掛けよ(左図)。この1/4に集中すれば、あなたの頭はボールの後方に留まれる可能性が高くなる」

【参考】
・「頭の使い方」(tips_59.html)
・「頭を動かせ」(tips_82.html)
・「頭を使え」(tips_103.html)
・「頭は動かしてよい」(tips_126.html)


(April 25, 2018)

直立猿人となって正確に打とう

 

オーストラリアのプロAdam Scott(アダム・スコット)によるアドレス前の儀式。

'Stand for something better'
by Adam Scott with Dave Allen ('Golf Magazine,' June 2005)

「あなたがソリッドなコンタクトが出来ず、ダフりやトップを連発しているなら、先ず第一にポスチャーをチェックすべきだ。

アドレスで、すっくと背を伸ばして立っていることが先決。私はゴー・サインを出す前に、背が真っ直ぐで肩がターゲットにスクウェアであって欲しいと考える。前屈みになってはいけない。これは大変重要なことだ。もし私の背が丸まっていたら、完全な肩の回転を行いつつスウィングの間じゅうポスチャーを維持するのは困難だからだ。

よいポスチャーを確実に行うため、私は時々直立して両肩を引き締める(勲章を授与される軍人のように胸を張る)。その後アドレスし、高い胸とスクウェアな肩の感覚をセットアップに転送する。私の顎は高く留まって胸に埋まることはなく、両腕は肩から自然に垂れる。

快適なアドレスが出来たら、私はターゲットに最後の一瞥をくれ、私が望むショットの飛行を視覚化する」

(April 25, 2018)

右脚を動かすな

 

この本はプロ・ゴルファーたちが、自分が育った宗教(キリスト教)的環境、信仰がゴルフを支えてくれた瞬間、および彼らから読者に贈るゴルフtipsという三部構成で、43人の男女が執筆した原稿をまとめた珍しい本。今回はChampions(チャンピオンズ)ツァー・プロLarry Nelson(ラリィ・ネルスン)のtip。彼はU.S.オープン一回、PGA選手権に二回優勝しています。

'The Way of an Eagle'
edited by Robert Darden and P.J. Richardson (Thomas Nelson Publishers, 1996, $19.99)

「私が世界中で尋ねられる質問は『ゴルフ・スウィングで最も重要なものは何か?』というものだ。ゴルフ・スウィングは沢山の身体の部品、異なるプレーンの異なる動きによって成り立っているものだが、私にとって最も重要なのは右脚である。

アドレスで地面との関係で形成された右脚の角度は、スウィングの間じゅう維持されねばならない。右脚は背後に動くことは可能だが、左右に動いてはいけない。バックスウィングで右脚がボールから離れたり、ボールに近づいたりしてはいけないのだ。同じ場所で同じ角度で留まるべきである。

あなたがこれを守れるなら、頭を動かすこととスウェイを防止出来、右脚はあなたの体重を正しく受け止める。これを守れない名人というものは存在したためしがない。

だから、右脚に注意深いゴルファーは、他の部分で何をしていようと、スコアを良くすることが出来る。それは当然のことだ」

 

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Gary Player(ゲアリ・プレイヤー)は、スウィング開始前に右膝を内側に押し込むことをフォワード・プレスの代わりにしていました。私も初心者の頃その動きをスウェイ防止のために真似して、とても役立ちました。

最近ダフりが頻出した時も、真っ先に右脚をチェックし、バックスウィングで右に移動しないよう注意しました。しかし、この時は右脚のせいではなく、上半身が右に動いていたのでした。左肩を捻転させる際、顎のところでつっかえ、なおも左肩を動かそうとすると、顎と一緒に上半身を押していたのでした。で、Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)に倣って打つ前に顎を右に引くようにしました。これでダフりは消滅し、ナイス・ショットが連発するようになりました。

(April 25, 2018)

Nick Faldo(ニック・ファルド)の手打ち防止法

 

Nick Faldo(ニック・ファルド)は、いまやSir(サー)の称号を持つイギリスのプロ。

'A Swing for Life'
by Nick Faldo with Richard Simmons (Penguin Books, 1995, $19.95)

「トップから打ちに行く間違いは大多数のアマチュアを悩ませるが、度合いは軽度であるもののプロをも苦しめることがある。それは徐々に捻転し徐々にその捻転を解くということの反対のことをするのが原因だ。あまりにも早く振り解くと、トップでギクシャクし、それはあらゆる種類の問題を引き起こす。どうすれば、よい切り返しをして順調なダウンスウィングの軌道に乗せられるか?

・ドライヴァーを逆さまに(ヘッドの方を)持ち、スウィングして「ヒューッ!」という音がインパクトで出るようにする。これには、じわじわと加速する必要がある。手をフルに伸ばし、身体の中から生じるゆっくりのテンポを感じながら、音を立てる。私はこれをトーナメントの最中に、頻繁に実行する。

・両手を【編註:5センチぐらい】離してグリップし、スロー・モーションのスウィングをする。この練習の効果は二つある。第一に、両腕と身体がスウィングの開始(特にテイクアウェイ)で一緒に動くことを促進する。第二に、トップでのいいスウィング幅を形成することを鼓舞し、それはダウンスウィングの開始でも維持される。一石二鳥の練習法である」

(April 25, 2018)

トップを根絶する練習法

 

現在the Golf Channel(ゴルフ・チャネル)の'School of Golf'(ゴルフの学校)の講師を務めているMartin Hall(マーティン・ホール)による、ユニークな練習法。チッピングのために書かれていますが、他のショットにも役立つことと思われます。身長にもよりますが、約1.6メートルの紐が必要です。

'The Scoring Zone'
edited by Steve Hosid (PGA TOUR Partners Club, 2000)

「ボールに向かってセットアップする時はいつでも『寸法』というものがある。その寸法は首の後ろからボールの底部までである。その寸法がインパクトでアドレス時のまま保たれていれば、ソリッドなコンタクトになると云える。

首に廻した紐の端がクラブシャフトまで届く長さのものを見つけてほしい。紐を首に廻してアドレスし、垂れた端をピンと張ってクラブのハンドルと一緒に握る。これで首の後ろとボールの底との間の寸法がセットされた。スウィングする間クラブは伸び縮みしないのだから、あなたが紐の長さを保っていれば、紐の寸法は同じままの筈だ。

もしロープが緩めば、あなたは手を持ち上げて寸法を短くし、インパクトでボールを掬い上げようとしているに違いない。それはソリッドなコンタクトではない。ロープをピンと張り続けるのだ!」

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この方法でチッピングの素振りをしてみました。驚いたことに、バックスウィングで紐が緩むことを発見しました。だからといって、トップしたという経験はしてませんが。

アイアンのフル・スウィングの練習も試してみました。フル・スウィングでのトップでは右手が折られるので紐が緩んで当然だと思いますが、インパクトではピンと張らねばなりません。私の場合、インパクトで紐が張ったり張らなかったりムラがありました。これが、スコアにムラがある原因かも知れません。

 

(April 25, 2018)

地面から上へと逆転せよ

 

このtipの筆者Martin Hall(マーティン・ホール)はThe Golf Channel(ゴルフ・チャネル)の週一番組'School of Golf'の先生。

'The Golf Magazine Full Swing Handbook'
Peter Morrice & the editors of 'Golf Magazine' (Lyons Press, 2000, $14.95)

「約1メートルのロープをゴルフ・クラブのように握って、上半身を捻転させながら右肩の上に振り上げる。そこから、ロープを振り下ろして振り抜く。その際、下半身が逆転の動きをリードし、ロープをピンと張ってロープの端がインパクト・ゾーンで手を追いかけるようにする。

このドリルはダウンスウィングがプルする(引く)動きであり、ロープの端が最後に鞭のようになるように、下半身が上半身をリードしなければならないこと証明している」

(April 25, 2018)



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