April 22, 2018
●Natalie Gulbis(ナタリィ・ガルビス)のバンカー・ショットの秘訣
LPGAツァー・プロNatalie Gulbis(ナタリィ・ガルビス)が、彼女のコーチButch Harmon(ブッチ・ハーモン)から学んだバンカー・ショットのエッセンス。 'Get off the beach' 「私のドリルは次のようなもの。 砂の上に大きな"T"の字を描く。"T"の横棒はターゲットライン、縦棒はボール位置を表す。スタンス・ライン(両足を結ぶ線)はターゲットの左を向き、オープンにしたクラブフェースはターゲットラインの右を向く。スタンス・ラインとフェースの向きが反対なのに注意。 バックスウィングは左腕が地面と水平になる高さで充分。しかし、フルにコックすること。 ボール後方約5センチのところにクラブヘッドを入れ、ターゲットラインに沿って、灰汁を取るようにクラブをスライドさせる(水平に動かし続ける)。バンカー・ショットで最も重要なポイント=加速し続けること。 アマチュアの多くはインパクト前に減速したり、クラブが砂に触れた途端に動きを止めたりしてしまう。ボールの後ろの砂にクラブヘッドを突入させれば、ボールは高くソフトに舞い上がってカップの近くで止まると信じること」 |
(April 22, 2018、改訂April 28, 2018)
●Justin Rose(ジャスティン・ローズ)のバンカー・ショット
Justin Rose(ジャスティン・ローズ、英国)は過去四年PGAツァーの「サンド・セーヴ」部門で20位から外れたことがないそうです。以下は、彼のスウィング・コーチであるSean Foley(ショーン・フォリィ)が分析するJustin Roseの秘密。 'Why Justin owns the sand' 「Justin Roseがバンカー・ショットの名人である理由は、彼がプレイするように練習することだ。ゴルファーの多くは、練習バンカーで完璧なライから打つが、Justin Roseはそうじゃない。彼は砂にボールを放り出し、それによって生じたライから打つ。 私はJustin Roseがスウィングを絶対に変えないのも好ましく思う。異なるライによってテクニックを調節したくなるのが人情だが(手首のコックの増減とか、砂に突入させる地点の変更、フォロースルーの長さの変化等々)、そうした変更項目を除去出来ればもっと安定する理屈である。 彼と私の練習セッションで同意していることは、ライはコントロール出来ないが、スウィングはコントロール出来るというものだ。次の諸点がJustin Roseが焦点を合わせていることである。 1. 広いスウィング弧でバックスウィングとフォローを行う。彼のクラブはフルに伸ばされ、スウィングを完了する際にも手首の形は変わらない。広いスウィング弧はスウィングの半径を一定にし続けるので、クラブがどこで着地するか予測が出来ることになる。 2. ショットに従って胸を廻すこと。もし身体が回転し続け、スウィング弧が変わらなければ、同じロフトのフェースで安定して砂を潜り抜けさせられるのだ」 |
(April 22, 2018)
●バンカー・ショットは左手主導で
筆者Fred Mcleod(フレッド・マクレオド、1882〜1976)はイギリス生まれで、U.S.オープン優勝を含む全七勝を挙げたプロ。 'The king of bunker play' 「先ず第一に、スリップしないように両足を砂に埋め込まねばならない。次に、クラブフェースが空を向くまでオープンにする。カップの左を狙い、イメージ上のボールの底部を見つめながら、強打する。ボールは勢いよく跳ね上がる筈だ。上の空でスウィングしたのでは、ボールは出て行かない。バンカーにおける主な目的は一打で脱出することである。先ず脱出、第二にカップに出来るだけ近づける。 しかし、まだもう一つトリックがある。右手の親指と人差し指でグリップしないこと。その二つは緩いままにしておく。バンカー・ショットは完全に左手で遂行されるべきなのだ」 右手が強いとついフェースを返してしまい、ロフトが失われます。ボールは上がらず、脱出に失敗します。上のtipは右手を殺し、オープンにしたクラブフェースを最後まで保つためのアイデアです。 |
(April 22, 2018)
●10ヤード以内と、それ以上のバンカー・ショット
'Get every bunker shot close' 「バンカー・ショットの距離調節は、リリースの仕方次第である。 ・10ヤード以内 腰の高さより下で両手を停止させた短いフィニッシュをする。その時、フル・スウィングのように右手を返すような動きをしないこと。それが実行出来れば、クラブフェースをオープンにし続けられ、ボールはソフトに飛行する。ソフトであればあるほど、キャリーの距離が短くなる。 ・10ヤード以上 フェアウェイからのアプローチ・ショットのようにクラブをリリースする。大きなフィニッシュは必要ない。重要なのは、左の掌が空を向くように、クラブヘッドをリリースすることだ。クラブヘッドは両手より上方でフィニッシュを迎える。この方法は、あなたのスウィングにパワーを付けたし、ホールに向ってボールを飛行させる」 |
(April 22, 2018)
Copyright © 1998−2018 Eiji Takano 高野英二 |