April 11, 2018

Arnold Palmer(アーノルド・パーマー)のパッティング

Arnold Palmer(アーノルド・パーマー)の遺産」シリーズ。

'495 Golf Lessons'
by Arnold Palmer edited by Earl Puckett (PGA), (Digest Books, Inc., 1973, $4.95)

 

・パットは他人に頼るな

プロ・ツァーにおいてでさえ、キャディからパットの助言を求めるゴルファーを多く見掛ける。ラインについて途方に暮れた場合は、時々私も同じことをしたことがある。

しかし、一般的に云って、私がキャディに聞くのはパットのおおよそのラインについてのみである。私は彼にブレイクの具体的な量を聞いたりしないし、一般のアマチュアもそうすべきでないと考える。

キャディのある者は、あなたよりグリーンがどっちに傾斜しているかよく知っていて当然である。特に、あなたが慣れないコースに行った場合には。だが、キャディはあなたがどんな強さで打とうと考えているか見当もつかない筈だ。だから、キャディはあなたがどこを狙うべきかなど助言出来ないし、すべきでもないのだ。

あなたが選んだラインに自信を持つことは、パットの成功に重要なものである。もしあなたのキャディがラインを選定したりしたら、充分に自信を持てるかどうか疑わしい。

 

 

・利き目の下でパットせよ

パターフェースは利き目の真下に置くべきだと考える。パッティングのアライメントは、理想的には利き目とパターフェースが、ラインと直角になるべきだ。

自分の利き目が左右どちらであるか判ったら、パターフェースをその真下に置く。これによって、よりよいアライメントが達成される筈だ。

 

・下り坂ではブレイクを多く見積もれ

ゆっくり転がるパットが、早く転がるパットよりもサイドヒルのブレイクの影響をずっと多く受けるのは御承知の通り。

この理由により、賢いゴルファーはカップ周辺の勾配に注目する。そこが、ゆっくり転がるボールが最もサイドヒルの影響を受ける場所だからだ。

同じ理由で下りのパットは、同じ地形の上りのパットよりもサイドヒルの影響を受けるということを認識しておくこと。ゴルファーは下りのパットを、上りのように攻撃的に打ったり出来ない。下りではカップに向かって寄せるしかなく、ゆっくり転がるボールはサイドに向かい易いからだ。

(April 11, 2018)

Arnold Palmer(アーノルド・パーマー)のバンカー・ショット

Arnold Palmer(アーノルド・パーマー)の遺産」シリーズ。

'495 Golf Lessons'
by Arnold Palmer edited by Earl Puckett (PGA), (Digest Books, Inc., 1973, $4.95)

 

・爆発でなくスプラッシュせよ

【編註】スプラッシュ型バンカー・ショットは、Byron Nelson(バイロン・ネルスン)が「リンゴの皮のように、浅く剥く」と云っているように、1センチぐらいの深さの砂を水平に浅く掻くメソッド。

私は、一般的なバンカー・ショットを説明する“爆発”という用語は、不幸な言葉の選択だったと考える。ボールが砂に埋まっていれば、明らかに爆発させなければならない。だが、ライがノーマルなら、正しいバンカー・ショットは多くの場合『スプラッシュ』である。爆発させようと試みる者の大多数が、深く砂を抉り、ボールをショートさせてしまう。

スプラッシュする前に明確にしておくべきことは、サンドウェッジを寝せて若干フェースをオープンにし、ターゲットのやや右を向いているようにすることだ。もし、リーディングエッジをスクウェアにしてターゲットラインを向かせると、深く砂を取り過ぎる傾向がある。

爪先を結ぶ線はターゲットの左を指す(=オープンスタンス)。このスタンスは、クラブヘッドがターゲットラインをアウトサイドからインサイドへとスライスするように横切るのをお膳立てする。こういう準備の結果は、クラブヘッドがボールの下を比較的に浅くカットすることに繋がる。ボールはぴょんと高く上がり、グリーンへと浮遊し、着地後すぐに停止する。

 

・ボールの埋まり方次第で、フェースの向きを変えよ

バンカーショットを標準化するよい方法は、どれだけ砂に埋まっているかによってクラブフェースの向きを変えることだ。

 

ボールが砂の上に座っている場合は、ターゲットのやや右にクラブフェースを向けることを勧める。

ボールがやや砂に沈んでいる場合は、クラブフェースをターゲットに向ける。

ボールが埋まっている場合には、ターゲットの左にクラブフェースを向ける。

クラブフェースを左に向ければ向けるほど、クラブは砂を深くカットする。これはボールが沈んでいる場合に望ましい方法だ。

 

・バンカー・ショットはスローモーションで

恐怖と緊張が、多くのゴルファーのバンカー・ショットを大慌てで遂行させる。彼らはショットの処理に心配するあまり、無意識にスウィングのテンポを早めてしまい、計画していたショットを台無しにしてしまう。

一般ゴルファーは、素振りをスローモーションで行うのが賢い方法だ。そのテンポを実際のショットで繰り返す。クラブヘッドが突入すべきボール後方の一点に集中し、ゆっくり、しかし、しっかりとスウィングする。

スローなバンカー・ショットには副産物がある。ゆっくり振れば、早く振る時のように砂の中で足を滑らす恐れが少なくなるのだ」

 

 

・バンカーでは膝を滑らせよ

バンカーでわれわれが避けたいのは、クラブヘッドをあまりにも深く砂に突入し、クラブヘッド・スピードの多くを失ってしまうことだ。

われわれは、スウィングの間じゅう両膝を超柔軟にし続けることで、このトラブルを回避する。両膝はダウンスウィングとフォロースルーでターゲット方向にスライドする。この膝のアクションは、砂の中でクラブヘッドを水平に動かし続ける。

われわれが避けるべきなのは、左脚を硬直させることだ。脚が硬直すると左肩が持ち上がる。逆に右肩が下がらざるを得ず、これがクラブヘッドを砂に埋めてしまう原因となる。

 

・バンカーでは左爪先を開け

ぐらぐらする足場は、ダウンスウィングで下半身を左に正しく回転させるのを少し困難にする。

もし、あなたが左爪先を開くと、身体を動かすのがずっと楽になる筈だ。爪先を開いておけば、腰は先行して捻転しているからだ。

左爪先を開くことは、バックスウィングの度合いを制限することでもある。これもバンカー・ショットに望ましい良いコンタクトの助けとなる。制限されたバックスウィングは、過度に右へ体重移動するのを妨げる。

バンカー・ショットでは体重移動を少なくすればするほど、バランスを失う危険が少なくなる。

 

(April 11, 2018)



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