October 25, 2017

普通はお手上げのバンカー・ショット

 

ボールはバンカー内だがゴルファーはバンカーの外でプレイしなければならない場合(当然深く屈まなくてはならない)、およびボールはバンカーの高い顎の縁にあり、それをバンカーの中から打たねばならない(野球のスウィングに近い横殴りで打つ)場合について、名手Tom Watson(トム・ワトスン)が処理法を教えてくれます。

'Getting Up and Down'
by Tom Watson with Nick Seitz (Random House, 1983, $14.00)

「・バンカー外の顎からバンカー内のボールを打つ

ボールが遥か下方にあるため、アドレスで腰から上体を折らねばならず、スウィングが困難である。最初からバランスが悪いわけだが、極力バランスを保つ必要がある。

クラブの末端を握って出来るだけ長くして使う。クラブフェースは若干オープン。主に腕でスウィングし、最後まで屈んだ姿勢を維持すること。もし頭を上下に動かすと(これはよくある傾向)、失敗は避けられない。ボールは右へ出る傾向があるので、左を狙うこと。

・バンカーの顎の縁のボールをバンカー内から打つ

先ずクラブを短く持つ。両手とも金属シャフトを握らねばならないことが多々あるものだ。私はバランスを保つためにクラブを30センチにしてプレイしたことがある。

 

ボールがあなたのほぼ腰の高さにある時、ボール位置をスタンス後方にして、ターゲットの右を狙うこと。インパクトにかけて両手をボールよりもかなり先行させ、クラブヘッドがリードする腕のスウィングをする。このアクションがボールをライン上にスタートさせる。

もし手でクラブヘッドをリリースしてしまうと、ボールをターゲットの遥か左にプルしてしまう」

(October 25, 2017)

バンカーで狙いを定める正しい手順

 

Nancy Lopez(ナンスィ・ロペス、1957〜)はメイジャー三勝を含むLPGAツァー48勝(その他四勝)を挙げ、ゴルフの世界名誉の殿堂入りしているプロ。以下はエクスプロージョン・ショットのプロセスです。

'The Complete Golfer'
by Nancy Lopez with Don Wade (Contemporary Books, 1957, $15.95)

「バンカー・ショットはオープン・スタンスでプレイされるが、これはクラブヘッドをボールの下でスライドさせるためだ。一般ゴルファーが間違えるのは、先ずボールの後ろでクラブを構え、それからクラブフェースをオープンにし、最後にスタンスをオープンにすることだ。これは三つの間違いを犯している。正しい手順は以下のようになる。

1) クラブフェースをオープンにする。オープンにすればするほどボールは高く上がり、飛距離が短くなる。

2) クラブフェースでターゲットを狙う。グリーンのブレイクを考慮に入れること。

3) グリップを完成する。大事なのは、グリップを固める前にクラブフェースをオープンにする角度をセットすることだ。グリップを固めてから両手を廻してクラブフェースをオープンにしたのでは、インパクトでクラブフェースをクローズにしてしまう。【編註:これだとクラブは砂に突き刺さってしまい、滑らない】

4) スタンスを取る。両足を動かして1インチ(約2.5センチほど)砂に埋める。これによって砂の固さを知ることが出来ると同時に、安定した基盤を作り、自動的にスウィング弧の最低点を下げるため、(ボールを直接打つ代わりに)ボールの下1インチかそこらをクラブヘッドでスライドさせることが可能になる。オープン・スタンスでプレイするのだから、ボディ・ライン(両足、両膝、両肩を結ぶ線)は全てターゲットの左を指す。

 

このショットを正しく遂行するには、ボディ・ラインに沿ってスウィングすること。砂の中で加速し、ターゲットの左へ振り抜く。クラブフェースがオープンなので、砂を(ボールと一緒に)ターゲットへと飛ばす。

これには大きなフル・スウィングは必要ない。クラブヘッドが砂の中を通過するように加速するスムーズなスウィングが望ましい。ボールの場所で減速し、ボールがどこへ向かうか見ようとする誘惑に抗すること。そんなことをすると、多くの場合、あなたが遠くを見る必要はない。ボールはまだ足元に留まっているだろうから」

【参考】「砂地獄の黙示録」(03/01)←スプラッシュ型のバンカー・ショット

(October 25, 2017)

グラス・バンカーからの寄せ方

 

筆者Ken Venturi(ケン・ヴェンチュリ、1931〜2013)は1964年のU.S.オープンを始めPGAツァーで14勝、後年はCBS-TVのメインの解説者を務めました。

'Ken Venturi's Stroke Savers'
by Ken Venturi with Don Wade (Contemporary Books, 1995, $14.95)

「グリーンに近いグラス・バンカーから寄せるには、特殊なショットをする必要がある。

1) これは脚の動きを必要とするショットではないので、スタンスをワイドにし、両膝を柔軟にする。

2) ラフからのショットとは異なるのでグリップ圧は軽めにする。

3) 急激にクラブを持ち上げるバックスウィング。

4) 単純にクラブをボールに向かって落下させるようなダウンスウィング。

大きなフォロースルーは必要ない。急角度に下降するクラブによって,ボールは宙に浮かび、ソフトに着地する。

練習へのヒント:通常は左足内側をボール位置とするのだが、より高くソフトに打ちたければもっとボールをターゲット方向にして試されたい」

【参考】「グラスバンカー、ライ別対処法」(tips_137.html)

 

(October 25, 2017)



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