October 01, 2017

コースでの七つの難問、その解決法

 

U.S.オープン二回をはじめ全14勝を挙げたAndy North(アンディ・ノース、1950〜、現在CATVのスポーツ・チャネルであるESPNのゴルフ解説者)の、ラウンドでわれわれを見舞うトラブルと処理の仕方。

'The Long and the Short of It'
by Andy North with Burton Rocks (Thomas Dunn Books, 2002, $24.95)

「・難問その1:ディヴォット・ホール

パニクるな。人々が最初に考えるのは『わあ、どうやってボールを上げたらいいんだろう?』というものだが、上げようとしてはいけないのだ。掬い上げるのではなく、スクウェアに、しかもソリッドにヒット・ダウンすべきだ。6番アイアンの距離だったら、5番アイアンを選び、短く持つ。ボール位置は僅かに右足寄り。ボールを地面に叩き込むように打ち下ろす。こうするとクラブフェースに備わったロフトが活かされ、クラブが責任を持って任務を遂行する。クラブフェースがディヴォット・ホールからボールを上げてくれる。掬い上げてはならない。そんなことをすれば、ダフるかトップで、20〜30ヤード転がるゴロにしかならない。

・難問その2:短いラフ

あなたのボールはフェアウェイに着地したが、転がってファースト・カット(フェアウェイよりは長いが、ラフよりは短く刈られた中間地帯)に入ってしまった。ラフとは云えファースト・カットでボールが草の上に乗っかっているのなら、問題なく長いクラブさえ使える。ただし、ボールとクラブフェースとの間に草の葉が挟まる状況だと『フライヤー・ライ』となり、草がグルーヴ(フェースの溝)を塞ぐためスピンがかからず、野球のナックル・ボールのようにどこへ飛ぶか分らなくなり、予測以上にボールが飛んだりする。フライヤー・ライの場合は、ランを見込んで短いクラブを選ぶこと。

・難問その3:深いラフ

 

グリーンまで何ヤードであろうと、ヤーデージのことなんか考えず、フェアウェイに戻すのがベストの戦略である。ロフトの多いクラブを選ぶのが鍵。刈ってない芝などで深いラフの練習をしておくことが望ましい。

・難問その4:木

誰が云い始めたのか知らないが、"Trees are 80% air."(木は80%空気である)というのは、信じられないほど馬鹿げた言い草だ。木の上を越えようとか、木の間を抜けようとした結果は、ゴルファーの顔面に跳ね返って来るか、足元に転げ戻って来るものだ。そして8などのスコアを記録してしまう。経験豊富なゴルファーは、木の周りをスライスさせたりフックさせて迂回出来るが、一般ゴルファーはフェアウェイにチップして、いいライを得るのが賢明である。

・難問その5:灌木や薮の下

バックスウィング出来ないとか、出来たとしても葉っぱが落ちてライの改善というルール違反になる状況。ボールから離れて素振りすること。ハーフ・スウィングでフェアウェイに戻すことを考える。ハンデ25の人がこのようにプレイすれば、ラウンドにつき10打は減らせる筈だ。いいプレイをしているのにスコアが悪いという場合は、得てしてこういう場合の賢明でない決断のせいだ。私のアドヴァイスは頭を使えというものだ。ボールをフェアウェイに戻せば、悪くてもパーかボギーが得られる。こういう場面でのボギーを受け入れられれば、全体のスコアを少なく出来る。

・難問その6:あなたの頭

時々ラウンドが脱線するのは悪いショットのせいではなく、あなたの頭の悪い思考法のせいである。多くのゴルファーがあるホールで躓くと、元の精神状態に戻るまで4〜5ホールかかったりする。5ホールと云えばラウンドの1/3に近いのだから、一度の怒りで30%以上不調を持続させるのは賢明ではない。馬鹿げた決断にではなく、賢い判断にこそゴルフの神様は微笑んでくれるものと考えるべきである」

(October 01, 2017)

グリーン周りの深いラフから寄せる

筆者Paul McGinley(ポール・マギンリィ、アイルランド)は2014 Ryder Cupの欧州チーム・キャプテンも務めたヨーロピアン・ツァーの代表的プロ。

'Golf Tips from the Pros'
edited by Tim Baker (David and Charles Limited, 2006, $14.99)

「このショットを成功させる鍵は、可能な限りのコントロールでラフからボールを出し、グリーンへと着地させることだ。それを達成するには、ボールをフリンジかグリーンエッジにピッチし、ピンへと転がす必要がある。フリンジまでの距離が短いと、つい短めのスウィングをしがちになり、長いラフにクラブを絡めとられてしまう。だが、私のメソッドと充分な練習をすれば、このショットも難しくなくなる。

・60°ウェッジを選び、クラブフェースをオープンにする。

・狭いスタンス(両足の間隔は数センチ)。

・ボール位置はスタンス中央の後方。これはディセンディングでクリーンな一撃をボールの後ろに与える。

・体重の70%は左サイドにかけ、身体をそちらに傾げる。

・身体、足と肩は、ターゲットラインのやや左を狙う。

・肩を充分に廻すが、両手が腰の高さを越えないトップ。

・クラブフェースをインパクトまでオープンのままに保つため、手首を返してはならない。ロフトを保てばボールをラフから飛び出させることが出来る。

・ボールの後部に向かって加速する」

 

(October 01, 2017)

ゴロの真の原因を知れ

ゴロ("grounder")の別名は"worm burner"(ワーム・バーナー=みみずを焼き殺すショット)。みみずはゴルフ場の土壌を豊かにする益虫なので、殺さないようにしましょう(^^;;。以下はインストラクターBill Moretti(ビル・モレッティ)による、みみずの保護対策。

'Better by Saturday: Iron Play/ Long Game'
edited by Dave Allen (Time4 Media, Inc., 2004, $15.00)

「多くのゴルファー(特に初心者)の間に、トップの原因は掬い打ちだという誤解がある。それは厳密に云うと正確ではない。大方のトップ・ショットは、セットアップやテイクアウェイにミスの原因を辿れるからだ。

原因の一つは、あまりにもボールから遠くに立つことで、これはボールに届かせるために腕に緊張を作り出す。腕が緊張すれば筋肉が縮み、腕を短くしてボールから遠ざけてしまう。アドレスでは、両肩が爪先の上になるまで上体を股関節から折って前傾する。背骨を出来るだけ真っ直ぐ伸ばし続けること。こうすれば、自然にスウィングするに充分なゆとりを腕に与える。

セットアップがしっかりしたら、テイクアウェイをチェックしよう。ゴルファーの中には、腕で斧を使うようにクラブを持ち上げる者がいる。こういう人は、ターゲットラインに沿ってクラブを地面の上を低く引くことを学ぶべきだ。これはスウィング弧の最低点で長くフラットにスウィングし、ミスの許容範囲を最大限にすることを促進する。

低いテイクアウェイを身につけるには打とうとするボールの6インチ(約15センチ)ターゲットライン後方に、もう一個のボールを置き、テイクアウェイでそのボールを押し退けるようにテイクアウェイする」

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ゴロは、ダフって地面で跳ね返ったクラブヘッドが結果的にトップしてゴロになる場合と、最初からボールの天辺にクラブヘッドが向かう場合の二つが考えられます。

ダフるのは体重移動のミスが原因で、右に移動した体重が左に戻らなかったせいでしょう。ボールの天辺を叩くのは、肉体的・精神的どちらかの理由で、ボールにアドレスした時よりクラブヘッドが上がってしまうせいです。インパクトで伸び上がってしまったとか、チキン・ウィングで腕を縮めてしまった等々。伸び上がるミスは、太陽を背に受けながら素振りして頭の動きを監視するか、正面に立った友人にクラブで頭を抑えて貰うという手段で解決出来ます。

 

メンタルな原因は、ちと厄介です。裸地からのショットなど、われわれは潜在意識的に手・腕を痛めることを恐れ、地面を打ちたくなくてボールを掬い打ちするのかも知れません。バンカーでトップするのは、「クラブで砂に触れてはいけない」というルールが頭にこびりついていて、つい手が縮んでしまうのかも知れない。私は「腕を伸ばしてスウィングしよう!」と決意することで解決しています。

【参考】「ゴロの根絶」(tips_82.html)

(October 01, 2017)



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